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ここ数年で使ってきた、タスク管理アプリ9選【#20】

タスク管理アプリは、日々の生活や仕事を効率的に進めるために欠かせないツールです。現在は「Things 3」というアプリに落ち着いていますが、思えばこれまでたくさんのタスク管理アプリを試してきたので、これを機に、これまで使ってきたタスク管理アプリの変遷と、その時々に求めていたものをまとめてみようと思います。


1. Todoist

使った理由: 仕事とプライベートのタスクを一元化したかったから

タスク管理アプリといえば?と聞くと大体最初に挙げられるTodoist。現在は、パートナーと一緒に使っています(どんなふうに使っているかは【#19】で書いたのでぜひご覧ください)。複数人で使えて、Mac・iOSアプリがあり、同期も早くて、無料で使えるという稀有なアプリです。

共用だけでなく、個人・仕事のタスクもTodoist内でやろうかなと思い、Proプランを契約して試してみたのですが、Gを押した後にTを押すなど、キーボードショートカットが使いづらく、マウスを毎回使わないとタスクを追加できないのが難点でした。

それに、共用タスクと同じ場所にあると「あ、あれもやらなきゃ…」と気が散ってしまうことがわかったので、仕事と個人のタスクは別の場所(アプリ)を使うほうが自分には合っているなと感じて別のアプリを探すことにしました。


2. Linear

使った理由: プロジェクト管理とタスク管理を一緒にやったら効率的なのではと思ったから

プロジェクト管理を目的としたアプリ。基本はチーム(複数人)で使うことを想定されているようですが、「個人タスク管理としても使っている」というニュースレター(↓)を読んだことをきっかけに使ってみることにしました。

アプリデザインや読み込み速度など、申し分なかったのですが、マイルストーンやトリアージなど、自分ひとりで使う機能としては種類が多すぎて、見る項目が多くなり結局使わなくなってしまいました(チームで使う想定だから当たり前)。

Linear内にはドキュメント機能もあり、Markdownに対応していてかなり使いやすいのですが、Linear内に書き溜めるよりも関係者みんなが見れるようにGoogleドキュメントやスプレッドシートに記載した方がいいことが多く、あまり使わなくなってしまいました。

自分にはフィットしなかったものの、Linearを使いはじめたことで、タスクだけを管理するのではなく、その周辺の思考過程も合わせて記録しておけるようなタスク管理 + エディタがよさそう!と気づき、それができるアプリを探しはじめました。


3. TickTick

使った理由: タスク管理+エディタのあるアプリを試してみたかったから

Googleカレンダーも、タスク管理も、どちらも使いたい人にはちょうどいいアプリ。有料プランを契約すれば、Googleカレンダーも見れるし、ポモドーロタイマーもあり、ドキュメントやタスクもテンプレ化できます。

正直、至れり尽くせりでこれでいいやと思っていたのでPremiumプランを契約していたのですが、個人的にはデザインがしっくりこなくて、使うのを止めてしまいました。

毎日触るものだからこそ、毎日使いたくなるデザインってなんだろうなと思って考えた結果、起動のスピードが早いこと、アプリが落ちない安定性があること、キーボードショートカットが自然に使えることの3点かなと感じました。


4. Notion

使った理由: 情報を一元化するのが効率的ではと考えたから

言わずもがなのNotion。記事やツールに関する情報をNotion内にすべて集約しているので、タスク管理もNotionでやればいいのでは?と考え、データベースのプロパティをできるだけシンプルにして作成してみました。

しかし、あらゆる情報を詰め込んでいるせいか、起動が少し重たくなってしまうのが気になりました。また、データベースでタスク管理をする場合、内容の詳細ページを開くのに1回クリックする必要があり、キーボードショートカットが使えないのも難点(自分が知らないだけ?)。

その難点を解決するべく、スワンさんのウィークリースケジュールを参考にタスク管理をしていた時期もありました。

それにNotionカレンダーがリリースされたタイミングで、カレンダーと連携させる用のデータベースをつくったこともありましたが、予定を作成しようとすると何回かに1回うまく作成されない不具合が生じるのがストレスだったので、「Amie」の登場で徐々に使わなくなってしまいました。


5. Amie

使った理由: カレンダーベースでタスク管理をするほうが理に適っているのではと考えたから

今年1月にリリースされたのが、Amie。カレンダーがメインで、タスク管理も一緒になったアプリです。ウィークリーカレンダーをベースに、Macアプリの場合は左サイドバーに、iOSアプリの場合は下部分にタスクリストが表示され、タスクを追加することができます。また、追加したタスクは、カレンダーにドラッグ&ドロップして予定として追加することができるところが特徴です。

↓ 詳しくは以下の記事で解説しました。

これまでにもタスクとカレンダーを同時に表示できるアプリはあったのですが、直感的に使えるデザインや起動のスピードの速さが気に入って、一時期はProプランを契約していたほど($16/月)。ちなみに、Proプランを契約するとGmailなどのメールクライアントとしても使える3in1アプリに早変わりします。

ただ、タスク管理という面では機能はかなりシンプル。繰り返しの予定がつくれないため、大きなプロジェクトでタスクがどんどん増えていくことやルーティンタスクを手動で行う必要があることを踏まえると、正直物足りなさを感じてしまいました。また、リリース当初ユーザーが増えすぎてサーバーが不安定になり同期もミスることが多く、タスクを本当にここに置いておいて大丈夫なのか?と心配になってしまい、一旦離れることにしました。

