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【第5回意見交換会結果報告】開催概要・オンラインコミュニケーションの良い点とは?①

YouthLINKメンバーの大石です。2月19日に開催いたしました、第5回意見交換会の結果報告をさせていただきます。

意見交換会の主旨・手順

まず、第5回意見交換会の主旨や手順について、簡単に振り返ります。

YouthLINKは月1回、Voice sharingという学生の「生きづらさ」を分かち合う場の運営や、「生きづらさ」について意見を交わす場である過去4回の意見交換会開催などを通して、学生や若者が抱える「生きづらさ」に向き合っていました。

第5回意見交換会では「オンラインで思いを分かち合うためには? ―メール、チャット、オンライン会議―」をテーマに、オンラインでコミュニケーションを取る、さらに思いを分かち合うためには、どのような工夫が必要なのかを探ることを目指して開催いたしました。

具体的には、以下のような手法を取りました。

オンラインでのコミュニケーションの良い点・困る点をたくさん挙げる
オンラインコミュニケーションの困る点の解決策をグループで考える

オンラインコミュニケーションの良い点・困る点

それでは、さっそくワークの最初のステップで出てきた「オンラインでのコミュニケーションの良い点・困る点」を見てみましょう!
※複数グループ・複数人で挙げたため、内容が一部重複しているものがございます。内容がほとんど重複しているものは統合しています。

★良い点:時間に関するもの

・時間を柔軟に選ぶことができ、施設やTPOを無視できる
・チャットやメールは、時間をかけて返事を考えることができる
・移動時間がかからない。その時間を他のことに使える、ゆっくりできる

★良い点:場所に関するもの

・会議室の確保がいらない/カフェやラウンジ等場所の制約が少ない
・外へ出なくてもよく、身なりに気を遣わなくて済む(化粧や服装など)
・遠くの人ともやりとりができる/遠距離の方と繋がれる
・どこでもコミュニケーションが可能
・居住地によって参加できない場合がグッと減る
・環境を調整しやすい
・時差があっても(海外にいても)コミュニケーションが取れる

★良い点:費用に関するもの

・費用がかからない/参加コストを抑えられる

★良い点:参加するハードル関連

《参加申込》
・人と会わないで済むので、参加に対するハードルが低い
・特に女性・子どもは、初めての人でもリスクを気にせず安全に参加できる
・コミュニケーションのハードルが低い手段が多い
・今までとは違う参加者を集めやすい
・授業やイベントなどに自宅からでも参加できるので、ハードルが小さい
・色んな人にとってアクセスしやすい

《参加中・参加後》
・初めて参加する場でも、比較的怖くない
・家から出なくていいので、気持ちが楽。支度しなきゃと意気込まない
・画面の共有ができるので目が悪い人でも提示資料を見やすい
・顔を見ながら話せる/顔を見せなくてもいい
・画面の共有ができるので目が悪い人でも見えやすい
・感染症予防になる/体調が悪く外出できない時にも参加出来る
・退出や一時離脱が容易である
・前後で休むことができる
・一時停止したり見返したり出来る
・話すとき、困ったらメモや原稿を見れる
・文字情報であれば後で見返すことができる/会話の内容を記録できる

★困る点:不便なもの

・慣れていない人は操作が難しく、やりとりを諦めてしまう
・機械を使うのが苦手な人にとっては参加が大変
・見返せるからこそ、公開期間を過ぎたときに困る
・時間差があるので発言しにくい/間が微妙
・滑らかなコミュニケーションがしづらい
・回線に左右される
・インターネットが使用できる年齢でないとコミュニケーションを取れない
・大勢での会話が難しい時がある/話せない人はずっと話せない
・一度に一人しか話せない/相手と同時に声を発することができない

★困る点:トラブル

・コミュニケーションのハードルの低さが、誹謗中傷・依存などを起こす
・自傷など、衝動的な行動を物理的に止められない
・トラブル時にそばに行って助けられず、結局は自力で解決することになる
・機械トラブルでコミュニケーションが途切れてしまうことがある

