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積極的な取り組みを重ねるも、目標を達成できずにいる東大。ついに「クオータ制」導入を提唱する声も。はたしてダイバーシティ改革は本当に実現するのか
合格者のほぼ半数が女子の「東大・推薦入試」本田由紀・東京大学大学院教育学研究科教授が、「まだまだ不十分」と評した東大のジェンダーバランス改革。 実際はどのようになっているのでしょうか? 東大は、京大のような「女子枠」の導入には至っていませんが、 女子比率アップに関して現在最も期待されていると言ってもよい 「学校推薦型選抜」をまず見てまいりましょう。 京大の特別選抜「特色入試」と同時期からスタートした東大の学校推薦型選抜(スタート時の名称は「推薦入試」)では、京大同様、一
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「女子枠」の設置が急速に広がるなか、ついに京大にも設置のニュースが。その衝撃は、ジェンダーギャップの難題解消への号砲となるのか
ダイバーシティの嵐が吹き荒れる・・・多様化(ダイバーシティ)や包摂性(インクルージョン)の重要性が、まさしく社会全体のいたるところで問われるようになりました。 その中でも多様性、とくに女性が構成員においてどれだけ占めているかを示す女性比率、つまりジェンダーギャップに係る問題は、ダイバーシティの一丁目一番地として、真っ先に解決しなければいけない課題となっています。 まさにダイバーシティの嵐が吹き荒れている、と言ってもよいでしょう。 たとえば、企業においては、多様性が企業の
小規模校の半数以上が収容定員充足率100%を下回り、50%を割るところも――苦境に立たされる私立大学の存在意義、そして、私たちが忘れてはならないことを考える
100 %未満は中規模校で36.4%、 小規模校は 57.1 %に23 年度入学者選抜の結果、私立大学の収容定員がどうなったかをいろいろな角度からご覧いただきましたが、ここで、大学を規模別にみた場合の収容定員充足率が 100 %を下回っている大学がどれくらいあるのかを表にしてみました。 超大規模校( 20 校 )では 1 割にあたる 2 校、大規模校( 29 校 )では 2 割強の 6 校となっており、80 %を下回る大学はありません。 一方、中規模校( 88 校 )にな
私立大にとって重要度の増す収容定員充足率。その数値は、受験生の受験校選択の際に厳しくチェックされることに。入学定員充足率との関係性にも注目!
修学支援制度でも重要なチェックポイントにここで、収容定員の充足率の数値が重要になってきたことについて、もう一度触れておきたいと思います。 私学助成における不支給の基準が、入学定員ではなく収容定員の充足率に切り替わったことは既にお伝えしましたが、もう一つ、「高等教育の修学支援制度」においても、収容定員の充足率が重要な基準となっているのです。 高等教育の修学支援制度とは、政府が設けている「意欲ある子供たちの進学を支援するため、授業料・入学金の免除または減額と、返還を要しない