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小説屋。すべては文字になる。 YouTubeにて朗読を配信しています。https://www.youtube.com/channel/UCUfV3sIcbYIDTVp_WXAkRcA/featured

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  • 「直感」文学

    「直感的」な文学作品を掲載した、ショートショート小説です。

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    短編小説を掲載しています。 https://furumachi.link

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    日々のことを、たまーに書くブログです、

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【雨と物語】雨と嫌いと嫌いと、好き Part1

 雨は結構嫌いな方。だって濡れるじゃない。それに、鬱陶しいじゃない。……なんて理由を並べてみるけれど、結局は雨のその匂いを嗅ぎ、静かな雨音に耳を傾けていたりするから、私は私という人間を全然分かってない。自分のことを分かるとか分からないとかどうだっていいのだけど、この”空から降ってくる雨”に関しては、どうしても素直になれない、というか、好きなようでいて嫌い、嫌いなようでいて実は好き。……みたいな。  なんだかどうもぐちゃぐちゃな感情を抱く。雨の何がいいのか、それをどこまでも考え

    • 【コラム】見えないものと見えるもの

      普通に生きているだけだと、見えないものがあるのは当たり前であるのだけど。 この前ふと壁を見るとカレンダーがあった事に気付いた。 部屋の中にずっとかけられていたカレンダーにさえ気付かないのだから、僕の視野は完全に終わってると思う。 そんな気付いてももらえないカレンダーだから、可哀想に。 2019年1月からめくられてもいない。まるでタイムスリップしたみたいな感覚に一瞬陥って、なんだか少し気持ちよくなったけど、ばからしい。タイムスリップなんてあるわけねえだろ。 どうしてか

      • 【1分小説】過ぎた未来に過去を見る

        手をひかれた。 淡い日のうすくくもった視界に、この手より大きな手。見えたと思ったらすぐに僕は体の重心を見失った。 温もりを感じるその手に、これまで何度も救われて。 思えばずっと、その手があったからここまで生きてこれたのだと今なら分かるようだ。 母の温もりはきっと、心の奥底に植え付けられた種みたいなもの。生まれる前に植え付けられた。 僕が大きくなれば、種はかえって綺麗な花を咲かすんだ。 どこまで咲いていくの? 花はもう満開なのに。 花びらひとつ落ちた瞬間に母がもういないこと

        • 短編小説 -芳醇な血- Part12

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        【雨と物語】雨と嫌いと嫌いと、好き Part1

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          短編小説 -芳醇な血- Part11

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          短編小説 -芳醇な血- Part10

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          短編小説 -芳醇な血- Part9

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          短編小説 -芳醇な血- Part8

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          短編小説 -芳醇な血- Part7

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          短編小説 -芳醇な血- Part6

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          短編小説 -芳醇な血- Part6

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          短編小説 -芳醇な血- Part5

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          短編小説 -芳醇な血- Part5

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          短編小説 -芳醇な血- Part4

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          コラム:大人になるために必要なもの

          「ずっと子供のままでいたかった」 そんなピーター○ンの世界でしか聞いた事がないような言葉を昔聞いたことがあります。 だけど、意外にもそう思っている人は何人かいるようです。 そんな気持ちが僕には全く理解出来なくて。 僕は子供の頃からずっとはやく大人になりたいと思ってました。 なんでだろう、って考えると、おそらくなんだけど、大人になったら自分のしたいこと全部出来るって思ってたからだと思います。 子供の時から制約にがんじがらめではなく、いやむしろ自由にのびのびと成長した方だと思

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          短編小説 -芳醇な血- Part3

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          短編小説 -芳醇な血- Part2

          私はその予報の前日にスーパーマーケットで赤ワインを買った。四千円と、そのスーパーマーケットで並ぶワインの中では高い物で、別に私はワイン通でもなんでもないから、それこそ何でもよかったのだけれど、予報で「数年ぶりの大雪」と言った、天気予報士の言葉を思い浮かべていると、自然と少しだけ割高なワインに手が伸びたのだった。 家に帰り、ワインを置いた。シャワーを浴び、外の方へ目を向けてみてもまだ雪は降っていない。 明け方から降るという予報なのだ、当たり前だろう。  明日、朝目が覚めた時

          短編小説 -芳醇な血- Part2

          【超短編】 雪を数えてそしたら消えて

          手の中で消えた雪を数えようとしたら、 気づいたら「もう、消えてた」と言葉を漏らした。 あなたの頭の中と手の動作のリンクが外れて、体がバラバラになっているみたいで面白いけど、 それじゃ雪はいつまで経っても数えられないよ、と教えてあげようか。 私はあなたにあとどれくらいの事を、教えられるだろうか。 ***「たった一文の文学小説」出ました!*** 詳細はこちら KindleUnlimitedなら、「古びた町の本屋さん」の作品全て無料で読めます! 【音声配信】はみーらじお

          【超短編】 雪を数えてそしたら消えて