★困る点:不足を感じること

・実際に会うライブ感は物足りない
・直接話していないので、空気感が分からない時がある
・全身が見られない、視覚情報の欠落による物足りなさ
・一人の空気が全体の空気になりやすい
・距離感がある(親近感を感じにくい)
・共通の話題に欠ける

★困る点:不安を感じること

・直接表情を見て話すことができないため、相手の感情を把握しにくい
・文字のみのメッセージだと冷たい印象を与えないか不安になる
・顔が見えないと、相手の状況が想像しづらく、不安になりやすい

★困る点:難しさ

・文章のやり取りは相手の気持ちがわかりづらい
・ニュアンスや気持ちが伝わりにくい
・目線の動きや身振り手振りなど、ノンバーバルコミュニケーションが大変
・先延ばし癖が助長される
・集中力が続かないことがある

この良い点・困る点を挙げる作業は10分程度で行ったのですが、たった10分ほどでこれだけ様々な「オンラインコミュニケーションの良い点・困る点」が出ました。
オンラインコミュニケーションについて、様々な感想があることがうかがえます。

時間・場所・費用に関する良い点

ここからは第5回意見交換会で出た「オンラインコミュニケーションの良い点」について、いくつか紹介します。

オンラインコミュニケーションの良い点について、時間・場所・費用に関するものがありました。具体的には、以下の通りです。

★良い点:時間に関するもの
・時間を柔軟に選ぶことができ、施設やTPOを無視できる
・チャットやメールは、時間をかけて返事を考えることができる
・移動時間がかからない。その時間を他のことに使える、ゆっくりできる
★良い点:場所に関するもの
・会議室の確保がいらない/カフェやラウンジ等場所の制約が少ない
・外へ出なくてもよく、身なりに気を遣わなくて済む(化粧や服装など)
・遠くの人ともやりとりができる/遠距離の方と繋がれる
・どこでもコミュニケーションが可能
・居住地によって参加できない場合がグッと減る
・住む場所によって話に参加できない場合がグッと減る
・環境を調整しやすい
・時差があっても(海外にいても)コミュニケーションが取れる
★良い点:費用に関するもの
・費用がかからない/参加コストを抑えられる

YouthLINKメンバーの経験・感想

ここからは、私(大石)の経験や感想を述べさせていただきます。

2023年4月から社会人になるわたしは、大学生活の過半数と、就職活動における説明会・面接のほとんどをオンラインで経験しました。

大学のオンライン授業は、1時限目の授業を履修するのをとても快適にしてくれました。9時に始まる授業を受けるために6時台に起床する・7時台に出発する必要がなくなったのは、わたしにとって衝撃的かつ快適でした。

就職活動のオンライン化は、1日に複数社の選考フローをこなすとき、とてもありがたかったです。午前中に東京都東部にある企業の説明会、午後に東京都西部にある企業の1次面接……なんてスケジュールも、オンラインであれば無理なくこなすことができました。

会社に行って選考を受けるのであれば移動や身支度に使っていた時間で、エントリーシートの準備や適性検査の受検をこなしていました。また、就職活動をする時間を確保するために、アルバイトのシフトを減らしていたので、オンライン選考は交通費がかからなかったのも助かりました。

オンラインコミュニケーションのメリットを享受した数年間を過ごした結果、オンラインで働けない環境を想像できず、志望業界・企業はリモート勤務ができることを前提としました。
また、大学もオンライン授業が中心であったこともあり、わたしは、2ヶ月間に50社の説明会参加・エントリーシート提出をこなすことができました……!

「生きづらさ」を抱える学生や若者は、起きることや身支度が億劫になることも度々あると想像します。そんなとき、時間・場所・費用の融通が利くオンラインは、味方になってくれるように感じます。


これからも、意見交換会の中で挙がった意見をピックアップして「第5回意見交換会結果報告 その2」、「第5回意見交換会結果報告 その3」……という形で、いくつかに分けて皆様にお伝えしていきます。

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