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夢を失った私が、さまざまな出会いを経て特別支援学校の先生になった話

最初に自己紹介の記事を書こうと思いつつ、書かずにここまで書いてきました。(自己紹介だけ書いて自己満足してしまいそうで書いてなかった笑)

いろいろな人の自己紹介を読んでいるうちに、やっぱり自分も書いてみようかなという気になり、今回は自己紹介も兼ねて書いてみようと思います。

あらためまして咲野めぐみと申します。
わたしは、もともと、特別支援学校の教員をしていました。
現在は、教員業務支援員として、小学校に勤務しています。
子どもの頃は、看護師になりたいと思っていて、まさか教員になるとは夢にも思っていませんでした。

わたしが、特別支援学校の先生になるまでには、紆余曲折がありました。
いわゆる大学卒業して、そのまま教員採用試験に合格し、新卒で教員になるといったストレートな人生ではありませんでした。

高校卒業後、わたしは、進学も、浪人も、就職も出来ずに、気づけばフリーターになっていました。
その頃、まわりの友人は、短大や大学での新しい生活を謳歌していました。
わたしは、何者にもなれなくて宙ぶらりんな日々。。
なんとも、みじめで、悔しくて、置いてきぼり感が半端なかった。。

そんな私が、図らずもフリーターという道を選び、そこから教師という夢を見つけるまでには、いろんな出会いがありました。


中学校、高校時代のわたし

子どもの頃から読書が好きだったわたしは、ナイチンゲールの本を読んでからずっと看護師になる夢を抱いていました。

中学校に入学してから、ストレスのせいかお腹が弱くなり、時々保健室を利用していました。
次第に、保健室の先生と仲良くなり、保健室の先生のお仕事にも興味を持ちいろいろ聞いていたような気がします。

高校に入学すると、演劇部に入部。
元々書くことが好きだった私は、顧問の先生に教わりながら、脚本を書くことになりました。
そこで、物語を書く楽しさを知りました。

わたしは、ぼんやりと進学を望んでいましたが、いつしか文学や表現の世界を学びたくなり、大学に行きたいと考えはじめました。

しかし、両親は、将来の仕事に結びつかない進学に渋い顔。
高校を卒業したら、就職を選んでほしかったようです。
唯一、進学を応援してくれていた祖父も亡くなり、経済的な事情もあり、進学はかないませんでした。

進学断念…フリーターになる

高校卒業後は、ずっと家で悶々と過ごしていました。
このままではいけないと思い、コンビニやスーパーのアルバイトをしましたが、それも長く続かず…。

そんなとき、高校の先生の紹介で鍼灸院ではたらくことになりました。
患者さんたちは、高齢の方が多く、二十歳そこそこの私をとてもかわいがってくれました。
わたしも、お世話をすることが性に合っていたようで、仕事を覚え、それなりに楽しく仕事をしていました。
そこで、看護師の夢を思い出します。
わたしは、お世話になった鍼灸院を退職し、看護師の仕事を知りたいと、看護助手の仕事を探すことにしました。

小学校の支援員の仕事に就くことに

近くの病院で募集されていた看護助手に応募しようとしていたところ、両親から小学校の支援員の仕事を紹介されました。
聞けば、教員免許は不要で、20歳以上なら働けるとのこと。
最初は断ろうかと思いましたが、小学校の支援員の仕事は、その当時めずらしかったので、興味本位で応募してみたら採用に。
母校の小学校で働くことになりました。

中学校の保健室の先生との再会

勤務先には、中学校のときの保健室の先生がいました。
私のことを覚えていてくれて、何かと気にかけてくれました。
そして事あるごとに、「こういう仕事、続けてみたら?」と学校での仕事をすすめられたのです。
しかし、希望は出したものの、児童数の関係で、次年度の更新はありませんでした。

通信制の大学に入学

しかし、保健室の先生に背中を押されたわたしは、思い切って子どもと関わる資格をとろうと考えました。
教員免許は、通信制の大学でも取れることを知り、入学することにしました。

先に大学を卒業していた友人2人が、障害者関係の仕事についたので、
そこでボランティアをしているうちに、障害児教育にたずさわりたいという気持ちが強くなってきました。

特別支援学校の先生になる

無事、通信制大学を卒業し、教員免許をとることができました。
そして、知り合いに、ろう学校を紹介してもらうことになりました。
わたしは、はれて、特別支援学校の先生になりました。

そこで働いた経験は、今でも宝物だと思っています。
たくさんの出会いと別れ、学びがありました。

今、人生を振り返れば…

自分の人生、紆余曲折がありましたが、今は、それなりに納得して人生を歩んでいます。

高校のときから自分の進路に悩み苦しんだことで、ひとつ学んだことがあります。

冷静に現実を見つめて、ないものねだりをせず、そのときできるベターな選択をするようにする。

今思えば、大学進学にこだわらなくてもよかったかなと思うし、もっと現実的に考えて、自分がやりたいこと、やれることからやっていけばよかったなと思います。

まあ、それは、今、成長していろいろな経験を積んだからわかる結果論なんでしょうけどね。

ときどき、もっとうまく生きられたら苦しまなくてすんだのにとか、もっといい選択肢があったのでは?と自分の選択に後悔がよぎることもあります。

しかし、あのときの失敗から学んだから、今、こうして、「人生の岐路で選択するときのコツ」をつかむことができたことは大きな収穫でもあります。

そして、今、わたしは、また新たな未来を描こうとしています。

特別支援学校の仕事も好きだったけど、もともと好きだった書くこともしていきたいし、せっかく縁あって結婚もできたので、あたたかな家庭生活も築いていきたい。

それが叶えられる選択を今模索中です。

あの選択があったから今があると納得できる未来を選びとれるように。



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