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毎日超短話603「ホームラン」

それは打った瞬間にわかる花火のようなホームランだった。バッターは「いってきます」と言って悠々とバッターボックスを出た。ダイヤモンドをまわる途中で、花を愛でたり、アリの行列に並んだり、たんぽぽのわたげに息を吹きかけたりしてるものだから、なかなかホームに帰ってこない。まあ、いいか。ゆっくり帰っておいで。


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妻の詩↓


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