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ラグビーのすすめ

今日のスケジュール
【AM】@工房
柔道選手指導:社会人,大学生
【PM】@栃木
高校ラグビーチーム指導

今日は、月1回の高校ラグビーチームへの出張指導でした。
友人や知人から、私の仕事について聞かれた時によく答える答え方として「高校や大学の部活動の時間に学校に行き、そこで筋トレを教えています。」と伝えていますが、平日の今日は、まさにそんな一コマでした。

私自身、幼少期の頃から大学1年の前半頃まで、専門競技として野球をずっと続けてきました。
小学校の頃、スイミングに通っていた他は、学校の部活動が季節部(シーズン制の部活)だった為、陸上とサッカーを限定的にやった程度で、ほぼ野球一筋でした。
そんな私が、ラグビーと出会ったのは、この仕事を始めてからです。
ストレングス工房に入り、まだ立場としては研修スタッフ(インターン/大学院生時代)のような時期より、大道の下でアシスタントを務めながらまさにOn the Job でスキルと経験を積ませてもらいました。
当時は、流経大柏高校と清真学園高校でアシスタントとして現場に入らせてもらい、後に清真学園では主担当としてチーム強化に携わらせてもらいました。
(清真学園は2023年4月に退任。その時の投稿は、以下より)

現在は、自身が専門競技として続けてきた野球を中心に仕事を展開させてもらっており、ラグビーに携わっているのは、本日伺った「佐野日大高校」のみ。

佐野日大高校は、2011年6月〜で、ちょうど私の息子が生まれた時期と時を同じくしているので、今年で13年目となります。
監督を務める藤掛三男先生は、言わずと知れた早稲田大学ラグビー部のレジェンド。
前任の栃木県立佐野高校で監督をされていた2007年2月からの縁で、そこから数えると今年で17年目となります。

さて、前置きが長くなりましたが、そのような縁があって、この仕事に従事するようになってから出会ったラグビーというスポーツ。
様々な観点で、オススメです。

まず、我々の仕事、大きな括りでトレーナーとして携わることについて。

トレーニングにおいては、まずは身体を大きくすることが最優先課題とされます。
さらに、どのポジションにおいても、走ることが求められることから、身体を大きくしつつスピードを高めることと持久力が同時に求められます。
また、低く強い姿勢や鋭いステップを切るような横への動き、時にはJumpしたりとあらゆる動きが求められ、何より生身(なまみ)の身体を直接ぶつけ合う(コリジョン)ことから、コンタクトに耐えうる体幹の強さも必要です。
そのようなことから、トレーニング指導においてはどの競技にも応用できるような要素がたくさん詰まっており、トレーニング指導者として経験を積んでいく上でのファースト・ステップとして最良なのではないかと思います。
他方、メディカル(ATなど)トレーナーの立場においても、あらゆる怪我が頻繁に起こり、救急対応やファーストエイド、試合前のテーピングや試合後のケア、また短期〜中長期の怪我のリハビリなど、こちらもあらゆることが求められ、そして経験することができます。
このように書くと、ラグビーやラグビーの現場を教材(教育,実習の場)のように捉えているように誤解されかねませんが、私自身の20年の経験(トレーニング指導のみですが)をもってして振り返ると、ラグビーに携わることで、いかに鍛えられたか。ラグビー無しには、キャリアは語れないとすら思っています。
ラグビーで培った身体を大きくしつつ、スピードを高めていくようなノウハウは、間違いなく野球をはじめとした他の競技のトレーニング指導に活かされています。

次に、ラグビーというスポーツそのものについて。
これは、携わってみて、かなり初期の頃から感じていることですが、一言で表現すると「究極にタフなスポーツ」だと思います。
ポジションにもよりますが、より重くより速いことが求められ、そのような体躯で60〜80分間走り続け、ただ走るだけではなく、身体をぶつけ、相手を倒し、あるいは倒され、瞬時に起き上がりまた次のプレーに参加する。さらには、パスやキックなど、それも相手が止める為に迫ってくる状況の中で瞬時の判断と同時にプレー遂行を求められる。
これほどまでに過酷なスポーツは他にはないのではないかと思います。
そうやってラグビーという競技を知り、試合で起こるプレーが分かるようになってくるにつれ、いかに凄いことをしているのかが理解できるようになり、それがラグビー選手に対するリスペクトになりました。

日本においては、野球・サッカー・バスケなどがメジャーなスポーツとして広まっており、ラグビーは残念ながら、マイナーなスポーツの一つに数えられます。
しかし、その魅力がもっと伝わっていけば、観る上でもこれほど面白いスポーツはないのではないかと思っています。

最後に、ラグビー競技そのものの特徴とも付随する点にはなりますが、ラグビー選手の人間的なタフさも、オススメの一つです。

On for all, all for one
という言葉に表されるように、競技を通してチームワークが醸成され、相手を敬う気持ちや姿勢、ノーサイド精神など、その実際を見てきました。
また、社会においても、ラグビー出身の方の活躍は色々な場面で目にすることがあります。

このように、何度も繰り返しになりますが、今の仕事に携わってなかったら、深く知ることがなかったかもしれないラグビーというスポーツ。

最後に余談となりますが、
実は、息子には自身がやってきた野球か、ラグビーをやって欲しいなぁと思っていました。
そして、たまたま縁あって、保育園の友人繋がりで、年長よりラグビースクールに加入。
以来、中学1年となる現在に至るまで、ラグビーを続けています。
親としては、怪我や重篤な事故への怖さを感じ、またリスクも知っているものの、今のところラグビーを通じて様々なことを学び、経験している彼を見ていると、良いスポーツに出会ってよかったと思っています。

さて、この私の投稿がどの程度、ラグビーの魅力を伝えることに寄与するかは分かりませんが、トレーナーを志す人、あるいはこれから新たにスポーツを始めようとしている人に少しでも参考になれば、幸いです。

JPFストレングス工房
鬼頭 祐介

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