聖書における百合について



新約聖書を紐解くと、キリストによる次の発言が載っている。

なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。
しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。

聖書新改訳第三版 新約聖書10-11頁


これは古来より有名な箇所で、文芸に限らず様々な場面で取り上げられてきたものだ。

ユリ(学名:Lilium)については、一般に「死の象徴」として扱われもするが、決してそれだけではない。

キリスト教カトリック信仰においては聖母マリアの「純潔」の象徴である一方、救世主(Messiah)への想い、またその愛と到来を願う「平和」や「祝福」の意を内包するものであり、注目される。

私が今回興味深く読んでいたのが、以下のリンクから…

Lily Promotion Japan 様の解説だった。

(新約)聖書以前においても、例えば古代ローマで婚礼のさいにユリが飾られる。ユリは「希望」や「美」のシンボルとして捉えられた。

いずれにせよ、ユリは聖書と、不滅の生命、また神や救世主の存在性とも深く関わるものであり、そこには深い「癒し」や「平安」のイメージも有ることに注目したい。

参考文献としては、例えばグーグルで「ユリ 聖書」とワードを打ち検索をかければ、私が上述した内容の、より詳細で一貫した解説が多くのサイトで紹介されているので、読まれてみてほしい。