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簡単!美味しい!ヘルシー?りんごスイーツ6選

とにかく健康になりたいわたくしユイじょり。私の代名詞のひとつ、「お酒」をやめた。

「アルコールを入れない日はない」とおっしゃるイチロー先生を師と仰ぎ、近年、365日中363日はビールにワインにエトセトラ、何らかのアルコールを嗜んでいた私。

そんな飲兵衛が、かれこれ約2ヶ月半、ただの一滴もアルコールを摂取していない。地元の親友からは、酒を飲まないユイなんて信じられないと言われた。ええ、私もおおいに同感だよ。

飲まなくなったきっかけは年末の体調不良でもあるのだけど、飲まなくても特に不自由がないことに気づいてしまったのだ。

むしろ体調が安定している。別に痩せてはいないけど体が軽い気がするし、頻発していた寝起き時のこむら返りもなくなったし、肌色が明るくなった気がするし、つまりは良いことばかりなのである。なんで20年近く気づかなかったの私!この酒カス!

まー、そのうちタカが外れて元に戻ってしまう可能性は高い確率で否めないけれども、とにかく今、欲しいのは健康だよ健康。当分はおとなしくしよう。


性格的に、元来「ゼロ以下か110か(=全くやらないかやりすぎるか)」みたいな極端な一面をもっていることは自覚しているけれども、アルコールをやめたら次は絶対この症状が訪れると予測はしていた。

アルコールで補充していた糖分を充当する手っ取り早いなにか。
そう、「とにかく甘いものが食べたい」。

アルコールはノンアルコール系飲料も遠慮しますなレベルだけど、反対に甘いものはいつでも食べたい。「家にアルコールがないと震える」から「食後にデザートがないと震える」ようになってしまった。「デセールは別腹」と豪語する我が家のスイーツモンスターのことを全くもって馬鹿にできない。

そんな私の変わりようを見たOtto氏。私が甘いものを作ったうえにパクパクと食べるもんだから、仲間ができたとでも思っているのか大手を挙げて喜んでいる(以前の私は作っても味見する程度)。なんだか悔しい気がしないでもない。


かくして、並々ならぬ甘いもの欲を抱えつつ、少しでも身体のことを意識した結果、りんごを使ったお菓子を作りまくるというひとり冬眠生活を送っている。

なんでりんごかって?マイ健康標語「1日イチりんご🍎」に掛けているからだよ。「果物入れときゃヘルシーっしょ!」という意識の甘さが垣間見えるのがなんとも私らしい。

今日はその中から6つのりんごスイーツを、個人的指標による簡単度とともにピックアップしてみよう。

【簡単度】
🍎🍎🍎 使うボウルはひとつ!型不要!お茶のこさいさい系。1時間以内にとにかく手作り菓子が食べたいときに。
🍎🍎 下準備ほぼなし、順番に混ぜて焼くだけ。焼きたてをどうぞ。
🍎 下準備含めて若干面倒。翌朝まで気長に待てるときに。

ユイじょり独自基準による

簡単度:🍎🍎🍎

1、オールりんご

義母宅のアウェーキッチンでも何かできないかと、Xから辿り着いたこちらのレシピ。

「東ハトのオールレーズンな味わい」とのこと、懐かしい!

こちらのレシピを元に、海外在住ホットケーキミックスない民&紅茶系菓子はそんな好きじゃないひとバージョンで作ってみた。ホットケーキミックスがある方はリンク先のレシピ通りでどうぞ。

【材料】
・りんご 150g(約2個)
・レモン汁 小さじ1
・砂糖 大さじ2
・バター 50g
・自作ホットケーキミックス 約200g:薄力粉150g、砂糖40g、BP1袋、塩少々を合わせてふるったもの
・たまご  1+α個(+αは焼く前に表面に塗りつける用。塗った残りは夕食の何かに使う)

参考は上記のサイト

りんごを適当な大きさに切って耐熱ボウルにいれたら、砂糖とレモン汁、バターをのせてラップをしてレンチン3分。粉→卵の順でレンチン後のりんごに合わせてゴムベラで混ぜ、オーブンシートをしいた天板の上に広げて伸ばし、+αの卵を表面に塗り、180度のオーブンで20分ほど焼いたら完成。

何より型不要なのが素晴らしい

これ、3回くらいつくって、フランス的小麦粉T45(薄力粉)とT65(強力粉)の分量を変えたりしてみたけど、個人的にはT45オンリーでふんわり仕上がりが一番好み。

このときはT65も加えたかな

Otto氏も「アップルクーヘンみたいで美味しい」と、8切れくらい(ほぼ全部・・・)職場に持って行った。同僚のマダムたちとおやつに食べてとても好評だったそうな。フランス人(n=4)にも好かれるオールりんご、いいね!


