現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。 を読んで。
職業色々あるけれど、筆者のように「彼はあの仕事を好きなんだなぁ」と思われるくらいの仕事をしたいと思わせてくれた本だった。結構コアな本だけど、読んでよかった。
概要
・言語学についても少し描かれているが、大きくは著者の日記の断片をつなげたという感じ
・フィールド言語学者ってなんだ?という疑問を与えられるとともにそれを解消してくれる本。
・話者人口が少ない言語を調べるために筆者が苦労した経験とともに、そこで得られた人々との関係を赤裸々に描かれている。
感想
言語というと英語を思い出す。それは日本語の次に身近で、中学校から勉強をしていたからだろう。国際的な共通言語である英語は絶対強者だけれども、それとは逆で絶滅しそうな、マイノリティーな言語がやはり世界には存在する。筆者はたまたまその中の一つである言語を研究対象にしている。言語を現地で調べ、使い方・起源などを研究するというのがフィールド言語学者だそうだ。
しかし、筆者は現地を行くのが嫌いだそうだ。なんともまあ矛盾がすごいことを書いてるなと思ったが、それは結局のところ知識欲に勝てないそうだ。それほど魅力のある職業に就けている彼が羨ましいと思った。
自分は、仕事を楽しめているだろうか?
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