見出し画像

RME Fireface UCを4ヶ月使ってみて…レビューします。

こんばんは。
4ヶ月前に導入したRME Fireface UCについて、やっとこレビュー出来そうなので書きます。
2022年8月上旬に購入。

レビュー

1.前置き(購入に至った経緯)

以前はApogee Duet 2を2014年から使用していまして、iMacをCatalina(10.15.7)にアップデート、Pro Toolsも最新版のStudioにアップデートしてから、Duet 2側に不具合が発生…

音楽制作とは関係ないですが、YouTubeで動画を見てる最中Duet側で音量調整すると動画が30秒ほど止まるというアクシデント!
更にはDuet 2のディスプレイも死にました。
Duet 2自体は音も出る、録音可能な状態ではありましたが、もういずれ限界が来るのは明白でした。

以前使っていたDuet 2。上段のディスプレイは死んだが、録音や出音は生きてます。

当初購入するのはRME Fireface UCX Ⅱにする予定でした。
2021年8月18日に販売された訳ですが…
メーカーの諸々のトラブルもあり、入荷がかなり遅くなってしまっている状態で…
しかも価格は高騰の予定…
更にはDuet 2の寿命や不具合も重なり、今回中古でRMEのオーディオインターフェイスを探してた、という訳です。

そんな中で見つけたのが、
RME Fireface UCでした。

無骨、シンプルでカッコいいだけでなく、満遍なくクリアかつMixもやりやすくなりました。

正直Babyface Proとかでもいいかな?と考えましたが、長い目で見た時にFireface UCにしました。
Fireface UCXじゃなかったのは、その時に中古で出回ってなかったからww
にしても、RMEは中古市場でも人気だよなあ。

中級クラスのオーディオインターフェイスの定番といえば、RME Babyface Pro FS、Apogee Duet 3、Universal AudioのApolloではないでしょうか。

1〜3万のオーディオインターフェイスから乗り換えると感動するぐらい変わります。
ま、ApogeeからのRMEに乗り換えはさほど感動はありませんでしたが、明らかにキャラが違うのと解像度の違いに驚きました。

まずこちらのFireface UCは発売されたのが2009年と古いです。
しかし、未だに使用しているユーザーは多いです(RME製品全般に言えるけど)。
10年経つとだいたいデジタル機器は淘汰されていく傾向がありますが、ここまでしぶといのは流石ですね。

前置きはこの辺として、
次からは本格的にレビューいたします。

2.音質、DA出力

まずは全体的に音質はかなり硬めで解像度もかなり高いです。
クリアな音って、こんなだっけ?
以前使用していたApogee Duet 2との比較ですが、こちらもクリアだと思ってました。

特に中高域の解像度が高く、ボーカルやギターの処理はかなりやりやすくなりました。
あとはリバーブも聴き取りやすくなり、パンの調整も楽になったなと思う。

Duet 2に比べて、音のストレスが減ってクリアになった感じかな?
基本的にApogee製品は結構ガッツある音質、RMEは全帯域フラットな音質、みたいな?

そのせいか、Duet 2はリスニング時になんとなくテンションは上がる感じがありましたが、Fireface UCにしてからは良くも悪くも粗が見える様になったかも知れません。
リスニングを楽しめないって場合は曲によりけり、って感じかな?

全体的に尖ったサウンドは鳴りを潜めた感じですが、解像度はかなり上がったなと思います。
フラットな環境でモニタリングをしたい俺にとっては、あまりデメリットには感じませんでした。

ヘッドフォンで聴いてもリスニングの暖かみはあまりなく、全体的に解像度が高く硬い音です。
その音質もあり、プチノイズ等は発見しやすいです。

今までMix依頼してくれた皆様…ごめんなさい。
以前の100倍にしていいのが作れそうです。

ちなみに、Sonarworks Reference 4 ‪Studio Editionと一緒に使っている為、かなりモニタリングがやりやすくなっております。

3.録音について

良くも悪くもマイクプリアンプは普通です。
味付けのないそのままの音が出ます。
マイクプリアンプで味付けをあまりせず、フラットな音質にしたい方にはおすすめ。

マイク録音も変な味付けなしで録音出来るし、ギター、ベースのライン録音もアンプシミュレーターでリアンプしましたが、音作りしやすかったです。

ちなみにギター、ベース録音の際はAVALON U5を前段にかましてるのと、マイク録音はSlate DigitalのVMS-Oneをかましてます。
フラットな音質に若干音を太くするというのが狙い。
録り音はかなり良くなったと思います。

4.入出力が豊富

アナログ8IN 8OUT。
本体前側に4インプット、背面に4インプットです。
前面の1と2だけがマイクプリアンプ搭載になっております。

Fireface UCの前側。
Fireface UCの背面。

インプット
1.Slate Digital VMS-One→Slate Digital ML-1
2.AVALON U5→ギター、ベース

アウトプット
1-2.ADAM AUDIO A5X

現時点ではこれが常に繋がりっぱなしになっております。
それならBabyfaceでも良かったかもしれないけど、長期的に見てFireface UCにした感じですね。

実際に使用はしていませんが、ライブや何かしらイベントで同期を流す際、外出先でセルフレコーディングをする際にも使えそうです。
実機を使用したギター、ベースのリアンプやら、ドラムレコーディングやらも出来る時にやりたいな。

5.ドライバの安定性

一度もトラブルがないです。
認識しないとか、不具合が起きた事もなく、YouTube等でFireface UC側で音量調整しても動画が止まるなんて事もなくなりました。

にしてもレコーディング中やライブ中に、PCが認識しなかったりというトラブルがなくなったのはかなり助かってます。
実際問題、トラブルがないってかなり大事ですよ。

大事な場面で機材トラブルを起こしたくない方におすすめします。

6.TotalMix

TotalMixの画面。

RMEを使う上で欠かせないツールですが、最初は分かりづらかったです。
しかし使ってしばらくして基本的な事は慣れました。

・外部からの入力音
・パソコン内部で鳴らしている音
・アウトプット端子

これらを一括管理する為のツールです。
ギター、ベース録音の際にMic1、2のgainを微調整するぐらいで、現時点では基本的にはスピーカーアウトプット、ヘッドフォンのボリューム調整で使うぐらいです。

まだ自分でも把握し切れてはないですが…頑張ります。

7.どんな人におすすめか?

DAの音が凄まじくいいので、Mixメインできちんとモニタリングをしたい方におすすめします。

人によっては冷酷なサウンドにも聴こえます…。
録り音が悪かったりすると誤魔化す事が出来ないので、音が悪いとすぐに気づける様になります。
それぐらいモニタリング向けのサウンドなのでしょう。

このサウンドを聴くと、変に色付けされたスピーカーやイヤホンが気になって仕方がない耳になっていきますね。

8.総評

中級者、上級者まで凄く使えます。
10〜13万で買えるオーディオインターフェイスの中ではかなり良い部類ではないでしょうか。
中、上級者のMix師や、フリーのエンジニア、トラックメイカーは持っておいて損はないと思います。

Fireface UCXは内蔵エフェクトがあって、こちらUCは内蔵エフェクトがないので注意ですが、凄まじくモニタリングしやすい環境になったので満足してます。

そういえば電源アダプタは最初からYAMAHA PA-6が付属しておりました。
RMEのFirefaceの音質が良くなると言われていますが、実際はどうなんだろう。
今回はUCですが、UCX、UCX Ⅱでも使用可能らしい。

YAMAHA PA-6。第一印象は…デカすぎる!笑

そこも含めて様子見をしようと思います。

今日はこの辺で!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?