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1500円のカレーが食べれずに泣いて帰った、私の転職体験記。

noteで春の連続投稿という企画があったので、参加しています。

これを機に、私の転職体験について書こうと思います。


私は転職を2回経験しています。22歳の時と、24歳の時。

私の体験記から転職ってこんな感じなのか、案外なんとかなるんだな、転職しても良いかもな、今の仕事もう少し頑張ってみようかな、などなど、何かしらポジティブな感情を感じてもらえたらいいなと思っています。

ちなみにうまくいった経験よりも、失敗経験を多めに書いています(笑)。


苦労して入社した1社目を5ヶ月で退職

私は京都出身なのですが、大学時代に災害ソーシャルワークを研究していたこともあり、新卒で宮城県石巻市に移住し、被災地支援の仕事をしていました。

大学を卒業して移住までして入社した会社は、なんと5ヶ月で退職しています。私自身が一番びっくりしました(笑)。

退職した理由は、シンプルに仕事内容と雰囲気が自分に合わなかった、それだけです。

当時の上司は、私のことを本当に大切に想ってくれて手厚いサポートもしてくれたし、先輩も一人暮らしの私を心配しておかずを作って渡してくれたり、本当に良くしていただいていました。

ただ、服の指定があったり、時間の縛りがあったり、指示された仕事以外は手を出してはいけなかったり、基本決められたことしかできない環境で、当時の自分にとっては窮屈に感じることが増えていました。

でも、頑張らなきゃいけないんだ、みんな頑張っているんだ、と見ないフリをして合わせた結果、体調を崩して仕事に行けなくなってしましました。

休職、そして次の会社を1ヶ月で決める

1社目の会社に行けなくなってしまった頃、退職するかどうかを決めることができず、まずは休職をすることにしました。

休職期間中は、自分の回復を第一に考えていたので、何かを積極的にやるよりかは自分が自然とやりたいと思ったことをやる、という時間を過ごしました。

その結果、沢山迷惑をかけてしまったという申し訳なさと、自分に合わなかった仕事をもう一度やるということが難しいと感じて、戻るという選択肢ではなく、退職することにしました。

とはいえ、休職も退職も初めての経験。お金が入ってこなくなるという不安が思った以上に耐えられず、早く次の仕事を決めないと!と焦ってしまいました。

その不安と焦りから、様々なサイトやSNSから情報収集し、ここだ!ここしかない!と直感で次を決めてしまいました。

転職した2社目は、「転職しよう!」と計画を立てて決めたのではなく、転職せざるを得なくなって決めたというのが理由です。

2社目に転職するも、8ヶ月で休職

2社目は、次も同じことにならないようにと、色々なことを考慮したつもりでしたが、(服装自由、副業OKなど割と自由な環境を推奨している職場でした)当時働いていた上司とあまり上手くいかず、8ヶ月目でまたもや体調を崩して、休職。

この時に私は、大変周りに迷惑をかけ、大反省しました。そして、こんなことを思うようになりました。

「自分が変わらなければ、これはきっと次の会社に行っても同じだ…..」

会社が自分に合わない、周りが理解をしてくれない、そう思っていたけれど、そもそも自分自身に問題があるのではないか、と気づいたんですね。(もちろん100%会社に問題がある場合もあると思うので、自分に矢印を向けるべきだと言っている訳ではないです)

そのことに気づいてから、自分と向き合う期間を作ろうと思って、すぐに転職することは辞めました。

この時も、すぐに退職という選択はせず、3ヶ月間の休職期間を経て、退職をしました。

すぐに退職するという選択をしなかったのは、特に自分の調子が悪い時に何かを決めるということに躊躇があったこと、自分が回復してから改めてどうしたいかを決めたい、というのが大きな理由です。

転職休止、ネパール人と薬草を植える

転職をすぐしないぞ!と決めてから、拠点も宮城県から、実家の京都府に引っ越し。荷物も全て京都の実家へ移動、住民票の手続き、保険の手続き、あと、年金も支払えなかったので年金の手続きなどもしました。

諸々の手続きを終え、実家でぼーっと過ごすものの、なんとまあ暇なこと。

朝起きて、何にも予定がない。毎日、「今日は何をしよう?」から始まる。大体実家の家事をするか、朝からカフェに行って本を読むか、そして自分と向き合って日記を書くか、という生活を3ヶ月くらいしていました。(本は50冊以上読んだ気がします。)

自分と向き合った結果、自分の何が課題なのかということも少しずつ見えてきました。私は、他者の行動や言動にまつわる過剰な解釈が自分を苦しめていることに気づき、その解釈を和らげる練習(認知行動療法や、対人コミュニケーションの練習)をしました。

少しずつ、自分自身のこともより理解できるようになってきて、そろそろ自分以外の誰かと働きたいかも….と思うようになったものの、まだ正社員として働くのは怖かったので、まずは知り合いから紹介してもらった農業のバイトを始めました。

