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②豊かな住まいの間取りのヒント(PART2)  光と開口 その1

 家づくりのポイントがたくさんあるなかで、間取りのヒントとしてポイントをご紹介していきます。今回はそのPART2。住宅設計において非常に重要な光とそれを取り込む開口についてわたしの考え方をお伝えします。

①光を感じながら食事をする。

 間取りを考えるときに、敷地環境より玄関と階段を起点にしてゾーニングを始めますが、最初に居場所を考えるのはダイニングスペース(食堂)が多いです。食事をとるダインングスペースをより居心地の良い場所をしたい思いがあるからです。家族が一緒にとる朝食では、朝日を感じることができると気持ちよくその日を過ごせる気がします。

 わたしはできるだけ東側にダイニング(できれば南東)を計画するようにしています。もちろんすべてはそのように計画できないことはありますが、反射光や目線の方向など意識して、できるだけ朝日を感じれるように計画しています。

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 東側の窓が朝日を招き入れ、気持ち良い1日を約束する、また中庭の樹木は光を反射して美しく見えるように計画し、夕食ではライトアップされた夜景を愛でながら団欒する。そんな家族の様子を考えながら設計しています。

気持ち良い朝はその日を幸せにしてくれそうで、家族の生活のシーンを考えることも大事なことの1つと考えます。

②目線の方向に開口を計画する。

 玄関や廊下の先などに開口を計画して、目線の方向に光を感じる。人間は動物である以上、どこか光りに吸い寄せられる性格があるように思います。PART1では回遊性についてお伝えしましたが、玄関や、廊下の突き当たりに窓を計画してその日の天気や自然を感じる生活は豊かな気分になります。
必ず開口を設置しなくても、照明で壁を照らしたり、その壁にお気に入りの絵画や季節の設えするのも良いです。

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玄関を入ってリビング越しに中庭を望む窓を計画、リビングの窓と帰ってきた家族や来客を迎える窓を兼ねる計画。目線の抜けと季節感、開放感などを感じることができます。

③時うつろいを感じながら暮らす。

 朝日を感じながら1日がはじまり、夕日を感じてその日の疲れを癒し、夏は夕すすみをしながら過ごすなど、人間は生き物である以上は体内時計があるものと思います。陽がのぼり、そしてしずむ、時のうつろいを感じることができればより生活が豊かになるように思います(体内時計も正常化するのではないかと勝手に思ってます)。だから西日も夕日と考えて、設計するうえで大切に計画し、光を感じるように計画すべきと考えます。

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上の写真はトップライトでリビングの明るさに加え、時のうつろいを感じる装置として計画してます。ちょうど正午の時間です。

↓文中で紹介しました「豊かな住まいの間取りのヒント(PART1)」回遊性などお伝えしてます。↓

 プラン(間取り)は敷地条件や環境、またコンセプトや生活スタイルなどにより様々です、今回は光と開口に関してポイントを紹介しました、光と開口のい関しては住宅においてお伝えしたいことが多く、その2で追加でポイントをお伝えします、ぜひ興味があれば読んでいただけると幸いです。これから紹介する予定のポイントやヒントは全て盛り込む必要があるわけでは無いです。トレードオフも時には必要です、参考にして頂けると幸いです。きっと豊かな生活を実現できますよ。

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出来次第お送りいたします、また役立つ情報を発信していきますので楽しみにしてくださいね。

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