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もし日本に数詞がなかったら? 数詞がない言語族

 ものを数えるとき、日本では一つ、二つ、三つ、と言ったように数えていきますが、世界には数詞のような概念がない言語族が存在します。

 人間特有のものの考え方を探るためにまずは、アマゾンの熱帯雨林に数万年前から暮らしているピダハン族の人々を採り上げよう。この部族の言語は外部の人々のあいだでちょっとした話題になっており、中でももっともよく知られているのが、アメリカ人言語学者のダニエル・エヴェレットが部族外の人間として初めてそのメカニズムを解き明かしたことである。
(中略)
 ピダハン語には、「1」や「2」といった基本的な数を表す語彙が存在しない。代わりに彼らは、「ホイ」という言葉を下降調で発音することで小さな量を表し、同じ「ホイ」を上昇調で発音することで大きな量を表す。

ジュネイド・ムビーン『AIに勝つ数学脳』水谷淳訳  

 日本がもしピダハン族のように数詞がなかったらどうなるのか、ChatGPTに訊いてみました。

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もし、日本に数詞がなかったら生活はどのように変化する?

もし日本に数詞がなかったら、日常生活や社会構造に多くの変化が生じるでしょう。以下のような変化が考えられます:

1. **商取引の変化**:価格設定や買い物が困難になります。具体的な金額を指定できないため、物々交換のシステムが復活する可能性があります。または、物の価値を「少ない」「多い」などの相対的な表現で示すことになるかもしれません。

2. **教育システムの調整**:数学教育が根本的に変わります。計算や測定が困難になるため、より視覚的または具体的な教材を用いた教育方法が必要になるでしょう。抽象的な数理概念を理解するのが難しくなり、科学技術の進歩にも影響が出る可能性があります。

3. **社会構造の変化**:人々の間でのコミュニケーション方法が変わり、より具体的な事例や比較を用いることで情報を伝える必要があります。これにより、言語や表現の方法が変化する可能性があります。

4. **技術との向き合い方**:現代技術、特にデジタル化されたシステムは、数値に基づいて動作しています。数詞が存在しない社会では、これらの技術を取り入れるか、または完全に異なるタイプの技術が発展するかもしれません。

5. **文化的アイデンティティの形成**:文化的な価値観や伝統が、数詞の不在によって形成されるかもしれません。例えば、過去や未来を量るのではなく、現在を重視する文化が強まるかもしれません。

これらの変化は、日本のように高度に数値化され、計量化された社会において、根本的な変革を意味します。数詞の有無が社会全体の動きや文化の発展にどれほど影響を与えるかを考えると、言語と文化の関連性の深さが見えてきます。

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数詞がない日本を画像で表現するとどうなる?

これは、数字のない社会における、にぎやかな日本の市場シーンを芸術的に表現したものです。この画像は、商品が数値的な価格ではなくシンボルや色によって評価される活気に満ちた市場を視覚化し、取引において視覚的で直接的なコミュニケーションに依存する文化を強調しています。

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数詞がない日本にスマホは存在する?

もし日本に数詞がなかった場合、スマートフォンの存在は大きく異なる可能性があります。現代のスマートフォンは、数字を大量に使用して機能します。連絡先の管理、アプリケーションの操作、インターネットの使用、さらには時計機能まで、すべてが数値に基づいています。

数詞がない社会では、スマートフォンはその機能やインターフェースを根本から見直す必要があります。例えば、連絡先を色や形で分類するシステムや、アプリを色や模様で識別する方法など、視覚的で直感的なアプローチが求められるでしょう。また、スマートフォン自体の普及も、技術的な課題や教育の方法に大きく依存するため、普及の度合いや形態も異なるかもしれません。

このような代替的なコミュニケーション手段やテクノロジーの発展は、社会の文化的な価値や日常生活に密接に関連しているため、数詞の有無がテクノロジーの進化にどのように影響を与えるかは非常に興味深い問題です。

 僕も含め、現代人からすると生活が不便に感じることは間違いないでしょう。そういう意味では、景気が良い悪いに関係なく、日本は恵まれた国だとつくづく感じます。


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