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【最高の大会に出た話2】鮫梨ジルの低みから見るMTG【まじすと14th決勝SE】

全文無料で読めます。高橋さんの枚数を増やしたり減らしたりが日課になりつつある。

前回までのあらすじ

まじすと決勝で園巫りりぃさんとの緒戦を制し、まずは1つ勝ち星を上げた鮫梨ジル(サメ台風が好きな14歳の女の子)でしたが、優勝するためにはあと2回のマッチを取らないといけません。

まじすとデュエルめし

いったん晩ごはんのお話です。セミファイナルのお相手となる眞白井エイドさんは開始前オムライスで勝利への覚悟を決めてきていたようです。
卵・ご飯・鶏肉の3色ミッドレンジでケチャップという野菜も添えてバランスもいい。

対する私は、卵5個を使ったくそでかオムレツ。中を半熟にするためにフライパンの温度管理(濡れ布巾で冷やしながらかき混ぜて中のフワてゅるを組んでいく)をしたり、技量が試されるミッドレンジデッキで、5個だとちょっと難しくて崩れてしまいました。

このままでは完成度による差、そしてチキンライスで炭水化物アドバンテージのある眞白井さんに軍配が上がります。
上記Tweetを見て勝つために私も食べねば、と右ポケットにしまってあったバナナを取り出し、食らいついていきます🍌
バナナはおやつデッキに入らないので事故防止になるベストカードです。

ミラーマッチ・エスパーレジェンズ

さて、よく分からない話をしてしまいましたがデッキ紹介です。
お相手はエスパーレジェンズ、デッキを見比べてみましょう。

4投が多く魂力土地の枚数は6。そしてミラーに強い黒幕。サイドに迷走の跡。
眞白井さんの方はハービンと鴉の男で重ね引きに耐性があり、魂力土地が5

バナナを食べたりクイズが誰にも解かれなかったショックに打ちひしがれたり水を飲んでいたため細部は確認できませんでしたが、ミラーで明暗を分けるシェオルが1枚多いことと、フェアリーの黒幕で若干有利かなという印象でした。

エスパーレジェンズは、道民さんによるプレス、レース、アッパーの3分類では、レースデッキに該当します。

プレスは、生物のサイズ差やアドバンテージ差で相手を抑え込む。
アッパーは軽いカードで打点を通していき、相手の準備が整う前に倒す。
レースはどちらも半端ですが、ライフレースに対する強みを活かします。

これはゲームプランにも適用できます。前回の園巫さんとのマッチは、アッパー寄りのレースプランを軸に、手がかりや謀議を生かしてプレスされないような立ち回りを取っていました。
今回は黒幕による便乗ドローでプレスプランに追加のバリューがある私だけの強みです。

エスパーレジェンズというデッキについて、少々語らせてください。このデッキは、飛行や絆魂を生かした、ライフレースを中心としたゲームメイクが得意で、謀議に加え、新戦力のローナにより引きムラを軽減できるようになったため、ボードを正しく評価しづらいアマチュア・カジュアル戦では、無類の強さを発揮します。
Untapped.ggで高い勝率を誇っている大きな要因が、おそらくこの点でしょう。
総合力だと、ラクドスブリーチやグリクシスの方が高く、除去やピーハンなどの細部を環境にアジャストする必要性が高い黒赤系ミッドレンジは構成で大きく勝率が増減するはずですが、エスパーレジェンズは、ボードアドバンテージの概念を理解していれば非常に平均値が出しやすいデッキだと思います。将棋で言う四間飛車みたいなイメージです。藤井といったら猛です。

