兵頭裕次|広報うちこ担当者の内子町非公式note

内子町という愛媛県の小さな町の元広報担当者です。自治体広報LABの講師もしています。広…

兵頭裕次|広報うちこ担当者の内子町非公式note

内子町という愛媛県の小さな町の元広報担当者です。自治体広報LABの講師もしています。広報担当10年で培ったノウハウを書き綴る予定です。写真、記事、レイアウトなど、ほかのLAB講師の記事もまとめています。

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最近の記事

レイアウトには型がある

皆さん、こんにちは! 4月の人事異動などで広報担当になった人など、これから初めて自治体広報紙の特集に挑戦する人もいるのではないでしょうか? 私が広報担当になった当初は、レイアウトって何?って感じのど素人で、 前任者の特集をマネしながら作っていたのを思い出します。 そんな私が最初に手にしたのが、『レイアウトの教科書。』という本です。 この本の中に「レイアウトには型がある」という言葉があって、 昔、空手をしていた私にとって、この「型」という言葉がすごく腑に落ちました。格好つけ

    • 広報うちこの特集「おだこうアオハル地域未来」が最高だったという話

      今年は大丈夫かな? 毎年この時期になると気になっていること―― 小田分校の新入生の数です。 2月29日、愛媛県内の高校入試の志願者数が新聞に掲載されました。 小田分校の志願者は、なんと37人。去年の18人から倍増です。 もちろん学校関係者の皆さんの尽力のたまものですが、その陰で頑張っていた広報担当者を私は見守っていました。 今年の『広報うちこ』で一番好きだった記事——  「おだこうアオハル地域未来」。 私が長年一緒に紙面を作ってきたK保永さんの作品です。 今回はこの紙面に

      • 現役ばりに特集のアイデア出してみた

        皆さん、こんにちは! 今回のテーマは「特集内容のアイデア出し」です。 まず、私は特集記事を作る時、次の「4つの柱」を念頭に置いていますので、それを紹介します。 ◎自治体はなぜ・何のために広報をするのか ◎広報をすることによって自治体をどのようにしていきたいのか ◎誰に何を伝えたいか(受け手は住民) ◎興味を持って最後まで読むことができる構成の工夫を・・・・・・ です。 例えばですが、全国広報コンクールで昨年2年連続日本一に輝いた『広報きたもと』。平成28年11月号で特集

        • よそのまちの広報記事を直してみた

          お知らせ記事が分かりづらい。 自治体広報あるあるですが、笑えません。 実は広報紙作りの裏側には、広報担当者と事業担当課の静かな戦いがあり、お知らせ記事の文章を削ることさえ難しい町があるのです。 大事なのは住民の皆さんに、ちゃんと情報が伝わることなのにね。 今回は高知県四万十町の広報担当者さんからご依頼があり、お知らせ記事の「お直し」をしてみました。「浄化槽の正しい使用と管理をお願いする記事」で、こんな感じの記事です。 https://www.town.shimanto.

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        • ふるさとの香りがする広報紙の作り方
          9本
        • 自治体広報LAB(取材)
          9本
        • 自治体広報LAB(SNS他)
          5本
        • 自治体広報LAB(写真)
          8本
        • 自治体広報LAB(レイアウト)
          6本
        • 自治体広報LAB(色彩・デザイン)
          3本

        記事

          広報うちこの特集ができるまで(後編)

          こんにちは! 元広報うちこ担当の兵頭です。今回も広報紙の特集づくりというマニアックな内容ですが、全国で頑張っている自治体広報担当の皆さんの参考になるように「後編」も頑張ります。 前編では特集づくりの基本的な流れとポイントをお伝えしました。「骨子」ができたら、その膨らませたイメージを元に、実際に取材していくことになります。後編では、私の最後の特集となった広報うちこ4月号vol.306の特集を例に、どのようなことを考えながら制作したかを説明したいと思います。 特集「内子の子育

          広報うちこの特集ができるまで(後編)

          広報うちこの特集ができるまで(前編)

          皆さん、こんにちは! 4月に異動があり、「元」広報担当者になった兵頭です。10年間は長いようで短く、長かった・・・・・・。その分お世話になった人が増え、感謝の気持ちに溢れています。町民の皆さん、全国の広報担当者の皆さん、読者の皆さん、全ての人に感謝、感謝です。 その気持ちを込めて私のノウハウをお伝えするつもりですが、現役を離れると次第に勘が鈍ってくると思いますし、私の考え方自体が古くなってくると思います。現役担当者の皆さんが、ここで書く内容を参考にして、さらに新しくて住民の皆

          広報うちこの特集ができるまで(前編)

          一歩先行くリード文

          こんにちは! 広報うちこ担当10年目の兵頭です。 前回、読者を立ち止まらせる「タイトルの瞬発力」について書きました。今回は読者がタイトルの次に読む、リード文のお話です。タイトルに目がとまった読者を、テキストにお誘いするリード文。地味なつなぎ役だからこそ、技術の差が出ます。野球のバントみたいなもんですね。 技術とセンスの差が出る「リード文」そもそもリード文とは、タイトルの後などに書く要約文です。このページではどんな事が書かれているかを、短くまとめます。『広報うちこ』は100~

          タイトルを響かせるには——

          タイトルは瞬発力で勝負こんにちは! 広報うちこの中の人、兵頭です。 今回は「記事のタイトル」についての話です。少し長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです。 その重要性は皆さんのご存じの通りだと思いますが、読者の皆さんが瞬間的に読むか読まないかを判断するのが、タイトル。忙しい人たちを一瞬で立ち止まらせる言葉の力が必要です。だから広報紙の担当者は、タイトルの瞬発力を鍛えなければなりません。 ちなみにレイアウトの基本では、文字の大きさは声の大きさという考え方がありま

          「伝わる広報紙」ってどんな広報紙?

          大切な情報、読者に伝わってますか?こんにちは! 広報うちこの中の人、兵頭です。 今回は私が広報紙を作るときに大切にしていることを書きます。 それは、住民の皆さんに「伝わる広報紙にする」ということです。 あなたは、「伝わる」ってどういう状態か、深く考えたことはありますか? 会話なら相手が目の前にいるから反応などで分かります。でも紙面で伝える相手は読者。ほんとに伝わっているかどうかは、一人一人に感想などを聞かないと分からないですよね。だから、作り手側が「伝わる広報紙」と言っても

          「伝わる広報紙」ってどんな広報紙?

          特集「猫、だって。」の振り返り|この特集をもっと深掘りしたい人へ

           はじめまして、広報うちこの兵頭です。  先日9月号の発行を終えたのですが、一息つく間もなく、新しい取り組みに挑戦しています。その一つがこのnote。広報紙で伝えきれなかったモヤモヤなどをこちらで晴らすつもりです。非公式なので、自由な感じで町のことや広報紙づくりのことを書きたいと思っています。文章は雑になるかもですが、ご了承ください。    今回は早速、9月号の特集「猫、だって。」の補足です。 タイトルに込めた思い  特集の「猫、だって。」というタイトル。自治体広報紙では

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