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スペイン2部Rayo vallecanoの育成年代 でトレーナーとして活躍する齊藤真弥さん

経歴

大学卒業後、Escuela Deportiva Moratalazというマドリードにある街クラブに所属しました。

トップチーム、U19、U14と経験し、元プロの指導者と仕事をする事で、環境の変化を求め、リーガ2部所属のRayo Vallecano de MadridのU13で活動しました。

どういう仕事をしているのか

主に、ウォーミングアップやクールダウン、テーピング、応急処置やリハビリを担当しています。
コンディション不良で練習に参加できない選手の別メニューも担当しています。
例えば、最近の選手の不調に応じてフィジカルコーチにトレーニングの提案をしたり、怪我人の対応にフィシオと連携したり、繋ぎ役をしています。
日本でいうアスレティックトレーナーとほぼ同じだと思います。


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なぜスペイン?どういう経緯で?

元々サッカーに関わったのは大学からでしたが、その面白さに魅了されました。
その反面、大学時代の苦い経験で、選手が怪我をしない環境を作れる人になりたかったからです。
当時W杯でドイツが優勝して、世界的にフィジカルサッカーのブームがありましたが、その時に感じたのは、元々身体の大きいドイツのトレーニングを日本人に行ったところでうまくいかないのではないか、という考えがあったので、比較的身体プロフィールの近くサッカーの強いスペインを選びました。

スペインで何を特に学んだか

良いのか悪いのか、本業というより自分の行動がどれだけ大切かを考えさせられました。
日本で学んだ知識はどれも実践的でしたし、今の活動の基盤になっています。
それをどうやって活かすか、治療行為等の自分ができない事をどう補うか、監督や他のスタッフとどう共有するか、何が目の前の選手にとって良いことなのか、話し合って行動していく事の大切さを学びました。

スペインでの仕事で、日本との違い
日本の様なトップダウンがないので、いつでも対等に話ができます。
日本と違って、監督が全スタッフを決めるので常にこちらの意見を求めてくれます。

余談ですが、昨シーズンはビクトルバルデスが監督のチームで活躍されていましたよね。彼はどのような方でした?

見た目によらず、気さくでお茶目な一面もある方でした。笑

スペインではフィジカル面とかは監督はほとんど口出しせず、各専門のトレーナー、コーチに任せているイメージですが、その辺り彼はどうでしたか?

そこは意外とスペイン人らしくないというか、自分で全部やりたい感じの人でした。というのもスペインでは監督がコーチやトレーナーなどを一緒に連れてチームを作るのが主流です。前回のチームは前いたスタッフにビクトルが監督として入った形だったので難しかったのかもしれません。


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現役時代世界で闘っていた方と、そうやって一緒に活躍されている日本人がスペインにいる事が凄い事ですね。

海外で生活してみて

良い事、悪い事(日本の方が良いこと
◎良い事
日本の様な湿気がないのでとても過ごしやすく、気候の変化に身体が左右されない事です。
世界中色んな国に友達ができるので、世界観が広がりますし、旅行の楽しみもできます。
◎悪い事
やっぱり日本語が近くにない事のストレスは感じますし、文化の違いに戸惑いもあります。
今回の新型コロナウイルスの様に、世界的な何かに巻き込まれてしまうと、外国人として居づらさは感じます。

サッカー以外に力を入れてること

最近は抵抗のあったSNSを活用しています。
トレーナーとして有意義な情報を受け取ったり、配信したり、その声がトレーナーを理由があって雇えないチームにも届いてほしいと思っています。

今後の目標
とてもシビアな世界ですが、少しでも多くの選手に寄り添えるトレーナーでありたいと思っています。
あとは、今後の日本サッカーの発展に貢献できる人間でありたいなと思います。

今から海外(スペイン)でプレーしたいと考えている人へ一言、今のうちからやれること
ありきたりですが、言葉の壁や環境の変化はとても大きいです。
どんな事でも挑戦する前に大切なのは準備だと思います。
少しでも良いスタートを切れる様に、自分としっかり向き合ってビジョンや覚悟を持てば、自然と今やるべき事は見えてくると思います。

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齊藤さんのTwitterはこちら 

https://twitter.com/M35yxx?s=21



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