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脳は同期する

最近読んだに「脳は同期する」という一節があった。どうやら、人間の脳みそは一緒にいる人の脳みそと同じように動くことがあるらしい。不思議な表現だと思ったが、たしかにそういう観点でコミュニケーションや各社の経営手法を見ていると、これはハックできる良い学びだと感じたので残しておきたいと思う。

もし、これを読んでいる方の中に人間関係や他者を動かすことに悩んでいる方がいたら、是非実践してみてほしい。自分の脳と同じように相手の脳も動くのだとしたら、ものすごくシンプルに他者に影響を及ぼせるのかもしれない。

親が笑っていると笑う子供

2ヶ月ほど前に夫がふと「今日Kちゃん(1歳の息子)全然笑わないね」と言った。たしかにその日の息子は理由はよくわからないが全然笑っていなかった。一方で両親である我々にとっても取り立てて面白くもない日だったので(親である私達がここまで笑っていなかったのだ)、さすがに夜はなんか面白いものを見よう!という話になりチョコプラのいわくなし物件(本当に面白いのでこの文章のあとに是非見てほしい)のYouTubeを見始めた。夫婦で腹を抱えて笑っていたら、一緒にいた息子もゲラゲラ笑っていた。1歳にはいわくなし物件の面白さはわからないはずなのに、親が笑っているのがそんなに面白かったのだろうか。

その本曰く、人間の脳は同期するらしい。物理的に独立しているにも関わらず(こういう話をするとPSYCHO-PASSの脳みそがズラッと並ぶシーンを思い出す)。
かつてより「あうんの呼吸」とか「腐ったみかん」とか組織の同期性を表現する言葉はあったけれど、科学的に証明される日も近いように思う。

たしかに、子供は親が笑うと笑うし、映画館では赤の他人といっせいに同じタイミングで泣いたりする。特に自分は他者に共感してしまうタイプでもあるので、誰かが不満げな顔をしていると私まで不安になるし、知らない人に釣られてもらい泣きもしてしまう。

でも、こんな経験は私だけではないと思う。

面白いことに、直接コミュニケーションしていなくても、例えば過去に撮った息子の動画でも私は幸せになるし、何十年前の映画の主人公につられて涙をする。会ったこともない人のnoteに感動してカンパしてしまうこともあれば、愚痴っぽいtwitterアカウントにつられて心が濁るのでミュートすることもある。

私は脳科学者ではないのでメカニズムの解明は彼らに任せるが、たしかに脳は同期するように思う。逆にいうと私は楽しくしていると、周りの人も楽しくなるのである。

経営者の仕事は自分が幸せであること?

経営者やマネージャーの仕事はあらゆる本で言及されているが、私はその一つに一緒に働くみんなに幸せでいてもらうことが重要だと思っている。もちろんスタートアップをやっているとうまくいかないこともあるし、人生はきつい局面を乗り切らないといけないときもあるのですべての時間ニコニコしてるわけなんてないけれど、総じて幸せでいてほしいと願っている。

そうしたときに非常にシンプルでかつ必須な手法として、自分が幸せでいるということが挙げられると思う。脳は同期する。経営者がイライラしているとメンバーは不安になったりイライラするし、経営者が楽しそうにしているとメンバーも楽しそうにする。影響範囲はなんらかの接点があるところに限られるが、そこで接点を持って脳が同期したメンバーがまた別のメンバーと同期する。
こうやってボスの雰囲気がチームに伝播するのかもしれない。

そんなわけで、最近、経営者やマネージャー自身が同期されて良いことがあるような脳の状態を担保するのは仕事なんじゃないかと思うようになった。

身も蓋もないことを言うと、自分の高ぶる感情をコントロールしたり、いつもご機嫌でいることは簡単じゃないんだけれど、私はせめてその努力は怠りたくないと思う。


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