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改めて妊娠・出産は奇跡だと思った話

現在、37歳で2人目妊娠中です。

前回の記事で、高齢出産はリスクが高いので、できればもっと早くに出産を終えたかったという旨を書きましたが。

きっかけとなる出来事があったんです。

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胎児の頭だけが小さい

高齢ではあるものの、それまで順調だった妊婦検診。しかし、6ヶ月目の検診で、画面を見ながら表情がやや曇るエコー技師さんを見て、心がざわざわしました。

先生に確認してきますので少しお待ちくださいね〜

待たされること約5分(長い・・)

不安が募る。

エコー技師さんと先生が一緒に部屋に入ってくる。

逆子の影響もあると思うのですが…体の割に頭が小さく出てるんですよ。
再度エコー検査しますので1週間後にまた来てください。

そ、そうですか・・。

私は不安でなりませんでした。
なぜなら、1人目の時、ずーっと小さめと言われていたが頭囲だけは正常なので問題ない、逆に言うと頭だけが小さいと様々な問題が考えられると先生に言われていたからです。

その言葉を覚えていました。

診察後、助産師さんの話を聞く。

どうやら、とある感染症を疑われているらしく、1週間後に再度見ても頭囲の数値が小さければ血液検査をしましょう、とのこと。

その感染症の名前、初めて耳にしました。

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サイトメガロウイルス

何じゃこのおどろおどろしい名前は。

そこから1週間、私は検索魔と化したのです。

サイトメガロウイルスとは・・・

・妊娠中の母体が感染すると赤ちゃんが何らかの障がいを持って生まれてくることがある
・現在国が認めた治療薬、感染を防ぐためのワクチンはない
・世界中のいたるところにいる、ありふれたウイルス。母乳、唾液や尿や血液を介して主に子供のうちに感染。日本では成人女性の約70 %がすでに感染し抗体(免疫)を持っている。
・健康な子供や大人が感染しても全く問題ないが妊婦の初感染や、免疫力がひどく 低下した場合は妊婦に症状がなくても胎児に感染が及ぶことがある
・感染した胎児は流産・死産、脳や聴力障がいなどを生じることがあるが個人差があり、何らかの症状がある先天性サイトメガロウイルス感染症を発病するのは感染した赤ちゃんの10〜30%程度
・上記理由から第二子妊娠の際は特に注意が必要

■引用:国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)  HP

知らなかった。
全く知りませんでした。

どうやらこの感染症、他のはしかやトキソプラズマ(妊婦は生肉食べたらダメってやつ)に比べて、感染して生まれてくる子の割合は多いのに、認知度は低いとのこと。

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1週間後、再度エコー検査、そして血液検査

この1週間、仕事をしている時も息子と遊んでいる時も常に「私の赤ちゃん、頭だけが小さい・・」が頭から離れませんでした。

迎えたエコー検査の日。
自分の足の付け根あたりで胎動を感じるあたり、逆子は治っていない。
で、結果。やはり、逆子のまま。かつ、頭囲の数値も小さいまま。

血液検査しましょうか。結果は1週間後にわかります。
万が一陽性が出た場合は、速やかに大学病院へ紹介状を書きます。

そこからさらに1週間、また私は悶々とした日々を過ごすことになります。

今思うと、
小さいながらも、何の問題もなくお腹の中で育ってくれた長男は奇跡だったんだなあ〜。と。

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結果は・・・【陰性】


いつもは待ち時間ほとんどないのに、この日に限って名前を呼ばれるまでかなり長かった。【陽性】の結果をどのように伝えようか?なんて作戦会議してるのかしら、と考えたり。

名前を呼ばれ、まずはエコー検査。

逆子、治っていました。
かつ頭囲の数値が前回よりも、正常に近い値が出ているとのこと。

逆子だったからかもしれませんね〜

とエコー技師さん。

私、やや小さめの、ホッ。
(まだ検査結果聞いてないぞ)

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そしてまた待合室で長い待ち時間の末、先生に呼ばれ診察室へ。

結果は陰性。

ただ、小さめであることには変わりないので、様子を見ていきましょう。
胎動を感じないことがあったらすぐに連絡くださいね、とのこと。

2週間分の悶々から一旦解放された私は、
疲労と安堵の気持ちで、クリニックが入っているビルの休憩スペースにしばし座り込む。

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子を宿すということは覚悟をすること

今回の件で、私が感じたこと。

子供を育てる上で、心の底から【安心できる】はどこにもないということ。

サイトメガロウイルスの血液検査は陰性だったけれど、もしかしたらその他の感染症にかかっているかもしれない。 
産後、育っていく過程で障がいが出てくるかもしれない。
事故に遭うかもしれない。

流産するかもしれない。
死産するかもしれない。

実際、私の近い知人で、予定日を10日過ぎて検診に行ったら、赤ちゃんの心臓が止まっていて、3,500gの産声のない赤ちゃんを出産をした人もいる。
原因は不明で、誰にでも起こりうると言われたそう。

20代の頃、会社の先輩(男性)に、奥さんの出産前に、お祝いの品を送るという話になった際、無知だった私の「そりゃ赤ちゃんグッズですよね〜」という発言に対して、顔色を変えて「出産はデリケートだから、赤ちゃんが無事に生まれるまでは赤ちゃんグッズを送ってはダメなのよ」と言った10歳上の女性の先輩。
そんな先輩に対して「そこまで怒らなくても・・」とやや不機嫌になった自分を心の底から恥じる。10年後、私も分かった。

妊娠・出産は奇跡だ。

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胎児の時は、ちゃんと育っているか、心臓が動いているか。

生まれてからは、病気や怪我をしないか、事故に遭わないか。
精神を病んでしまわないか。

心配は尽きない。

だからこそ・・

何があっても、大丈夫。何とかなる。
何とかするしかない。

という【覚悟】
母には必要なんだ、と改めて感じました。

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これから、母になる方、妊娠・出産を望んでいる方、もしくは子育てに奔走していて同じ思いを感じている方。

どなたかのご参考になれば、幸いです!

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
また更新します。



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