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衝撃的な大型M&Aのニュース!そもそもM&Aの目的とは。

2023年もいよいよ年末を迎える時期にさしかかった。
今年は5月に3年間という長期化したコロナ禍も
季節性インフルエンザの5類に分類され、収束へと向かう年となった。
各地で国内需要よりもインバウンド需要が活発化したことも記憶に新しい。

12月に入り、大きなニュースが業界を騒がせた。
大型M&Aのニュースだ。
特に
アパグループによる大江戸温泉投資法人(現在はアパ投資法人)のM&A
シャトレーゼHDによる九州初出店となる唐津シーサイドホテルのM&A
この2つは衝撃的だった。

M&A(「Mergers(合併)and Acquisitions(買収)」)という意味だが
最近では以前のような悪いイメージではなく、企業戦略として
また事業承継として、有効な手段として良いイメージに変換してきているようにも感じる。

M&Aするための目的としては、主に3つ挙げると
①企業の成長スピードを上げることができる
②事業シナジーに期待ができる
③事業承継の手段として有効である

アパホテルグループの場合は、①と②の効果の期待が大きい。
・投資法人自体の単独設立は金融機関の性質もあり、非常に難しいこと。
・アパグループにリゾートホテルのカテゴリーが加わることのブランドUP。
・投資法人をM&Aすることによる資金調達のスキームができること。
などがある。

シャトレーゼHDの場合は、
・ホテル事業において、一気にエリアの拡大ができること。
・売り手と買い手に事業承継面でのメリットがあること。
(選択と集中、企業価値UPの出口戦略/私の想像ですが)

という感じで状況を見ていた。
一件するとなぜ?と新聞報道を見た人たちも多かったはずだが、
当事者側としては、企業の戦略は色々な意味で先を見通しながら、
センシティブな問題を水面下で遂行しながら、
契約締結まで根気のいるプロジェクトだったと思う。

売り手の場合は、売った時点で当事者にしかわからないプレッシャーから
解放されるが、買い手の場合は、そこからスタートする部分もあり、
M&Aシナジーを成功に繋げるための気が抜けない時間が続く。

当社も事業承継アドバイザーとして、
中小企業庁のM&A支援機関に登録しています。
M&Aだけの専門家としてだけではなく、宿泊施設の専門家として
事業承継アドバイザーやM&AのFA又はセカンドオピニオンとして、
お役に立ちたいと思っています。

中小M&Aガイドラインでもセカンドオピニオンの重要性が記載されています。


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