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萩ゲストハウスrucoで過ごした3か月間で変わった「価値観」のお話

2018年の1月から3月末までの3カ月間、山口県萩市の「萩ゲストハウスruco」でヘルパーをさせていただきました。

2017年12月末にヘルパーをしていた友人に会いに行ったことがきっかけで、オーナーの塩満さんから「うちでヘルパーする?」と声をかけられ、初めは1ヵ月の予定でしたが、気づけば3ヵ月も長居することになったのです。

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思い返せば、長いようで短い3カ月間。


一生忘れることはないでしょう。


「rucoでの3ヵ月間があったから今の自分があると思っています」


今年も5月初旬にrucoへ宿泊しました。そのとき、わたしがオーナーに言った言葉です。本当に感謝しています。

今日は当時のことを思い返しながら、rucoでの日々、そしてrucoで変わった「価値観」についてお話できたらと思います。

※今回のメインとなっている『価値観』については、非常に言語化するのが難しいので、分かりにくい内容になっているかもしれません。思い出をつらつらと綴った日記の一種ということで、どうかご容赦ください。

価値観がほどよく崩された

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わたしは、地元の中学校から工業高校へと進学し、そのまま大手企業に就職しました。

学生時代の部活動は剣道部と野球部だったので、上下関係が厳しく、就職した企業もほぼ年功序列制ですし、毎年新入職員が入ってくる企業だったこともあって、上下関係は入社年数でしっかりしていました。

要は、「年上の人と仲良く話すなんてありえない」というのが当時の価値観だったんですよね。

rucoに行く前も約半年間、自転車で旅をして色々な人と出会ったこともあり、徐々にその価値観が壊れてはきていましたが、それでも「年上の人には絶対服従」くらいの感覚は残っていたんです。

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でも、rucoで出会った人たち、萩の人たちは少し違っていました。


「まさまさ」「ふーちゃん」「とーりん」「お侍さん」「塩さん」「ゆべしくん」「うえぽん」(若干違うかも)……という感じで、お互いニックネームで呼び合っていて楽しそう。

ちなみに、わたしの「すえぽん」というニックネームはオーナーの塩満さんにつけていただき、萩界隈&佐伯界隈ではこれで通っています(笑)

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もちろん、敬語は使うし基本的な礼儀はあるけれども、みなそれぞれが自分の意見を話し、対等な立場から会話をしている。

今となっては当たり前のような感じがしていますが、当時のわたしからすると信じられない光景だったのです。

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そういう空間にいたことで、自分の「本音」を人に話せる機会も増えてきました。

そして、みんな真剣にわたしの意見を聞いて考えてくれる。

それだけで本当に嬉しかったし、圧縮されていた世界が一気に広がった感覚をいつしか覚え、「ああ、その気さえあれば何者にだってなれるんだな」とどこからか自信も湧いてきました。

……とはいえ、少しだけですけどね。この先は、自分で見つけることが大切ですね。

(もちろん、学校や社会での上下関係が悪いとか言うつもりはありません。わたしはあまりにも自分で自分を締め付けていたので、それが解放された、許されたという話です)


様々な価値観を持ったゲストさんとの出会い

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ゲストハウスなので、毎日たくさんの人と出会い、別れがあります。


rucoに来られたゲストさんとお話していると、


「将来は美容師になります。3か月後に大阪で自分の店を出すんだ」

「日本中のゲストハウスを周って本を作りたいんです」

「今は大学教授をしながら、定期的に旅に出ているよ」

「インドに20年以上住んでいたけど、今度福岡でお店を出すんだ」

「韓国人だけど、韓国での日本に関する教育に疑問があって確かめに来た」


並べだすと止まらないので5つに留めておきますが、普段、こんな方々と接する機会なんてありません。


こういう、志を持った方とお話するだけでも刺激になりますし、その刺激は間違いなくプラスになったと思います。

あまりにも刺激が強すぎて、メンタル的にしんどくなったこともありましたが、素直にそれを受け入れ、適度に休むことも覚えたので良い経験になりました。

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わたしは、人嫌いな一面と、人と話したくなる一面の両方を備え持っているようです。

翌日、急に人と話したくなる日が来たと思ったら、急に夕方になったら一人になりたくなる。そんなことも多々ありました。

通常の生活を送っていると、なかなかそんなことを考える暇もありません。しかし、rucoで様々な方々と交流させていただいたおかげで、自分の内面にも目を向けることができました。


きっと、定期的に「帰る」場所になる

定点観測できる場所さえあれば、自分がどんな道を進んでいこうと、帰ってくる場所がある。
マイナスなことがあったって、定点に帰ることができれば、いくらだってやり直せる。
そんな場所が明確にわかっていると、強い人になれるなと確信しました。

「おかえり」という言葉のありがたさ。】という過去のnoteに書いた文章の一部です。

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この定点観測できる場所というのは、「青春時代の母校」「会社員時代に働いていた場所」も挙げられますが、間違いなく「萩界隈・ruco」も定点観測できる場所の一つになっています。

なにかしんどいことがあったとき、岐路に立ったとき、定期的に。

ふらりと萩を訪れては、rucoでの3か月間を思い出しながらぶらぶら歩き、「当時と今の自分は何が変わったのだろう?」などと、自問自答できる時間を過ごしたい。

そんなことを常々思っています。

これから先も、どうかよろしく。


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〈オーナーの塩満さんと愛犬。萩市内の海岸にてキャッチボールをした日〉

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〈みんなで鍋を作って食べました〉

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〈塩満さんには素敵な場所にたくさん連れて行ってもらいました〉


【萩ゲストハウスruco】

〒758-0044 山口県萩市大字唐樋町92


▶今回のnoteは「ゲストハウスアイドルなる(@naru_gesdol)」さんが企画された、#ゲストハウスアドベントカレンダーに参加しております!

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すえぽん(末次ゆう)

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