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行為のデザイン(居酒屋接客から学んだこと)

 建築家のYugo Junです。主に住宅設計を行いnoteに設計のポイントなどをお伝えしています。今回は居酒屋での接客やデザインでの気づきより、行為のデザインの例をお伝えします。

 店鋪で何気なく受けてる空間とその接客の中に、デザイナー、設計者や経営者の意図があります。
わたしはこれを行為のデザインと呼び、ファサードや内装デザインに加え重要な要素と考えます。

↓下の写真の段差が店鋪の入口や内部にあるとします。


行為デザイン2

ただの不要な段差ととらえず、接客に活かす。
この後店員さんがつかさず近づいてくるわけです。

行為デザイン3

 ここから接客が始まり、この時に「感情」への刺激を感じました。
よく五感に訴えるデザインと言われるが、ここでは居酒屋の例ですが、その店鋪のコンセプトや機能に合わせた器(うつわ)のデザインに加え、そこにいる「人」をデザイン、感情をデザインすることが重要と思います。

奥へいざなう

その後、奥の座席へ誘導され、段差や階段があれば優しく注意されるなど、座席につく前に店員さんとコミュニケーションが取れる訳です。

 設計手法として「通路性」、「囲われ感」「包まれ感」などのデザイン手法に加え、「人」を心地よくさせる(ここでは何か特別に扱われたように思わせる)、無意識を意識してデザインすることがデザイナーに求められると実感しましたのでご紹介しました。
また、このようなストーリー戦略により発注が増えるとも言われてます(1皿の単価アップにもつながるそうです)。

 もともとわたしは南大阪の商売人の家庭に育ったためか、デザインを商売の視点で見るようになったと思います。
美容室、クリーニング屋、呉服屋、喫茶店など小さい店ですが、これらの併用住宅に住んでた経験から、住宅設計を主としながら店鋪デザインに惹かれるのかも知れません。

 住宅をはじめとする建築も店鋪もランドスケープも人があってのデザインと考えます。この視点を忘れず今後も設計活動をしていきたい。

↓デザインに関してのnoteの投稿「発想への技法 その1、2」では、デザインの発想方法の1つを紹介してます↓ぜひこちらも参照いただけると幸いです。


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また役立つ情報を発信していきますので楽しみにしてくださいね。

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