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W杯開催国カタールは、どれだけお金持ちなのか?【カタール🇶🇦】14/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり

★世界一周14ヶ国目、カタール
★滞在日数:2022年11月22日〜25日(3泊4日)
★かかった金額:¥193,252 /2人(W杯チケット含)

2022年11月。
森保ジャパンがドイツとスペインに対し歴史的勝利をおさめた感動のカタールW杯。

観戦しました✌️

ドイツ戦勝利直後。スポーツは世界をつなぐよ。


W杯は世界最大のスポーツの祭典というが、その熱気はドーハの空港に着いた瞬間、いや、着く前からすでに感じられた。
イスタンブールtoドーハ便では機内ですでにメキシコ観客勢がメキシカンハットをかぶって着陸前から歌っていたくらい、人々は浮かれ気分だった。

イミグレを通過し外に出ると、出場国の国旗を掲げた鼓笛隊グループのような人々がパフォーマンスをしていて、空港ロビーのモニュメントでも多くの人が撮影を楽しんでいる。
W杯の開催に合わせて開通したドーハのメトロは観戦者に全線無料で開放され、駅も車内も各国の旗を纏って仮装したサポーターで賑わい、とんでもないお祭り騒ぎだった。

実は私たちはW杯の数ヶ月後にマイアミで開催されたWBC決勝にも行くわけだが、それと比較しても全く規模が段違いで、サッカーというものがいかに世界規模のスポーツであるかを実感できた。

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カタールは、W杯の後アジアカップの舞台にもなるなど、何かと注目されている国で、ペルシャ湾に面する中東湾岸諸国の一つ。
秋田県よりも小さい面積、人口は300万人という小さな国だが、そこで見た、想像を超える金持ちレベルを紹介する。

◇天然ガスが採れる

私たち日本人が聞き馴染みのある中東の国といえば、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などだろうか。小さい頃からこれらの国は石油産出国だと習い、お金持ちの国という認識があった。

しかし昨今、地球環境保護の観点から石油脱却の動きが出ており、サウジアラビアやUAEは産業の脱石油依存に必死に取り組んでいる。

一方でカタールはというと、石油だけでなく天然ガスが出ることが最大の強みと言える。
小さな国土にもかかわらず天然ガスの埋蔵量は世界第三位で、当面困ることはないと言われており、まだまだこれから国が潤うこと間違いなしなのだ。

ドーハの街の発展度合いは素晴らしいもので、大理石のような道に高い建物に人工ハーバーといった形で、整ったartificialな街並みである。

自然に生えている木などはなく、人工的に植えられた歩道の椰子の木や芝生を乾燥や熱から避けるためかジャンジャン水が撒かれているのだ。

つい2日前までアフリカの最貧国にいた私たちにとって、あまりに衝撃的な光景だった。

◇”カタール人”は人口の10%のみ。驚きの優遇政策

カタールの人口300万人のうち、ローカル、つまりカタールの人は10%のみで30万人しかしない。
残りの90%は移民で、インド、ネパール、バングラデシュ、ナイジェリアなどアジアやアフリカなどから出稼ぎに来た人々だ。

30万人しかいないローカルへの優遇には色々なものがあるという。

まず、電気・ガス代は無料で提供される。それはそうだろう、これだけのエネルギー国家である。

私たちがW杯中に滞在した宿泊施設も、元々は人が住んでいるコンドミニアムで、チェックイン前からエアコン全開でキンキンに冷やされていた。

教育費や医療費もかからないほか、なんと噂によると結婚や出産などのタイミングで3000万ほど国からお祝い金があるとかないとか。

それだけローカルが優遇されていたら、格差が大きくなるので、移民たちの不満がたまらないのだろうかと気になる。一般的には経済格差が広がるほど治安が悪くなるものだが、カタールやそのほかの自国民優遇の強いUAEなども含め、治安の悪さは感じられない。

それは、国によって厳しいルールのもとに管理されているというのもあるが、移民も一定水準の報酬は得られるためそこまで不満が噴出するわけではないと聞く。

しかし、W杯開催前にも問題になったように、移民の労働環境は整っているとはいえず、雇用主によって全て管理されているため自由がないなどの社会問題も存在していることも、忘れてはいけないだろう。

◇メトロにはゴールドシート

W杯に合わせて開通したドーハのメトロは、日本製の車両で日本企業が中心となって開発された。
全て自動運転で、新しい車両の内部はピカピカだった。

この地下鉄の車両の中には、「ゴールド車両」がある。
金色の座席にひと席ずつ肘置きまでついて、めちゃくちゃ豪華。

ゴールド車両に乗れるのはカタールローカルだけなんて話を何処かで聞いた気もするが、実際には5倍の値段のチケットを購入すれば誰でも乗車可能。

10%しかローカルのいないような国では、そもそもローカルは車で移動するので公共交通機関に乗ることは生涯ないとも言われる(実際に公共交通機関に乗るローカルUAE人はいない)が、ゴールド車両導入により、カタール人は電車に乗るようになるのか??

カタールに行ったらぜひメトロのゴールド車両に乗って、確認してみてほしい。

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