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「これからデザインを学ぶ方向け」 個人的オススメ書籍・7+3選

こんにちは、DTPオペレーターのあきづきです!
最近少し家の整理整頓をする機会があり、整頓しがてら手持ちの書籍の読み返しする時間を確保していました。

今回の記事では、書籍を読み返していた中で、「何度読んでもこの本は良書!」と思った個人的オススメ書籍について紹介していこうと思います!

選定基準

今回は主に「これから業界を目指す方」「業界経験の浅い方」「ノンデザイナーの方」向けとして、以下の基準で選んでみました。

・説明がわかりやすい
・文章量が少なく、比較的手軽(短時間)に読みやすい
・前提条件がなくても理解しやすい(専門用語が少ない)


初めてのデザイン書籍、迷ったらまずはこの2冊!

なるほどデザイン(筒井 美希さん)

初対面のデザイナーさんにオススメ書籍を聞くと、ほぼ毎回まず名前が挙がるほどの、業界内では言わずも知れた、超有名書籍

「デザイン制作の流れ」から始まり、「情報整理の仕方」「考え方」など、レイアウト・文字・色・図解について、幅広く基本的な知識が簡潔にまとめられていて、とてもわかりやすい書籍です。
特に「文字を擬人化する」という考え方が、わかりやすく面白い考え方。

具体的テクニックも色々載ってますが、こちらはどちらかというと「思考」寄りの書籍のイメージ。
 

デザイナーじゃないのに!(平本久美子さん)

単なる事務員だった主人公が突然チラシのデザインを作成することになり、デザイン添削を受けながら、デザインの基礎を学ぶ工程を描いた書籍。

デザインの4大ルールと言われる「整列」「近接」「強弱」「反復」の話から、「余白」「メリハリ」「色」の話まで、デザインをする上で最低限知っておきたい基本的知識がマンガベースで紹介されています。
全部読んでも1時間くらいで読める程度の物量のため、「まず基本を簡単に学びたい」という方には、とてもオススメの一冊。

なるほどデザインと違い、こちらは全体的に「具体的テクニック」寄りの書籍なイメージ。実際にデザインする側だけでなく、発注者側にとっても、勉強になる一冊です。


もう少し具体的に学びたい!な方にオススメの3冊

レイアウト、基本の「き」(佐藤直樹さん)

「読みやすい」「読みにくい」それぞれのレイアウト実例から始まり、「具体的なレイアウトの考え方」「文字」「図解」「色」について、Before・Afterを交えながらわかりやすく解説された書籍。

この本では「読み手に問いかけながら解説」していくような構成のため、「こうすると良いのかな?」→「なるほど、こういう理由でこうするのか!」というような感じで、自分でも自然に正解を考えながら学べるのが特長の一冊。

なるほどデザイン同様、こちらも「思考」寄りの書籍なイメージ。
 

知りたいレイアウトデザイン(ARENSKIさん)

「メリハリ」「ジャンプ率」「余白」「可読性」など、更により掘り下げた具体的デザインテクニックについても紹介されている書籍。

一つ一つの具体例がとても簡潔のため、手軽にテクニックの種類を学びたいという方にオススメの一冊。


もっと本格的に学びたい!な方にオススメの3冊

ここからは文字量が多めの書籍を紹介。
読むための時間は格段にかかりますが、読めば確実に勉強になる書籍のため、どちらかというともっと本格的に学びたい!という方に向けた、少し中級者向けの書籍です。

ノンデザイナーズ・デザインブック

なるほどデザイン同様、こちらも業界では言わずと知れた超有名書籍。
海外の書籍が飜訳されたもので、デザインの4原則や色、レイアウトなど、デザインにおいての基本中の基本が収録された一冊です。

実例が英語版なので少しだけイメージが沸きにくい部分もありますが、こちらの書籍のポイントは何と言っても「日本語版の特典PDFの充実」具合

2019年以降より3年間に渡って、何十ページもの最新の解説PDFを「過去の購入者なら誰でも無料で貰える」キャンペーンが開催されており、毎年その特典PDFの内容だけでも、十分買う価値がある内容。

デザイン好きなら、一家に一冊は置いておきたい書籍です。
 

デザイン解体新書(工藤 強勝さん)

「文字を組むために必要な考え方」や「書体の選び方」「版面」「ページの設計」など、書籍制作を行う上で必要な知識が幅広く紹介されている書籍。

専門的な用語の解説も細かく紹介されているので、基本を学ぶ上でとても勉強になる一冊です。
270ページと分厚めで、文字量もかなり多いため、本気度が結構試される読み応えある書籍でもあります)
 

デザインのための数学(牟田 淳さん)

自分のイメージとしては、「美術の教科書」的な一冊。

「自然の造形はなぜ美しいのか?」という自然の原理から始まり、「黄金比」「白銀比」「らせん」「フィボナッチ数」「シンメトリー」など、より専門的なデザイン理論について紹介された書籍

数学的な数値の紹介など、難しい話は自分も完全には理解できていませんが、専門的な内容が書かれながらも、「なるほど…」と興味深く読める内容も多く、そういう内容に興味がある方に、オススメな一冊。


(番外編)漫画で手軽に業界を体験してみたい

番外編。印刷業界を題材にした漫画の中で、個人的に好きな作品達。
それぞれ業界内でよくありがちなネタがとてもふんだんに盛り込まれており、楽しみながら業界の雰囲気を学べる漫画です。

いとしの印刷ボーイズ(奈良裕己さん)

業界を題材にした漫画の中では恐らく一番有名なのでは…というくらい有名な、業界漫画。

元印刷関連の営業マンさんが描かれている漫画で、印刷+営業現場の経験がない自分にとってはなかなか生で知る事ができない工程の話題が沢山あり、前後の工程を学べるという意味で、とても勉強になるシリーズ本。

※一部はGetNaviさんのWEBサイトでも閲覧できます。

 

いぬにほん印刷製版部(瀬野 反人さん)

こちらは印刷製版部を題材にした漫画。
営業さんを題材にした印刷ボーイズとは異なり「現場を描いている」ため、印刷ボーイズとはまた少し違った視点で学べる内容がたくさんです。
 

戦うグラフィック。(西野 杏さん)

グラフィックデザイナーさんが描く、デザイナーを題材にした漫画。

デザインは「センス」でなく「ロジックだ!」というキャッチコピーからもわかるように、「目の前の課題をロジカルに考えながら、解決していく」過程を描いた内容が、とても勉強になります。


おわりに

デザイン系の書籍は種類が豊富だからこそ、これから学ぶ方にとっては「どれから買えば良いの??」と迷いやすいのでは…と思います。

それに加え、物によっては、専門的な知識がない状態だと理解が難しいものも多い印象があり、実際私自身も「買ってみたけど難しくて読めなかった…」と失敗した本も、数多くあったように思います(汗

※未だに難しすぎて理解できず、本棚に眠っている書籍もあります…orz

そんな経験があるからこそ、これから学ぶ方々には「なるべく同じ失敗をしてほしくないな」という気持ちが、自分には強く。
いきなり難しい本から読むよりも、「まずは読みやすい物から読む」ことで最初の敷居を下げ、知識がついてきてから少しずつ難しいものに挑戦していくほうが、結果的に長期的に役立つ知識に繋がるのでは?と考えているため、今回の記事ではそれを前提として、オススメ書籍を選んでみました。
 

以上、『これからデザインを学ぶ方向け』の 個人的・オススメデザイン書籍7+3選の紹介でした。
 

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