Photo by osu_ellie 毎日超短話607「五月病」 31 yuhi(ゆひ) 2024年5月10日 07:27 一匹のアリが行列を離れて空を見上げている。空とのあいだにいる俺と目が合って、アリは「五月病になってしまった」と言った。おまえも働きすぎたか、と俺は返す。アリは頷いている。アリと同じように、俺は空を見上げる。青い、青い、と思っていると涙が出た。視線を戻すと、さっきのアリは行列に戻っていた。アリか俺の涙の跡がある。俺はもう少し、風に吹かれていたい。一年前の超短話↓ ダウンロード copy この記事が参加している募集 書いてみる 締切: 7月23日 #毎日note #創作大賞2024 #超短編小説 #オールカテゴリ部門 #超ショートショート #超ショートストーリー #五月病 31 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート