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食卓日記 高まるせいろ愛について

せいろ。
中国の調理器具で、蒸し物をする時に使うもの。

せいろは一人暮らし時代からずっと欲しかったのだが、
管理が大変そう、カビやすいのではないか、置く場所が無い、ということで何年も買わないでいた。

せいろを使っている友達や、料理家さんを見てはいいな〜欲しいな〜、でもしまう場所ないしな、、
蒸し料理のレパートリー増やしたいな〜、お鍋に設置するだけの簡易蒸し皿だと限りあるしな〜、でもせいろは管理が大変そうだよね、、

と言った具合に、欲しいと思っては、諦め、を繰り返していた。

この夏に日本に帰った時に、ありがたいことに、夫のご両親から結婚祝いに欲しいものある?と言ってもらえて、夫に相談したところ「前から欲しいって言ってたせいろは?」と提案があり、私の元にやってきました、照宝のせいろ。
なぜか、せいろといえば照宝!と刷り込まれていたので(誰に?)憧れの照宝のせいろを買っていただき、日本からせっせとフィリピンまで大切に運んできた。

せいろを貰った日の数日後、本屋で出会ったウー・ウェンさんの「ウー・ウェンの蒸しおかず」というレシピ本。これがまた作りたくなるレシピがたくさん載っている。
せいろでお肉も蒸せるんだ、とか、せいろで調理している間はほぼほったらかしだから、その間にもう一品作れるのね、といった発見あり。
何よりの発見は、蒸しただけでおかずになるということ。
せいろでそのまま食卓に出しても全く問題ないのだ。

初めて使う日には、説明書をよく読み、蒸し布も横浜中華街にある照宝のお店で購入し、準備万端で挑んだ。
最初は確かさつまいもを蒸してみたと思う。
お湯が沸騰したら、その上に蒸し板を乗せ、少し火を弱める。
その上にせいろをどーんと置き、タイマースタート。
20分後にはホクホクで美味しい、密度の詰まった蒸しさつまいもができた。
使った後も固く絞った布巾で拭くだけ。蒸している=高温で常に殺菌しているということだから、そんなに不潔な状態にはならないとのこと。なるほど。

とっても嬉しくて、早く年季の入ったせいろにしたくて、今では週2〜3回は使っている。
私のせいろはまだまだ若手で、色も白くてなんだか自信もなさそう。早く料理家さんたちや、老舗の中華調理店で使われているような、茶色くて、渋い、存在感のあるせいろにしたいのだ。
何が来ても蒸せまっせ!という安心感のあるせいろにしたいのだ。

使わない時は冷蔵庫の上にちょこんと腰掛けるようにして置いているせいろ。その姿を見るたびに嬉しくて、なんだか愛おしくて、ああ今日もせいろがいる、と思う。

せいろで蒸すと、食材の旨みがギュッと凝縮されてとても美味しい。
せいろを取り入れてから作ったものは、蒸し豚しゃぶと、シュウマイ、ジャガイモを蒸してそのまま食べたり、ポテトサラダにしたり。人参をただ蒸したのも夫には好評だった。
蒸しパンや、茶碗蒸しにも挑戦してみたい。

愛着のある台所道具の仲間入りを果たしたせいろ、これからも仲良くやっていきたい。

以上、最近せいろ愛が止まらない私でした。


蒸す前のシュウマイ


食卓にどーん


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