yuhi(ゆひ)

79年生まれ|一児の父|短い小説&短歌|春ピリカグランプリ2023 すまスパ賞…

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79年生まれ|一児の父|短い小説&短歌|春ピリカグランプリ2023 すまスパ賞受賞|ダウン症の我が子のインスタ&短歌中心のX(Twitter)もどうぞ↓

マガジン

  • はちなな名曲選&おうちラジオ

    夫婦デュオはちななの名曲MV&おうちでのトークラジオ。

  • 毎日超短話2024

    超短い話を毎日1話ずつ。2024年版

  • 神さまたちの詩歌集。

    降りてきた詩や短歌たち。

  • 受賞作品&ご紹介作品記事一覧

    応募企画の受賞作品、ご紹介頂いた作品の記事を収納しています。

  • ショートストーリーまとめ。

    【小説】毎週ショートショートnote&シロクマ文芸部&他短編小説。400〜2000字程度。

最近の記事

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【書籍化】毎日超短話(歌)2023 amazon/楽天ブックス

2023年に書いた「毎日超短話」ほぼ全話、そして2023年の短歌の中から71首を、一冊にまとめました。 タイトルは「毎日超短話(歌)2023 」。 全272ページ。 ※画像は見本版のため、実際の色合い、紙質などと異なります🙇 簡易的な作りのため、背表紙は入れられませんでした。自分でラベルしてもいいかも。 4月から3月へと流れていく構成。 文字はちょっと小さめ。 歌詞カードのようなイメージです。 短歌ページは、1ページに一首。 Amazonプリントオンデマンド、楽天

    • 再生

      はちなな【カバー】ダンスホール/尾崎豊(Cocco)

      先日のライブより、「ダンスホール」をカバーしました。 はちなな  Vocal mikako* Guitar yuhi Percussion yuu

      • 毎日超短話618「龍」

        道ばたで拾ったボールが、なんか七個目らしく、龍が現れて、願いを叶えてやろうと言った。じゃあ、このボールを集めても願いが叶わない世界にしてくれって、頼んだ。それじゃあ俺の出番はなくなるじゃないかと淋しい顔をするので、じゃあ、飼ってあげるからと言うと、龍は嬉しそうな顔をした。というわけで、空で龍を飼っている。ときどき花びらが落ちてくるのは、そのせい。   一年前の超短話↓

        • 5月の全短歌④歌声とシアター

          31 カラコンをしているからと嘘をつく赤い目からは小川の流れ 32 雨上がり虹を忘れた神様の代わりに飛んだ忘れ物たち 33 夢中という言葉を辞書で引いたならおまえの顔が載っている朝 34 窓の外シーラカンスが泳いでるどれほど深い愛なのかしら 35 死ぬことが100%決まってる可愛くたって足りなくたって 36 ゆっくりと離れてしまった思い出を再上映する瞼のシアター 37 雨粒のどれか一つが君として必ず会える気がするほど愛 38 繰り返す波のリズムで唱えてるエンヤの

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        • 日々と世界を思う文章とか2016.1~
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        記事

          毎日超短話617「朝焼けトースト」

          本日は雨ですので、モーニングの「朝焼けトースト」は、焼かずに提供させていただきます。 ただサボりたいだけかもしれないが、晴れた日の朝焼けトーストは、本当に朝の味がする。 一年前の超短話↓

          毎日超短話617「朝焼けトースト」

          毎日超短話616「キーケース」

          むかし恋人にもらったキーケースと、フリーマーケットで目があった。いや、ただ同じブランドのものってだけなんだけど。懐かしくなってそれを手に取ると、カギが付いている。 え? これ売り物ですか? と聞いてみる。店主はニコッと笑いながら、思い出にするためのカギです、と言った。そして、そのカギはすーっと消えて、胸の中に入っていった。 キーケースを戻して、軽く会釈をして、歩き出す。次の人の、思い出のために。 一年前の超短話↓ * 日曜版を有料にしますと予告しましたが、前記事の音