ただ、ここ最近、結局カレンダーベースに時間を管理したほうがいいのではと思っているので、もしかしたらAmieに戻すかも?しれません。


6. Superlist

使った理由: ドキュメントベースでタスク管理をするのがいいのではないかと考えたから

元Wunderlistの創業者たちが新たにつくったタスク管理アプリ。日本語で入力しようとするとエラーが起きていたため使えなかったのですが、日本語対応がされて入力ミスがなくなってきたので使ってみることにしました(これまでは「か」と打とうすると「kあ」と入力されてしまった)。

このツールは、List内にドキュメントとタスクを両方書くことができます。なので、エディタとしても使えるし、その中にタスクを追加することも可能という新しいタイプのタスク管理アプリです。タスクに日付を入力しておけば、Todayビューで今日やることを一覧化して表示できます。

List内にタスクや見出し、画像などを貼り付けられる

かなり画期的で、どうにか使いこなしたい!と感じたのですが、現時点では入力操作がかなりもっさりとしていて、やりたいことをやるのにマウスをいちいち使わないとできません。複数のタスクを一度に選択して操作できないなど、使っていく上で多少の不自由さを感じてしまい、使わなくなってしまいました。

ちょうど『先送り0』という本を読んで、「タスクシュート」という考え方でタスクを進めてみようと考えていたタイミングだったので、タスク管理アプリに多くの機能は必要なく、テキストエディタでも十分なのでは?と思いはじめました。


7. WorkFlowy

使った理由: テキストエディタ(アウトライナー)でタスク管理ができないかと考えたため

そんなときに見つけたのがWorkFlowy。WorkFlowyは、『ライティングの哲学』という本を読んだのがきっかけです。階層構造でタスクを管理できるので、やるべきことをどんどん階層化して、やったらcommand + enter で完了させていくやり方は自分にフィットしていて、これはいいなと思って数ヶ月間毎日使っていました。

WorkFlowyのいいところは、その日にやったタスクが可視化されるところ(他のアプリの場合、気を利かせて勝手に非表示になるので、今日やり終えたタスクがいくつなのかパッとわかりづらい)。

ただ、デザインがこれまで使ってきたツールと比較すると昔っぽいデザインで、シンプルな機能をベースにしながら同じようなことができればいいのにな…と思っていました。


8. Craft

使った理由: テキストエディタでタスク管理できないかと考えたため

WorkFlowyに代わるような、テキストエディタでありながらも、タスク管理もできそうなアプリを探していたときに思い当たったのが、Craftです。

何度か使おうと思っていたのですが、当時はNotionをメインで使っていて、タスク管理だけ切り出すよりもNotionで一元管理した方がいいと思って本格的に使ったことはありませんでした。今回、WorkFlowyでうまくいったからこそ、テキストエディタをタスク管理として使うのはアリかも?と思い、試してみることにしました。

Craftはショートカットも豊富で、iOSアプリ・Macアプリもネイティブで作られていて使いやすい。デイリーノート機能がかなりリッチで、タスク形式にしたものの中で、その日に終わらなかったタスクは次の日に丸ごと移動してくれる機能がかなり便利でした。

終わっていないタスクは翌日に持ち越すか、完了orキャンセルも可能

2週間ほどずっと使っていたのですが、見た目にいろいろとこだわれるせいか、些末なことに時間を使っていることが多いな……と感じてしまい、このまま使い続けるのを強制ストップさせました。


9. Things

使った理由: タスク管理アプリとしては申し分ないアプリだから

紆余曲折を経て、現時点で使っているのがThingsです。2017年にバージョン3(Things 3)がリリースされてからすでに7年近く経っているのにも関わらず、デザインや使い勝手は最高(OSがアップデートされるごとにきちんと対応しているのもすごい)。特に素晴らしいのは、ショートカット。カーソルだけでタスクを行き来できたり、command + K で完了できたりするのは超便利です。 

ただ、Things 3ではドキュメントを残すことはできない(メモ程度ならできる)ので、メモを残す場合はNotion内のデイリーノート内に書くようにしています。


まとめ

現時点では「Things 3」を使っていますが、タスク管理に特化しているので正直時間の概念がおざなりになっている感じがあります。時間を意識して「この作業にどれだけ使った」みたいな反省ができていないことが悩みの種です。タスク管理の終着点はどこになるのか……新しいアプリを楽しみつつも探していきたいと思います。もしおすすめのアプリがあったら教えてください!

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この先含まれる以下のコンテンツに関しては、Tool Journal参加者限定での閲覧とさせていただきます。

・気になるアプリのアップデート情報
・最近見つけたツール6選 + これまでに紹介したツール一覧
・GW中の自作キーボードアップデート進捗

今回はプライベートでのツール活用法についてまとめてみましたが、そろそろいろんなアプリのレビュー比較記事もやりたいなと思っています。最近こんなアプリ出てきたからレビューしてほしいなど、コメント・要望お待ちしています!

次回5/22(水)のテーマは「バッグの中身」。最近出社する機会がふえたので、出社するときに持っていくものをまとめて紹介しようと思います。

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