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キャリア#1 会社員として主体的にキャリアを歩むって難しい

今回は、会社員としてのキャリアを築くにあたり感じ続けてきた
「主体的にキャリアを築くって難しくないか?」という話です。

自分の中で答えが出ているテーマではないのでモヤりの観点をまとめた形の記事です。
書くことでちょっとは思考が整理され、考えが言語化できるといいなと思いました。
同じような誰かの気づきになれば幸いです。

■私の過去のキャリア
・新卒から日系の大手企業で働き始める
・初期配属で出向
・出向先で社内部署移動(4部署経験)
・育児休職中、組織再編で出向先の会社がなくなり親会社に復職

 

■会社に指定される自分のキャリアルートが、永遠に自分の意志と合わない問題

私の場合、初期配属先が入社した会社でなく、
入社時は全く知らなかった子会社で、想定外の仕事内容からのスタートでした。
こういうことって普通だと思っています。会社で働く以上、皆がやりたい仕事にすぐ就くなんてことはないし、社会人経験のない大人が知っている仕事の方が世の中少ないです。

ただこうなると、キャリア面談でキャリアプランを聞かれた時に毎回非常に苦労します。やると思っていなかった業務経験をベースに将来を描かなければいけないので、難しい。
この状態にずっと悩んできました。

目下の仕事は目標に向かって頑張れば頑張るほど成長でき、それを評価してもらえたので、いつもやりがいをもって取り組めました。

ただ長期のキャリアプランを描くとなると、今の仕事を起点に進みたい方向がなく、とても困りました(今も)。

理想のプランを都度ひねくり出し、伝えてきたのですが、異動には反映されることはありませんでした。
異動前に人事部長から「念の為希望部署を聞いておくが、行ってほしい部署が既にあるから、希望がどこだったとしてもその通りにはできない」と直々に言われたこともありました。

自分の人生なのに、そういうものなのかな?と違和感を持ちつつ「異動は会社都合で決まるもの」という考えで、今ほどまでの課題感を認識することなく過ごした20代。
この状態に特に手をいれたこともありませんでした。

■今感じている、自分の人生(自分のキャリア)には自分で責任を持たなければという危機感

振り返ると、これまで常に会社の期待に応えたいし、応えるものという思考100%だったのが良くなかったと思います。

「やりたい仕事を主張する前に、今の仕事で成果を出すのが先。信頼が積み上がればいつかやりたい仕事も任せてもらえる」といった考え方をインストールしていて、業務以外の面も可能な限り動いていました。

■過去の仕事以外にやっていたこと
・毎月の部の歓迎会/送別会(月2回ある)の幹事を数年に渡り担当
・週末にある全社イベントの幹事を数年に渡り担当
・部の飲み会は全参加
・指定の資格は全て取得(簿記、法務系、環境系、その他)
・会社の地域ボランティアに参加
・会社のボランティア旅行に週末に参加

 

この考えが違ったと気づいたきっかけは二つあります。

きっかけ①組織再編があり私が働いて来た会社がなくなった

本社の所属になってみると、私の過去の業務実績はシステムから消えていて、組織構成も大きく変わって人間関係が一からになりました。
受けた資格も沢山ありましたが、専門性に応じて社内では評価されないものになったものもありました。

会社員って、経営状況や社会情勢によって大きく変化する会社に、アンコントローラブルに影響を受け続けるんだということを痛感しました。
自分のことは自分で守らなければいけないなと。

転職が当たり前となったここ数年、もはや当たり前の共通認識ですが、
人間関係や信頼構築といった会社内でしか通用しない面ではなく、
汎用性のあるスキルや能力を戦略的に自分でデザインし獲得していかないといけないと心から実感し、危機感を持っています。

きっかけ②育休中の出会い

組織再編とちょうど同時期に私は育児休職をとっており、プライベートで、これまで出会うことのなかったバックグラウンドの異なる方々と出会う機会に恵まれました。

大学院や転職、海外就職など多くの自分らしいキャリアをガンガン掴み取っていく人たちの姿を見て、「キャリアって自分で選びとっていくものなんだ」ということを目から鱗が落ちる形で、初めて知りました。

私は、常に高い目標を掲げて頑張ることが好きで、仕事に取り掛かるモチベーションは高い方だと思っています。何度か社内表彰を受けたこともあり、毎期末、良い評価をつけていただいてきました。
ところが、「自分のキャリア」という視点に立つと、とても受動的だったということに気づきました。

