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手差し伸ばし精神

私は今、夫と二人暮らし。
自分の育った実家を出て、一人暮らしを3年ほど経験し、家族以外の人と住むのは今の夫が初めて。
二人で住み始める前は、夫とはいえ赤の他人と一緒に暮らすことができるのだろうか、自分のリズムと相手のリズムが合わなかったらどうしよう、と不安になっていた。
でも、住み始めたら意外とスムーズ。
そんな彼と毎日暮らしを回していく中でハッとしたことについて。


私たちは、
・結婚して一年ちょっと
・結婚と同時に夫が海外赴任(赴任6ヶ月後に私も帯同)
・日本ではなく、海外で結婚生活の幕が開ける
こんな感じ。

私は仕事を辞めて帯同してきたので、所謂専業主婦になる。
なので家事の負担は、私8割、夫2割くらい。
料理、洗濯(干す・畳む)、アイロンがけ、洗った食器の片付けは私、洗い物と朝の布団を畳む係は夫、掃除はルンバ。
トイレやお風呂の掃除は気づいた方がなんとなく。
夫婦二人暮らしだし、週に一回ハウスクリーニングの人(夫が前任者から引き継いだメイドさん的な方)に来てもらっているので、家事の負担はそこまでない、というのが正直なところ。
もしかしたら家事の負担は、私:夫:ルンバ:ハウスクリーニングさん=7:2:0.5:0.5かもしれない。

こんな役割分担は一緒に生活する中で徐々に定着してきた。

一緒に住み始めたばかりの頃は、夫は日中仕事をしているわけだから、家事は私が全部完璧にやらなければ!と思い込んでいて、夫が家事をしてくれる時も「申し訳ないなあ…」と感じていたのだ。


毎朝、起きて、顔を洗ったら部屋のカーテンを開け、台所へ行く。
朝ごはんを作る前に、前日夫が洗ってくれた洗い物を食器棚に戻すことがルーティーン。
以前までは台所に行く前に、自分の掛け布団を畳んでいたのだけれど、いつの間にか夫が自分の掛け布団と併せて、私の分も畳んでくれるようになった。
なんで畳んでくれるんだ?と思って聞いてみたら、「毎朝食器片してくれてるから、これくらいは」と。

なんてことない言葉なのかもしれないけれど、家事は私が!私が!となっていた自分にとって、視点が変わった一言だった。
二人で暮らしを回しているのだから、仕事をしている方がどうこうでは無くて、手を差し伸ばし合うように家事をすることが大切なんだ。
これをやってくれたから、私はあっちをやろう。というような、「手差し伸ばし精神」。


自分以外の人が作った料理が食べたくなる日には、外食したり夫に作ってもらう。
洗い物はほぼ夫がやってくれるけど、出張から帰ってきて疲れてそうだな、とかいう日は私がやる。
夫が休みの日に洗濯を干していると、ぬらりと夫が現れて、一緒に干す。
これも手差し伸ばし精神だな。

これから先、もしかしたら家族が増えるかもしれない。
海外赴任期間が終わり、日本へ戻ったら私もまた仕事をするかもしれない。
そうしたら今の家事のやり方が合わない生活になるだろう。
だけれども、手を差し伸ばす目線があればだいじょうぶ。
あれやってくれたから、これくらいはね、と言い合いながら暮らしていきたい。毎日は繰り返し繰り返しの連続だから。
そんな手差し伸ばし精神を教えてくれた夫には、感謝している。
この人だから、スムーズに暮らしていけるんだね。


#家事分担の気づき

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