朝の5時に起きて、とある農場でネパール人と一緒に薬草を植える、というバイト。言語はほぼ通じないので、ジェスチャーでコミュニケーションを取っていました。

自分のやりたいこととかやりがいとか、わからなかったけれど、とにかく身体を動かす、誰かと一緒に働く、ということが気持ちよかったし、楽しかった。

将来への不安はありましたが、とにかく身体を動かす、ということを通して、少しずつ精神的にも身体的にも回復していき、活動的になっていった気がします。

1500円のカレーが注文できない

半年間はアルバイトを転々とし、なんとか過ごせていたものの、お金的にはやっぱり苦しかったです。

今でも鮮明に覚えているのが、友達と久しぶりに会うとなってカレー屋さんに入った時。そこのカレー屋さんがこだわりのあるお店だったのか、カレーの値段が全て1500円〜2000円以上。

当時、1000円の外食でも高いと思っていた私は、お店に入ってびっくり。このままだと注文できるものが、チキンティッカ(鶏肉の単品料理)しかない…..ということで、正直に友達に事情を打ち明けました。

事情を理解してくれた友達はご馳走してくれたのですが、情けなくて悲しくて、友達とバイバイした後、私は泣きながら帰りました。

もちろん、その友達に感謝の気持ちもあるし、本当に有り難かったな、と今でも思いますが、自分の好きなものも注文できないってこんなに悲しいんだ、と思った出来事でした。

この出来事から、3社目の転職活動を決意します。

3社目の転職活動、自分に合った会社に出会う

まずは、自分の大事にしていることとマッチする求人媒体に絞ろう、と思って下記の求人媒体を見ていました。私の場合は、給与よりも、自分がどういうことをしたいか、どんな人たちと働きたいか、が重要だと思ったので、働いている人の「想い」ベースで仕事を探すことにしました。

働く場所は、どこでも良いと思っていたので最初は場所も絞らず、とにかくいいなと思う会社を調べていました。

DRIVE キャリア
ソーシャルベンチャー、NPO など「社会を変え、未来をつくる」仕事に特化した転職支援サービス

グリーンズジョブ
「自分をいかす仕事に出会う」トランジションコミュニティ


日本仕事百貨
世の中には、いろんな生き方やいろんな想いを持った働き方をしている人がいてそんな人たちをロングインタビューで紹介している求人サイト

求人を読んでいるだけでも、自分が「いいな」と思う言葉や考え方に出会うと、ヒントになります。それらをメモしていきながら、「なんでそれが良いと思ったのか」や「自分はここでどんなことができるか」など想像しながら、自分の働きたいと思う会社の言語化を深めていきました。

働きたいと思う会社の条件を整理するとこんな条件になりそうでした。

・固定でオフィスに行かなければいけないルールがなく、フレキシブルに働くことができる
・自由裁量で仕事ができる
・仕事以外の自分のプロジェクトや副業を応援してくれる環境がある
・イベント企画や場づくり、コミュニティづくりの仕事
・誰のためにやっているのかがわかる、目に見える範囲にクライアントがいる
・自分の弱さを出しても大丈夫な関係性がつくれること

数ヶ月経ったある日、Facebookを見ていたら、知人がとあるイベントスペースでイベントをやっている投稿を見かけます。そこにこんなことが書いてありました。

すごく素敵なイベントスペースで、ここでまたイベントをやりたいと思える場所でした。そういえば、ここのイベントスペース運営をしてくれる人を1名、募集しているみたいです。

この投稿を見て、ビビっときた私はその知人に連絡を取り、担当者に繋げてもらうことに。実際に担当者の方にお話を聞いて、自分の条件が実現できるかを聞いた上で、「やってみたい!」という気持ちが湧いたので、思い切って飛び込んでみることに。

2社目を退職してから約6ヶ月程が経っていました。

3社目を経て、独立

3社目にして、やっと自分に合う会社に出会いました。そして、3社目にして1年間継続することができました。初めての1年間継続!!!!

まずは、1年間継続できた自分をめいいっぱい褒めました。私の場合、1年間同じ会社に勤める、ということですら至難の業でした。

3社目の会社は、副業も認めてくれる会社だったので、その時から自分が個人でやっていたサービスも育てていきました。

後に、この会社で培ってきたスキルを試してみたいと独立することになるのですが、この3社目の会社との出会いが私はとても大きかったです。

以上が、私の転職体験記です。転職を考える際に、私が大切だなと思ったことをまとめて締めくくりたいと思います。あくまでも私の体験から見えてきたことです。

・不安が少しでもあったらすぐに辞めずに「休職」という選択肢もある
・特にお金の不安で焦って次を決めることは、できる限り避ける
・働きたい会社の言語化をしておく
・最初から正社員でなく、アルバイトスタートでもOK。後に正社員になるという道もある
・初めの段階(カジュアル面談)で自分の苦手なこと、弱さを共有しておく

ご飯を食べに行った際、1500円のカレーを選べず、泣いていた私へ。当時は本当に辛かったと思うけれど、あの経験があったから、今があるよ。

#転職体験記


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