2、りんごの薄タルト(タルト・オ・ポム)

これは我が家の定番でもある、パイ生地を使った薄いタルト・オ・ポム(tarte aux pommes)。

こんな感じでスターパティシエ、セドリック・グロレ風に緻密な作業をするのもいいが、「ランチ作りと同時並行で!1時間後に!デザートで!食べたいんじゃぁ!!」ってときにそんなことしていられない。

そんなときは、市販の冷蔵パイ生地を広げてフォークで穴をぽつぽつ。薄切りにしたりんごをささっと外側から並べて(フランスの小さいりんごで4つくらい使用)、カソナード(グラニュー糖でももちろんOK)を全体にパラパラと振りかけ、最後にキューブ状のバターを適当にのせて、オーブンに入れる。

200度で45分
ランチ後にちょうど焼き上がる算段

ちなみにこのパイ生地はこちら。
フランスのどのスーパーにも売っている冷蔵のブリゼ・フィユテ・サブレ生地(ピザ生地もある)。このタルトを作るときは厚めのグランメールバージョンがよい。


ちゃっかり朝ごはんにも登場している


簡単度:🍎🍎

3、りんご&ホワイトチョコのマフィン

若い頃から、引っ越しのたびに買っては実家に送り・・・を繰り返しているものの筆頭、マフィン型。

フランスに持ってきたのは小さめ一口サイズのものしかなくて、普通サイズのものが欲しいなと思っていた矢先、場所をとらないシリコンのマフィン型を発見。型に油を塗ったり洗ったりがとんでもなく億劫なので、マフィン型紙もついでに買ってきた。これで簡単度大幅UP!

シリコンのマフィン型は10個入り
たくさん焼けていいね?

そうそう、りんごのとなりにはいい感じに熟熟してきたバナナが1本。
バナナって一度黒くなりかけると、放置プレイに入る人ー??おお我が同志よ。

というわけで、りんご×ホワイトチョコに加えてバナナ×ビターチョコで、2種のマフィンをつくろうね。

【マフィン生地の材料】
(りんご、バナナ各バージョン毎に別ボウルにて作成)
・バター 60g
・砂糖 60g
・卵 1個
・牛乳 70g
・薄力粉 150g
・ベーキングパウダー 5g

🍎りんごバージョン🍎
(りんごは砂糖をふりかけて小鍋でコトコト、りんごがふんにゃりするまで煮ておく)
・りんご 2個
・砂糖 20g
・ホワイトチョコレート 100g

🍌バナナバージョン🍌
・バナナ 1本
・ビターチョコレート 100g

バターと砂糖をよく練り混ぜたところに、卵を加えてさらによく混ぜ、ふるった粉類と牛乳を交互に入れながら都度よく混ぜる。最後に各ボウルにそれぞれの具を加えて混ぜて生地完成。

左、りんご。右、バナナ
シリコンにのせるだけでよし!型紙最高!
180度で25分ほど焼く

焼きたてを食べてももちろんいいけど、一晩置いてもOK。りんごはお好みでスパイス系を入れてもよいかな。

りんごかバナナか、見た目でほぼ判別不可能(笑)

素朴な茶色スイーツ、コーヒーにも牛乳にも合うから好きなんだよな。
毎朝りんごとバナナ、1つずつ食べるんだもんね🍎🍌


4、カラメルりんごの重厚ケーキ(カトルカール・オ・ポム・カラメリゼ)

これは、昨年11月に作ってOtto氏に大好評だったアニヴェルセル・ヴィクトリアケーキからインスパイアされたもの。ここでつぶやいたやつですね。

カトルカール・オ・ポム・カラメリゼ(quatre quarts aux pommes caramélisées)🍎とでも名付けようか。

まあ要は、アニヴェルセル・ヴィクトリアケーキの生地に、カラメルバターりんごをぶちこんで焼き上げただけなんですねー、奥さん。

【材料(ヴィクトリアケーキの生地に同じ)】
・バター 150g
・砂糖 150g
・卵 3つ
・薄力粉 150g
・ベーキングパウダー 小さじ2

・りんご 約500g(4つ)
・砂糖 60g
・バター 70g
・塩ひとつまみ

いやこれね、書いてて改めて思ったけど、バターの量よ・・・。500g単位でバターを買っていますけれども、なくなるのが早いのはこのせいか。ま、美味しいからね、バター。


