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11月 俺的化学業界ニュースまとめ+関係特許の調査

11月の化学業界ニュースで印象に残ったものをまとめていきます。+して、月に気になったニュースに関する特許を限定して(今月は多忙のため)1つ見て、コメントしていきます(月末更新予定)。


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香味醗酵

記事によると下図のようなシステムの研究を開始したとされている。

センシング技術のあるNTTとは別にこの研究に参画している香味醗酵とは、

1. 匂い定量化技術事業
2. 匂いデータベース事業
3. オリジナルフレーバー開発事業
4. オリジナル消臭剤開発事業
5. 仮想空間・匂い転送事業
6. 昆虫・動物・魚類の嗅覚器官アレイ化事業

の事業を行う会社である。

香味醗酵 は、「匂いの再構成による事業創出を目的としたデータ提供、比較評価」の役割を担うとのこと。

さて、香味醗酵の特許が2件見つかったので見ていこう。

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2022-11869(P2022-11869A)
(43)【公開日】令和4年1月17日(2022.1.17)

【要約】
【課題】嗅覚受容体の活性度を測定する精度を向上することが可能な計測装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】複数の嗅覚受容体を含む領域について、被験物質による嗅覚受容体の活性化の程度を計測する計測装置1であって、嗅覚受容体の動作に基づく信号を取得する信号取得部10と、取得された信号の経時的な波形に基づいて、受容体応答に由来する波形である確率を算出する確率算出部17と、所定の確率以上と算出された信号を用いて、嗅覚受容体の経時的な活性化の程度を活性度として算出する活性度算出部18と、を備える。

センシング技術も持っているようだ。ただ、NTTの技術との親和性、および香味醗酵の新規性があるのだろうが、わからない。
予想としては、

取得された信号の経時的な波形に基づいて、受容体応答に由来する波形である確率を算出する確率算出部と、
所定の確率以上と算出された信号を用いて、前記嗅覚受容体の経時的な活性化の程度を活性度として算出する活性度算出部と、

が該当するのではないだろうか?


(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2019/035476
(43)【国際公開日】平成31年2月21日(2019.2.21)
【発行日】令和2年12月3日(2020.12.3)

(57)【要約】
本発明は、複数の受容体を、それぞれ異なる貫通孔内の核酸上の真核細胞に発現させるデバイスを構築し、デバイスの各貫通孔内に真核細胞を複数収容、受容体を発現させ、複数の各受容体に対する被験物質による活性化度について、一括測定し、これを具体的な数値として評価する方法を提供することを目的とする。
基板と、前記基板上の疎水性被膜と、を含み、前記疎水性被膜は、複数の貫通孔を有し、前記貫通孔の内部に、所定の受容体をコードする遺伝子を含む核酸が、前記基板に接して設けられているアレイ。

先程の特許もそうだが、受容体の活性化度の数値化に着目している様子である。個人的にとてもおもしろい取り組みだと考えている。



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