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歩くような速さで、人と組織と共に生きる会社を立ち上げます。合同会社&ante(アンドアンテ)に込めた想い。


26歳の時に個人事業主を開業し、2年間個人事業主としてお仕事をさせてもらい、28歳で会社を創ることにしました。10月中に登記予定で仲間と進めています。

個人事業主開業後は、全てのボールをとにかく拾って打つ、ということを掲げてがむしゃらにやって来ました。

社長秘書、雑誌作り、イベント企画、プロマネ、コンサル、催事の手伝い、新規事業立ち上げ、大学のカリキュラム作り、ワークショップファシリテーション、SNS運用、ライター、インタビュアー、社内研修、社内合宿、アプリ開発。本当に「何でも屋」だったと思います。やったことないことも挑戦したので、失敗したり、大変なこともあったけど、全て自分でやると決めたことだったので、どれも本当に楽しかったし、「一緒に仕事をしよう」と声をかけていただいたことが何より本当に有難かった。本当に楽しい2年間でした。

そんな2年間を経て、少しずつ自分が大切にしていきたいことが明確に見えてきたタイミングで、会社を創ろうと決めました。

なぜ、会社を創ろうと思ったのか。

それは、自分の原体験がとても大きいです。

自分自身が、組織になかなか馴染めず苦しい思いをした経験も大きいですが、私の周りで組織によって潰される人たちを本当に多く見てきました。

そもそも人として扱われない、自分の心身を削ってでもノルマを達成しなければいけない、能力だけでその人の価値が決まるようなコミュニケーションを強いられる。そしてそれらに耐えられないと、「使えない」「甘い」という心ない言葉で片付けられてしまう。それを耐え抜くことが本当に、仕事の本質なんでしょうか。それで、誰かが死んだとしたら、それはその人の弱さなんでしょうか。自分の家族が、大切な人が、そのような状況に追い込まれても同じことを言えるんでしょうか。心の底から、命より大事なものなんてないと思ってます。これは、私の20代の頃からの社会に対する怒り。

もしそうなのだとしたら、私はそうではない組織を作りたい、と強く強く思っています。

「ゆかさん。会社に行くことが辛いです。どうしたらいいでしょうか。」という相談をここ1年間、本当に沢山の人から受け取りました。きっと、私が休職経験と転職経験があるから、頼ってきてくれたのだと思うと、当時は辛かったけど経験しておいたよかった、と本当に思います。

もちろん、フェーズによっては本人の努力や内省が必要なこともあって、組織が全て悪いとは思っていないのですが、組織が悪くなくて、本人だけが悪いということもないと思うのです。0か100か、白か黒かという話ではない。

でも、組織というものは、0か100にしてしまうほどとても強い力を持っている。容易に「私ができないから悪いんだ」と思わせる構造があると思っています。経営者もそれは同じだと思います。

でも、会社を創ったこともなければ経営経験のない私が吠えたところで、何にも説得力がない。ただの机上の空論な訳です。

だったらお前がやってみろ。

そこで、決断しました。

これからの社会で必要とされていて、自分が本当に大切だと信じていることを体現できる事業をつくっていきたい。



会社を創ると決めた時に、私には一緒にやりたいと思った仲間が2人いました。その仲間に声をかけた時、二つ返事で「ぜひ一緒にやろう」と返事をしてくれました。社会に対して健全な怒りを持ちながらも、周囲の人へ愛情を持って丁寧にコミュニケーションを心がける、2人のことを心から信頼しています。

仲間のうちの1人がスウェーデンの大学院に通っていることもあり、スウェーデンに会いに行き、私たちが改めて大切にしたいことを2週間かけて話し合いました。


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上記の言葉たちを整理すると、こんな言葉になりました。

【私たちが大切にしたいこと】
1.それぞれの「根っこ」を面白がる 
私たちは、人にはそれぞれ大切にしている「根っこ」があると思っています。ただ、その「根っこ」が何なのか、考えたこともなければ、あったとしても大切にされていない環境があるのも事実だと思います。出会う全ての人の「根っこ」は何なのか、その「根っこ」はこの社会でどう表現できるかを一緒に考えながら、面白がって生きたいと思っています。
2.立ち止まり、ゆっくり歩くことを歓迎する
私たちは、手間をかけることや一見面倒に思えることに丁寧に向き合うことを諦めません。すぐに手に入るものは、容易に壊れてしまうということを知っています。違和感を感じた時に、そのまま突き進むのではなく立ち止まり、最短距離ではたどり着けないところを共に目指したいと考えています。
3.対話の力を信じる
私たちは、一方が取り残されないように、一緒に歩みを合わせて進んでいくために、対話の力を信じます。衝突や諍いが起きたとしても、一方的な「力」ではなく、対話で解決することを大切にします。対話という帆を張った船が風を受けて進んでいくように、対話の力を信じています。


色々書いているのですが、願いはとってもシンプルで、

「人が人として大切にされる組織と社会を作りたい。」

ただそれだけです。


とはいえ、会社なので経営もしっかりしていかなければなりません。自分たちがどれくらいの稼ぎを得たいのか。そして数年後は仲間も増やしていきたいと思っています。大切なことをちゃんと大切にするためにも、会社としての売り上げもちゃんと確保していくこと。

経営者として、組織開発者として、しっかりと体系的な学びを深めるためにも現在は立教大学大学院のリーダーシップ開発コース受験のために受験勉強中です。社会人になってからの学びは本当に楽しみでワクワクします。どんな出会いと学びが待っているんだろう。しっかりと学びながら、自分の組織で実践を繰り返していきたい。大学院で得た学びも、noteに綴っていきたいなと思っています。


その為に、生き急いでしまう自分がいるのも確かです。やりたいこと、やる必要のあることがあって、その為に早く進みたい。

けれど、そんな時こそ本当に大事なことを見失いがちだったりもします。

大事なことをいつ、どんな時も見失わないように。

会社の名前は「&ante(アンドアンテ)」と名付けました。

元は、音楽の速度標語のアンダンテから来ていて、「歩くようなはやさで」を意味する言葉です。

歩くようなはやさは、人それぞれです。それぞれで良い、と思っています。誰かにペースを乱されるでもなく、急かされるでもなく、自分が思う、歩くようなはやさを尊重する。そんな世界観を大切にしていきたいという願いを込めました。

合同会社&anteは、歩くようなはやさで、人と組織と向き合うことを大切にする会社です。

具体的な事業内容は、HPとnoteを開設する予定なので、10月中にお知らせします。共感してくださった方々と、仕事をイチから一緒に創っていきたい。

ぜひ、ご一緒できる機会があると嬉しいですし、私たちからもお声がけさせて欲しいです。

そしてここまで支えて応援してきてくださった、私の周りにいる沢山の方々に、本当に本当に、感謝しています。

まだまだ生まれたての会社になるので、先行きもどうなるかわからないですが、どうぞあたたかく見守っていただけると幸いです。

合同会社&ante代表 原田優香


















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