話はそれますが、
異動未経験だった3年目のキャリア研修で、
「キャリアは偶然の要素によって8割が左右される。(プランドハップンスタンス理論)」という理論を聞き文字通り真に受けた私は、
毎回自身の計画と全く合っていない異動をするたびに「これも何かの偶然だから頑張ろう!」とポジティブに捉え、目の前の業務に邁進していました。

今はこの正しい解釈は、
「自分の人生なのだから主体的に動くことが前提。その中で訪れる偶然の出来事に大きな転機があるよ。」ということなのかもしれないと思っています。

やっと気づけたので、意志を持って変えていかなければと思っています。

■「やってみたい仕事」にどう関わっていくか問題〜今やっていること

今のバックグラウンドから興味のある業務・仕事に舵を切るのは難しいですが、現在は主体的にキャリアを選択していくため、色々と探っています。

■今やっていること
・社内のキャリア関連の取り組みをリサーチ
→使ってみたい目星い取り組みがあるので、応募条件や実際にチャレンジできそうか検討したい
・興味のある分野の深掘り、勉強
→新しい分野の読書、社外セミナーや証明書がとれるものの受講。
 受講は時間も費用もかかるので提供先含め何が良いか検討中。
・自分の思考を整理し言語化

 

転職も良いと思いながらも、子供たちが小さいのであまり現実的に考えてはいません。

20代の頃から、自分個人で価値を提供する自分業にもとても憧れを抱いてきたので、会社での能力開発と同時に、自分個人としてできることも探して少しずつ動いてみています。

■今の私の理想の生き方(=キャリア)

大切な人たちと過ごさない(過ごせない)仕事の時間。心から納得して、将来につながる仕事をしたい。

20代の頃は、何にでもなれるし何でもできる!と思っていましたが、30代になって、人生に残された時間って意外と少ないかも、と思ってきました。
「頑張っていればいつか自分の行きたい道に行ける」と思っていたその「いつか」は、期待に応えながらひたすら待っていても訪れることは無さそうだと気づいたのです。

時間=自分の人生=自分の命。
本当は大切な人と過ごしたい貴重な時間を費やすなら、自分が人生をかけてやりたいと思っている楽しめる仕事をしたいです。
子供たちにもその姿を見せて、将来、仕事を自分らしく生きる手段と自然と考えられるようになってほしい。

私は仕事をすることは社会に貢献できている実感がありすごく好きです。仕事があることはありがたいことだと思っています。
(仕事から離れた育休中は辛かったです。)

お金や生活のためという意味合いは0にはできないけれど、
いやいや勤務時間を過ごし土日を楽しみにするような仕事ではなく、
プライベートと仕事の境目もないくらいなやりがいを見出した仕事をしたい。

これまでも、自分が就いた仕事には全て楽しさやモチベーションを見出してきましたが、今後は自分の未来が描ける仕事にシフトしていけるようにしたいです。

嫌な仕事や意思に合わないスキルアップはしたくない。自分が時間をかけて取り組むものは全て望む未来につながっていてほしい

時間をかけたことが自分の資産となって積み上がることを考えると、
違和感のあることに時間を使っている場合ではなく、少しでもテンションの上がる方、上がる方と選択しなければ、と最近強く意識しています。

少しずつ「好きな方」をを積み上げないと、自分の資産・生き方にはできないですよね。

それには、これまで意識できていなかった
「自分がときめくことをできているか?」
「将来につながることをできているか?」
常にアンテナを張っていなければいけません。
ただ、現実にこれを落とし込むのは難しいなとも同時に感じます。

そのため、自分の気持ちに素直になることがまず一歩だと思って、日々の本当に小さいことから始めようとしています。
嫌な家事はアウトソースしたり、部屋を片付けたり。

私は自分の強みの一つが、「嫌なことも頑張って結果を出せること」だと思ってきました。
中学受験、高校受験、大学受験と、学生時代は猛勉強の日々で、楽しくなかったけど頑張れたから。
でも大人になると逆で、「嫌なことに気づいて離れていくスキル」の方が主体的にキャリアを作る上では欠かせないポイントなのでは?と思い始めました。

自分の人生には誰も責任を取ってくれない。会社や誰か任せにするのではなく、自分の人生なのだから、自分の心の声に素直にならないといけません。

今の仕事や今の目の前の人のために頑張ることはもちろんですが、自分の心の声だけは見失ってはいけないなと思います。

お読みいただきありがとうございました♪

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