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なんとかなるさ22 兄は育ち直し中~as a sibling~

社会の片隅をひっそりと生きる老齢の母と無職無収入の兄の話です。

前頭葉損傷後遺症の兄の半生

兄の困り感に誰も寄り添えず適切なかかわりができなかった幼少期〜思春期の18年。

高校卒業後は家の中で自己肯定感を育む「育ち直し」の 30年。

役割ー自分が活かされる喜びー

母の白内障手術で、左眼の手術日。
兄にとって良い社会学習。
同意書は兄に書いてもらいました。兄に委ねたことで「自分が活かされる喜び」を感じ取ってもらえてると思います。

そして、兄は母と私と一緒に眼科に行くこともできました。高齢者社会を映し出すが如く、白内障手術を受けにきた方たちと付き添いの家族でいっぱいの待合室、兄は人混みを嫌がることもなく、ただ静かに、母の白内障手術が終わるのを待ってくれました。
小さくとも役割を果たした兄に、大きな敬意を。

春の小糠雨はほんのり暖かく柔らかい

人はカラフルなのだ。
人の内面もまたカラフルなのだ。


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