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WEBライターと雑誌系ライター|どうやって紙媒体に連載を持って単価を上げるか

以前、私が無記名記事ライターから署名記事ライターになった過程を記事にした。

そこにも書いたけど、キャリアが長いライターさんって「SOHOサイトって何それ?」なので、SOHOサイトで書き続けている限り、署名記事を書けるようになれない。だけど、WEBで連載を持つと分かるのだけど、署名記事だろうとWEBライターの単価は激安だ。10,000円~15,000円が相場だろう。

キャリアが長い人って、WEB媒体だけじゃなく、雑誌で連載をしていたりする。雑誌って見るからに手間暇かかってそうだ。なので、雑誌で書いているライターさんは1記事10万とか単価が高かったりする。私も紙媒体の連載はあるけど、福祉会社なので安い!(福祉会社ってなぜ安いんでしょうね。本業で利益出てるでしょうに)今回は私がベテランライターさんや紙媒体の編集さんにアドバイスをもらって、実践中の方法を書く。


ツテ・コネがないとダメなのか?

私はライター歴5年ちょっとで漫画原作もしているので、新人とは言えない。中堅というにもキャリアが短くない?と躊躇する。当然、ツテ・コネなんかそれほどあるわけじゃない。

もちろん知り合いのライターさんがその媒体で書いていれば、編集者につないでもらうことはできる。けど、そのベテランさんと同ジャンルの記事を書いていたら紹介してもらいやすいけど、自分でもそうだけど全く同ジャンルの内容を書いてるライターさんに「紹介して!」と言ったからって、ライバルが増えるし嫌だと思われても仕方ないだろう。

私はこの間、たまたま、普段は書かないジャンルの記事企画があったので、雑誌のみの会社の編集さんを紹介してもらった。

開口一番言われたのは「ツテ・コネ・紹介なんかいらない」だった。

ベテラン編集さんのありがたいアドバイス

「出版不況だし、雑誌はどんどん廃刊になっていますよね。だけど、WEBでは書けないような内容(意見が割れてたり固い内容のものや拡散されると炎上しそうなもの)は紙媒体がいいですよね」

「企画持ち込みお断りってどこも書いてるって?そりゃ殺到したら嫌だから書いていますよ。だけど、企画書が送られてきたら、返事はないかもしれないけど読みますよ。ホームページに住所は書いてあるんだから、ジャンジャン送ったらいいですよ。企画書在中と書いて」

「大手出版社は読まなくても小さいところなら編集が読む確率は高い」

「ダメ元で送るといいですよ。返事も連絡もないかもしれないけど」

とのことだった。

ベテランライターさんたちに聞いてみた

「窓口に持って行ったら会ってくれた」「企画書を送り付けて営業した」
やはり営業活動をしている。

そりゃそうだ。

誰でも最初は連載なんか持っていない。「うちで書いてくれませんか?」なんて声がかかるのを待っていたって、目にとまらなければ一生、その媒体とのご縁はない。生き残り続けているライターさんはそうやって、営業活動をしている。

やっても迷惑がられる持ち込みの方法

上記、ベテラン編集さんによると「会いたいと言われると面倒くさい(私は会ってもらったのだけど)」「よく自分で書いた長文を持ってくる人がいるけど、編集方針があるし、そのまま掲載するわけじゃないからざっくりとした企画書がいいね」とのことだった。

だから、やはり正解は「企画書を送り付ける」だろう。

連絡がきて「会ってもいいですよ」と言われたら会ったらいい。結局は、企画を立てて、ひたすら送ってみよう!しかないようだ。

本を出版したい人

私の場合は、ベテランさんの紹介で漫画原作の話はもらって、出版まで至った。

編集さんによると「新書が狙い目です。しかも、新興の出版社」とのこと。

新書の編集さんと言うのは、会社からのノルマで月〇本の企画を上げよというものがあり、常に企画を募集しているという。

私も単著を出したいし、現在、めぼしい媒体に送っている。

固い記事・社会派記事を書くライターほど生き残れない

WEBはどちらかというと、読者はパソコンやスマホで読むので、同じ介護・福祉系記事でも軽いかインパクト重視の企画が通りやすい。
自分がWEB媒体で企画を通してきて「介護・福祉の超絶真面目な記事は企画が通らない」と実感した。

硬派な社会派記事を書きたい人は雑誌が向いているだろう。

だけど、周囲でも「連載してた雑誌が廃刊になって、取引先がなくなった」という声は多く聞く。

これは知らなかったけど、母体が別事業をやって収益の出ている会社だと予算があるので、出版し続けられるようだ。

編集さんが「昔はいくつか掛け持ちで連載すれば食べて行けたけど、今は単価が落ちているし媒体が減ってるから、真面目な記事を書いている人ほど食べて行けなくて副業を持っている」とボヤいていた。

考えていても実際に動く人は少ない

前にベテランライターさんに「田口さんはアドバイスしたら動くじゃない。こうしたらいいよと言えば、企画書も作れば、それを送りもする。ほとんどの人はアドバイスしようとそれで満足しちゃうから連載もできなきゃ本も出せない。アドバイスを実践する人って少ないよ」と言われたことがある。

そう、知って満足していても、現状は何も変わらない。

本気でライターで生きていきたい・世に出たいという人は上記内容を実践してみて欲しい。

ブログだって仕事につながる

noteを始めとするブログサービスで書いてることも意味がある。
私はこの記事をきっかけに仕事が決まった。

だけど、5年近く書いてて2回くらいの話だ。でも、営業ツールとしてのブログもチャンスにつながることはある。

とにかく書く・企画書を送り付ける・書く……これしかない。

私は現在、新書の企画書をどこに送ろうか・どんな企画書にしようか考えている。絶対にライターで生き残りたい。その気持ちが未来を拓くんじゃないかとしか言えない。

そして、新規で連載も受付中です!


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