まずはカラメルバターりんごを作る。グラニュー糖を火にかけて色がついてきたところにバターをON。火を止めてりんごを投入したら(飛び跳ね注意)、落とし蓋をしてあとは水分が飛ぶまでコトコト煮込む。

湯気で見えませんが

カラメルバターりんごができたら冷ましつつ、型にバター塗り&粉はたき、生地作成。
生地はバターと砂糖すりまぜ→溶き卵を少しずつ加えてよく混ぜ→ふるった粉類入れてさくっと混ぜ。
最後に、冷めたカラメルバターりんご(生地の上にのせるように少しりんご果肉をとっておく)をどーんと加えて混ぜる。
生地を型に流し込んでとっておいたりんごを並べて、180度のオーブンで焼き具合を見ながら25〜30分くらい焼く。

カラメルエキスが行き渡って生地自体が茶色に変化
焼き上がり、焦げてないっすよ!
カッティング後

みっちり、どっしり、ザ・重厚感!なケーキ。

バターをふんだんに使っているので、食べる前にレンジで軽く温めるのをオススメ。


簡単度:🍎

5、りんごの魔法のケーキ(ガトー・マジック・オ・ポム)

ぼーっと本棚を眺めていて気になったのは、かなり前に買った懐かしのこの本。その名も『魔法のケーキ』。

だいぶ年季が入っている

「フランスで大人気」とのことだけど、フランスで見かけたことないな・・・と思いつつ日本に一時帰国した際に買った記憶。

魔法のケーキ(ガトー・マジック)とは?

いちばん上は、やわらかくてふわふわのスポンジ生地。
真ん中には、とろりとした濃厚なクリーム、いちばん下には、心地よいしなやかさのあるフラン。
口に含めば、それぞれの食感がハーモニーを奏で、今までにないおいしさを体験することができます。

そして肝心なのはここ!
これらの3つの層は、それぞれのテクスチャーを個別に作って、あとから重ねるわけではなく、焼きっぱなしのお菓子のように、1つの生地を焼けば、自然とできあがるものだということ。
それが「魔法のケーキ」。
その秘密は卵黄生地とメレンゲの混ぜ方と、低温・長時間で湯せん焼きすることの2点にあります。

上記Amazonの商品説明より抜粋

要は、固めのプリンケーキ?みたいな感じかなあ。フランとスポンジの間の半熟のクリーム部分が美味しかった記憶。昔いくつかのフレーバーを作ってみた記憶はあれど、果物系はチャレンジしたことがなかった。

せっかくなので、りんごのガトー・マジック(gâteau magique aux pommes)、作ってみよう。

型はプリンを使う時に使う底が取れないタイプを使用
オーブンシートを敷いておく

りんご以外の材料は、卵(2つ分)、砂糖(45g+25g)、バター(60g)、薄力粉(55g)、牛乳(250cc)といたってシンプル。

まずはりんごをカラメリゼ。

目安はりんご2個、砂糖40g
ちょっとカラメリゼしすぎたか
型にカラメルりんごを敷き詰めて冷やしておく

卵黄生地(卵黄とグラニュー糖をよく混ぜる→溶かしバターを加える→薄力粉、牛乳の順で加えて都度よく混ぜる)と卵白生地(メレンゲ+グラニュー糖)を別に作る。

卵黄生地→卵白生地の順で作る

メレンゲができたら、卵黄生地にメレンゲを加え、泡立て器で底からすくうようにして数回混ぜる。混ぜすぎないのがポイントらしい。

適当でよい

生地を型に注いで、150度のオーブンで45分湯煎焼き。

型に本当にピッタリジャストでおさまった
いい感じにぷっくりしてきた
焼き上がり
オーブンから出してすこし経っているところなので若干萎んだ
焼き具合は良さそう

やさしい甘い香りにそそられて、これは今すぐ食べたいところだけれどもそうは問屋が卸さない。型ごと室温でさましたら、冷蔵庫で一晩冷やす。じれったいスイーツ。

翌朝、ワクワクで起床。そういえば!と思い出したのが、使っていない木曽ひのきのりんごボード。小さめのケーキだからのせたらかわいいと思うんだよね〜とひとりごちながら、いそいそと開封。

