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詩から学んだ既成概念

 建築家のYugo Junです。主に住宅設計を行い、noteに設計のポイントなどをお伝えしています。

 空間デザインを学びに大阪のデザインスクールに通っていた頃、先生から下記の文章が読めるか課題が出ました。

はなののののはなはなのななあになずななのはななもないのばな

この詩を初めて見た方は読めましたか?

これは谷川俊太郎さんの「ののはな」とう詩です。
小学生の国語の授業でも扱っていたそうだが、わたしの頃はまだなかったのか記憶がないです。

すでに社会人になってデザインを学び直していたわたしに、素直に読めませんでした。「のののの? のが4つ並ぶなんて、、、読めない」。
先生は、

は,な,の,の,の,の,は,な・・・・・・・・・・・・・・・

まるで小学校低学年の生徒が教科書を読むかのように、1文字づつ区切るように音読したのを聞いて、なんとなく、「春」、「野花」、「花の名」、、、と春の詩の風景がうっすら浮かんできたのです。
つまり大人より子供の方が素直に読み始める、ということです。
これを漢字で書くと

花野の野の花 花の名 なあに なずな 菜の花 名もない野花

「はなの」の語彙は大人でもあまりもたない語彙であることはさておき、漢字にすると意味はつかみやすいが、この詩の面白さが無くなるように思います。
これは「ことばあそび」としての詩でもあり、意味本意で文字を読んでしまっていたことがよくわかります。

つまり、この授業では既成概念にとらわれている自分に気づかせる課題であり、それに気づくことができました。

ちなみに谷川さんは、意味本意の詩であったものを、日本語の音韻、音のおもしろさ、豊かさみたいなことが、詩と関係があるという風に思われていたのでしょう。

デザイナー、建築家だけでなく、クリエイターとして既成概念は時に発想の邪魔になります。
あまり文学に造詣は深くないのですが、今回ご紹介した『ことばあそびうた』で、ものの見方などに、既成概念がわたしにもあると気付かされたのでご紹介しました。デザインだけでなく様々な出会いの豊かさにつながれば幸いです。

↓デザインに関してのnoteの投稿「行為のデザイン」「発想への技法 」などでは、デザインの発想方法の1つを紹介してます↓ぜひこちらも参照いただけると幸いです。

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