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編み納め2022、編み初め2023

365日、糸まみれ🧶


昨年、2022年は編みにハマった1年目。

持ち前の集中力と掘削力により「身につけたいものは何でも編める、多分」と言えるくらいまでになった自覚がある。身につけないものも然り。

まあ、集中しすぎて他のことが疎かになりまくっているのは自明だが、編んでいるときにふと粋な言い回しや面白企画なんかが思い浮かんだりするので、私にはきっと必要な時間なのだろう。

必然的に、私のカメラロールは俺🐶もしくは料理しかなかったのに、そこに編みも加わることとなった。noteでもたくさん作品紹介ができた。


編んでたら1日終わってたとかザラだったので、今年はさすがに糸時間をマネジメントせねばと思ってはいるものの、狂い気味な我が人生、編みはライフワークとして続けていきたいと思う。こんなこと言いながら早速毛糸買おうとしてるもんね…へへ。

前回は、ニッティング・クリスマスと称してクリスマスデコレーション用の編み作品を載せたので、今回は2022年の編み納めと2023年の編み始めをつらつらと載せたいと思う。


クリスマスプレゼントfor me

11月後半から12月前半にかけてだったかな。フランス全土に大寒波が到来してめっちゃくちゃ寒くて、ここ北国の港町でも氷点下の日が続いた。常時マイナス2度(=体感マイナス9度)みたいな感じで、家の中も寒いさむいサムイ。暖房はあるんだけども、低血圧冷え性なので。

もうなんでもいいからとにかく温かいものに包まれたい。
天から降り注ぐ編み神の声。

寒ければ編めばいいのよ🧶


運良く、時はちょうどブラックフライデーのセール中。
贔屓にしている編みブランドのひとつ、WAK(We are Knitters)にて極太毛糸を仕入れる。
この極太毛糸、WAKのアイコニック的なもので、ひとつ3000円くらいするので今まで手を出さずにいた。でもこんな寒けりゃ背に腹は変えられん。自分へのクリスマスプレゼントだな。

スペインから注文後3日目くらいでついた
俺気になる
冬はダークな色ばかり編んでいたので、明るい色をチョイス

なお、この極太毛糸、適したニードルサイズが15mm。
もはや棒針ならぬただの棒である。

直径15mmって結構太いんですわ

12月頭についたので、編みデコレーションをせっせと編み上げ、防寒用具を編み始めることにした。

うどんスヌード ヒト用

白の極太毛糸は、キットでなく適当に糸だけ買ったので、小物用に。

冬の防寒小物といえば、スヌードである。ただただ編んで長方形を作って輪っかにして閉じるだけなので簡単。

どんな編み方がいいか、試作編みを数種類行う。

義母がくれた編み方が200通りくらい載っているバイブルを参考に
これはpoint de bamboo - 竹編み

竹編みしかり、下で出てくる米編みしかり、日本の編み用語だとなんと呼ぶんだろう・・・っていうのがたくさんある。

普段は4mmくらいで編んでいるので、いきなり約4倍の太さで編むと手の筋肉がびっくり仰天しているのがわかる。ちなみに、針の太さが1mm違うだけでも編み心地がまったく変わるのだ。

俺は監視役

いくつか試し編みしてみた結果、見た目一番気に入ったのがpoint de riz。直訳するとrizが米なので、米編み

編んでいる時、糸がうどんに見えてきて仕方ない。うどんで米を編む女である。

糸がとにかく太いので同じ面積を編む時間が普段の15分の1くらいで済む。これは爽快!