なんとも可愛らしい

こちらにガトー・マジック、ご開帳なり。

朝、1切れ目の断面
断面見えにくい・・・ってか型紙外そうよ
その日の夜、2切れ目の断面
見えにくいけど、真ん中が半熟になっている

ちゃんと3層になったし、これは成功ですな。

カスタードのやさしい甘さで、美味しいよ。軽めのスイーツなので夕食後のデザートにもよいよ。
他のフレーバーもぜひ作ってみよう。



6、りんごのカラメルチーズケーキ(チーズケーキ・オ・ポム・カラメリゼ)


予想以上に大作になりつつあるな・・・ようやくこれで最後。

満を持して、辛党時代からの好物、チーズケーキと参ろうか。
チーズケーキ・オ・ポム(cheesecake aux pommes caramélisées)だ!

【材料】(18cm底取れ丸型)
・クリームチーズ 300g
・ヨーグルト 50g
・生クリーム 200g
・砂糖 85g
・卵 2個
・小麦粉 大さじ2(18g)

・りんご 150g
・砂糖 40g
・バター 40g

・マクビティビスケット 100g
・バター 50g

ヨーグルトはpetite suisse(プティ・スイス)というフレッシュチーズとヨーグルトの中間的なものを使用

毎度のことながら、小鍋に砂糖を焦がしてバターとりんごを加えてコトコト、カラメルりんごを作って冷ましておく。

マクビティのビスケットは、がしがし砕いて溶かしバターと合わせて型に敷き込む。その上にカラメルりんごをのせて、冷蔵庫で冷やし固める。

りんご、もう少し増やしてもよかったかも?

チーズケーキの生地は簡単。クリームチーズをハンドミキサーでよーく撹拌して、次々に材料を入れていく。

クリームチーズ→ヨーグルト→砂糖→たまご→生クリーム→薄力粉の順に加えてまぜる

焼く前のチーズケーキの液を味見するのが好きなのだけど(お行儀悪い)、ちょっと酸味が足りなかったのでレモンをきゅっと一絞り。

酸味はお好みで

型に流し込む。

液漏れの可能性がなくもないので、型周りにアルミホイルを巻き付けてます
気泡を消そうと試みるけど消えないのでそのままオーブンへ

170度に予熱しておいたオーブンに入れて、焼き具合をみつつ45分くらい焼いて完成。

オーブンのクセを反映した焼きグラデーション

チーズケーキも一晩冷蔵庫でおねんねが必要なのだよな〜、ブツブツ言いながら就寝からの翌朝。

すっかり落ち着いた様子のチーズケーキがお目見え。

側面が若干崩れた・・・
カッティング
自然光がやっぱり映えるな
カラメルりんごがアクセント


実は、りんごも入るしと思って生地部分の砂糖を少し減らしてみたのだけど、なんだかんだでジャムとかはちみつとか甘味を足してしまう結果に。

スペキュロスペースト合わせ、美味しい!

そういえば、うちのスイーツラバーOtto氏がチーズケーキを好まない理由が、
「ガトーは甘いものだ。チーズケーキは甘くない。つまりガトーじゃない、だからイヤ」
というものなのだけど、その気持ちがなんとなくわかる気がした。

甘党にとってはたぶんこれ、かなり甘さ控えめに思えるんだな?
甘党の気持ちがわかるようになったよ。2ヶ月で成長したね、私。


とか色々考えながら、食事の度にパクパク。おやつにパクパク。
これ、甘さ控えめだからくどくなくて、気付いたら2日でホールの半分を食べてしまっていた!ひとりで!

これはさすがに食べ過ぎなのではなかろうか・・・??自省することしばし。

「でもまてよ、今まで毎日摂ってたアルコールって、カロリーをみると大体500kcalくらいあるから、そのぶん甘いの食べてオッケーってことだよねえ??」

ユイじょりこころの無理やりプラス思考

だんだん恐ろしくなってきたので、カロリーを概算してみるなど。

これに限らず、上段の菓子カロリー全部計算したよね・・・


3,000 kcal!?(さ、さんぜんキロカロリー!?!?)

ケーキってこんなカロリー高いの?
そんでもって2日で半分ってことは、1,500 kcalもケーキ食べてたってこと?
つまりは1日あたり750 kcal分、ケーキ??

顔面蒼白。慌てふためいて、電光石火のスピードで残りの半分を8等分(200 kcalくらい)にカットしてラップにくるんで冷凍庫にしまいましたわ。


やりすぎにも程がある!!


🍎🍏🍎🍏🍎


おまけ:これまで作ってきたりんごスイーツたち(こんなにあったのか!)

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