          毎日超短話616「キーケース」

          第1回おうちラジオ〜創作について〜

          購入後に全編(11:08)を視聴することができます。

          有料
          100

          第1回おうちラジオ〜創作について〜

          第1回おうちラジオ〜創作について〜

          毎日超短話615「秘密」

          ぼくはちょっと浮いている。物体的に。靴の中の足が、中敷きについていない。誰にも言ってないけど。たぶんそんな秘密を、誰もが持っているんだと思う。 一年前の超短話↓

          毎日超短話615「秘密」

          毎日超短話614「公園にて」

          ベビーカーを押しながら、公園を歩いていると、ちょっと待ってと言われたので、振り返った。誰もいないので気のせいかと思って歩き出そうとすると、また、ちょっと待って、と聞こえた。それがどうやら葉っぱの声だとわかって、その葉っぱに目をやった。 ありがとう、やっと水がもらえた。 葉っぱがそう言った。こぼしていた涙が葉っぱに落ちていたらしい。 あめ。 と、ベビーカーの中から声が聞こえた。 あめ、だね。 そう声をかけて、歩き出す。 * 妻の詩↓ 一年前の超短話↓

          毎日超短話614「公園にて」

          毎日超短話613「アザラシ」

          アザラシの子どもが、道ばたにいた。同じように通りかかった誰かに、「アザラシですかね?」と聞かれる。そう聞かれるとわからなくて、また他の誰かが「いや、オットセイじゃないかね」と言った。また違う誰かは「セイウチでしょう」と言う。うーん、アシカかも、と誰か。というか種類の問題じゃないと思っているのが、ちょっと恥ずかしい。 一年前の超短話↓

          毎日超短話613「アザラシ」

          5月の全短歌③あーぷん

          21 信号がもうすぐ青に変わるからそれまでわたし夕陽に染まる 22 プログラムされた心が誤作動を呼んでる君の太陽フレア 23 心には心以外のものがいて、ここはわたし、と場所取りテープが 24 ほんとうのふるさとからの便りだろう風の香りに母の面影 25 あーぷんはあーぷんとしか言わなくてなのにぜんぶをわかってくれる 26 境目を超えてないから入ってと37.4℃の嘘を 27 朝日より先に起きてる三歳がわれの背中で布団となりて 28 夕方のラッシュアワーが吐き出したほ

          5月の全短歌③あーぷん

          【予告】 毎日超短話を日曜日だけ有料にしようと考えています。日曜版として、ちょっとしたエッセイなども加えて。質問コーナーとかもいいかもな。付き合ってくださる方はよろしくです🙇

          【予告】 毎日超短話を日曜日だけ有料にしようと考えています。日曜版として、ちょっとしたエッセイなども加えて。質問コーナーとかもいいかもな。付き合ってくださる方はよろしくです🙇

          毎日超短話612「ゆるやか」

          その道を歩いているとき、さっき買ったオレンジが袋からこぼれ落ちた。すぐに拾おうと思ったけれど、オレンジはゆっくりと転がっている。歩く速さよりもゆっくり。この道は、ゆるやかな、ゆるやかな、下り道だと初めて知った。わたしはオレンジのあとを付いていく。ゆるやかに年を取りながら。 一年前の超短話↓

          毎日超短話612「ゆるやか」

          毎日超短話611「絵描き」

          美術の先生が辞めるらしい。最後の授業は、「適当に好きな絵を描いてて」と言われたが、全然上手くかけなくて泣きたくなった。 そのあいだに先生は、黒板になにかを描いていた。チャイムが鳴ると、先生はいつものように、「See you!」と言って教室を出ていった。黒板にはQRコードのようなものが描かれている。誰かがそれを読み取ろうとしたけど、何も読み取れなかった。なんだよー、適当かよー、と言い合っている。 ぼくにはそれが読み取れたことを言わないでおく。それが絵描きになろうと思ったきっ

          毎日超短話611「絵描き」

          毎日超短話610「電話」

          電話をする真似がマイブームの息子が、古いスマホに耳を当てている。はい、はい、あ、はい、ばいばーい。電話を切る仕草をすると、空に向かって手を振った。母が来ている、ぼくはそう思う。 一年前の超短話↓

          毎日超短話610「電話」

          毎日超短話609「輪郭」

          ああ今日はなんだか世界がぼんやりしてるなあと思ったのは、メガネをかけていないことに今、気が付いたからだ。すれ違う人とぶつからないようにゆっくり歩くと、誰の輪郭からも、願いがこぼれているのが見えた。その願いで、道はカラフルだ。 あ。おでこにメガネかけてたんだったと思い出す。 願いが消えてしまいそうで、それを戻さずに今日はゆっくりと、行く。 * 妻の詩↓ 一年前の超短話↓

          毎日超短話609「輪郭」