2時間くらいでできた。できてしまった。あっちゅーますぎる。

この米編みは裏返しても同じ柄なのでスヌードとかマフラーによい

極太なので、首周り1周で収まる長さにしつつ、幅は太めにしてふたつ折でもなんでもできるようにした。

謎の手位置
ゴミでもついてたんかな

このスヌード、本当にめちゃくちゃあったかくって、家の中でも外でもずっと付けてた。この冬、もっとも長く首元にいたね間違いなく。


オーバーサイズのグレーニットワンピ

あ、そうそう。上の写真で着ているグレーのニットも編んだ。アルパカとシルクの2本どり。

冬の俺の定位置

一応パトロンを見ながら作ったけど、編み方を変えたらめちゃくちゃオーバーサイズに。ちゃんとechantillonを取らないからこうなる。

point de jerseyからcôtes anglaisesに自主的に変更
後者の方が温かいから・・・
毛に囲まれる

できた。本当はもうちょっと長めにしたかったんだけど毛が足りなくなった。

こちら、ロングブーツと合わせてもいいし、寒いときはパンツを合わせてチュニックっぽく着るのもよい。まあずっと後者スタイルなんだけど。

あと、かなりオーバーサイズなので下に色々と着込めるのもよい。
デカすぎ・・・?と思ったけど、まあ終わりよければ全てよし。

うどんスヌード イヌ用

うどんスヌードを編み終わって数日後のとある朝。何かに取り憑かれたかのように、朝から編み始める。

何ができるかな

30分もかからずできた。俺用のうどんスヌード。

ブルーのマフラー紛失事件で、マフラーは知らぬうちに解けてしまうということを学んだ。そしたらスヌードにすればいいじゃん?ってことで。

犬散歩中のマダムに、あらおそろい!と笑われた

彼も家の中でずっと付けている。いやがらないから多分あったかいんだと思う。

家着の我々

ついにイッヌとおそろコーデとは、これはいよいよもって末期かもしれない。


クリスマスプレゼント for Otto氏

Otto氏にマフラーを編んだのはもう数年前のような気がしている。まだ1年経ってないけど。

2022年のクリスマスには、初・メンズセーターを編んでみることにした。糸はDropsのメリノ×ベビーアルパカ。

黒は黒でも真っ黒ではない
夜なべ編み
ボトムアップでパーツごとに編む
前、後ろ、腕2本
襟はこんな感じでVネックに仕上げる

クリスマスイブ3日前くらいだったかな、ようやく完成。ギフトバッグ買ってきて入れてツリーの下に置いた。Otto氏、気に入ってくれたようでよかった。

うちのOtto氏胸板かなりあるけど、
一応フランスサイズでL

いやーそれにしても、メンズサイズは表面積でかいでかい。糸は女性Sサイズの1.5倍くらい使うのねえ。

こちら、デザインも編みもシンプルなのがよい。肩幅と腕を調整すれば私でも着れる感じで、来年自分用に編もうかしら・・・なんて思い始めている。ペアルックかよ。

マイ・うどんセーター

編み狂ってきた2022年。編み納めは、うどん糸でマイセーター。

黒とかグレーとか地味な色ばかり編んでいたら、明るい色が編みたくなる。そして選ぶのは大抵ピンク。かつてエビちゃんOL大好きだった族だったなごりかな。。

夏のピンクはサーモンピンク、冬のピンクはダスティピンク。

くすんだピンク、よい


キットだからパトロン(編みの設計図と説明)が付いていて、それ通りに作ればモデルと同じものができる。でも襟をつけたりしてちょっとアレンジしたいもんだから、パトロンの指示をだいぶ無視。こういうところが料理スタイルとそっくり。

冬の編み供は赤ワイン


糸が太いから楽勝だろうと思っていたら、意外にも脇下がせますぎたり、着丈が短すぎたり、袖のゆとり具合が気に食わなかったりで、かれこれ3回ほど全解きした。泣いた。

心は『叫び』状態

まあ、糸が太いので編みスピードはめちゃくちゃ早いのだが。

俺も心配してきてくれた


ようやくフィットするサイズに仕上がったのは、大晦日の前日の夜。

襟は緩開きで裾と同じリブに
袖は3つ編み模様で立体感
ぶれている上に暗い着画

うどんスヌードで既に気づいてはいたが、これ、着ると本当にあったかくてねえ・・・。これにうどんスヌード巻いてダウン着たら無敵。

仕上がったときにはすでに寒波は過ぎ去っていたけれども。

編みはじめはわんわんオソロセーター

年明け三が日は編みやすみ。

1月4日、そろそろ編み狂の血が疼いてきた。何を編もうかな・・・。

ふと、実家犬の2代目ダックス、ニコ氏に、俺とオソロなセーターを編んであげようと思い立った。

実家の美メス・ニコ(1歳か2歳)

茶色の毛にはピンクがお似合いなのよね。ということで、またまたピンク!

サイズを聞いたら、俺よりもだいぶ華奢(いまんとこ)
俺用の緑セーターとおそろデザイン

ダックスは胴長なので、セーターも長め。

俺プラス10cmはある


俺とのオソロをみるのが楽しみでならない。

初お目もじ楽しみだねえ


うどんニット帽(ぽんぽん帽子、にゃんこ帽子)

冬のうちにまた太いのが編みたくなって、そういえばクリスマスに編みキットもらってたなあと。

左上のやつ

作り方の本と15mmの輪針とこれまたうどん糸が入っている。

素材は化繊

我、頭大きいので、数センチ増しで編んでみた。すぐできた。

ぽんぽんはWAKのやつ

まだ糸が半分くらいあったので、もうひとつ帽子を編む。にゃんこ帽子。

右のものがにゃんこ帽子

輪をひたすら編んで閉じるだけで、とにかくめっちゃくっちゃ簡単なのだが、かぶると両端部分がネッコの耳っぽくなって可愛らしいのである。


じーーーーー👁👁


え?なんで俺の耳じゃないのかって?

お、おう・・・次は俺耳帽子、作ろうか。



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