エスパーがレースに優れているというのは、全てのカードが2種類で構成されているためです。打点要員と妨害要員があります。
ローナは序盤の伝説の重ね合わせをはじいたり、5点クロックになれます。トルーズと並べば、毎ターン1枚以上のドローに相当するアドバンテージを獲得できます。
デニックは、絆魂と飛行というレース向けの能力を備えており、単体除去に対する疑似耐性があります。
ラフィーンとエーデリンは、出したターンから打点に貢献するプチ速攻でありながら、飛行や警戒も備えています。
サリアは先手でアッパープランを取るために必須です。
これらのクリーチャーたちが、ライフレース・ボードアドバンテージに優れた能力で盤面を強化していきます。
ダニ・アーテイや英雄の公有地といったカードはテンポよく除去をかわすことができる守りの要。サイドボードには、軽蔑的な一撃や否認などの打消しもあり、テンポよくライフを詰めながら妨害もできます。

寓話やミラーに強いし、なんなら世界で一番強い👍

そして、飛行による打点とリソース勝負両面に強く、ミラー戦で活躍するフェアリーの黒幕!このカードは伝説ではないため、重ね引きの裏目がない点が嬉しい最高のチャンピオンです。これまで、重ね引き対策やミラー戦で強いカードとして、鴉の男やハービン、ヨーグモスの法務官ギックスといった単体では弱いクリーチャーが採用されていましたが、黒幕は単体でも強い点から増量しています。

相手のデッキには、それらの単体では弱いカードが含まれていたり、ダニとローナが2枚ずつしか取られていないミラー戦における隙があります。シード出場者は情報格差を減らすため、総合配信を見てはいけないことになっていますので、細かな内容に関しては未知でしたが、黒幕を増量している点から、ミラー戦に十分強く対応できるはずです。できる!

前口上が長くなってしまいましたがゲーム開始です。
お相手は年季・実績共に備えたベテランで、しかも新入りの私に気さくに話しかけてきてくれた優しいお兄さんと隙がないのですが、デッキが私を勝たせてくれるはず。
Day3の配信後にエスパーレジェンズや高橋について語り合えたことが印象深く、そんな眞白井さんとエスパーミラーで当たれることに大きな喜びを感じていました。
対戦よろしくお願いします!

試合の模様はこちらから見れます。奥の初期アバターが私です。
https://www.youtube.com/live/E9omB46TlsM?feature=share&t=7857

一本目

残念ながら後手!1T目はお互い何もせず、お相手はデニック、こちらはローナと出していきます。3T目にはエーデリンが着地し、デニックに殴られてレース不利な盤面になってしまいました。

でりんでりーん

返しのターン、ローナで白青ファストをはじき、ダニでローナをアンタップ、更にルーティングを使いだぶついていたデニックを墓地へ送り、手札からデニックを出しローナをアンタップ。手札の質を上げつつ、デニックで人間トークンを受けられるようにしてゴー。
返しのフルアタックでライフは16対24、やや不利な状態を死なない程度に維持しつつ後手分の差でまくるプレスプランを取ることにします。
シェオルキャストにあわせルーティング。ターンを貰います。

園巫さんからお褒めのコメント頂いていたのが嬉しかった。

アーテイでシェオルをどかしつつ、ローナで手札の質を向上させていきます。シェオルドレッドを引いたので着地すれば盤面は勝てそうです!ラフィーンも控えています。返しのアタックはエーデリンだけ通し、シェオルを着地させます。

シェオルにとってローナはベストパートナーの1人

こちらはルーティングと通常のドローで毎ターン4点のライフを回復でき、お相手のエーデリンは人間トークンがこちらのデニックにキャッチされるため赤字。ボードはこちらが優勢であるため、お相手は除去などで打開していく必要があります。

エスパーミラー特有の膠着盤面

お相手はシェオルをキャストしますが、エンド時に大田原でバウンス、テンポロスさせつつ4点分得をしておきます。
こちらはバウンスで後手の有利を失いましたが、先後スイッチです。
さあここからは私の時間!

謀議でゲインしつつ手がかりが貰えるシステムが完成

こうしてクリーチャー同士の能力が噛み合った押し付け盤面を形成し、そのまま押し込み勝利。
飛行を押し付けたり、お相手が公有地を構えたターンのテンポロスを咎める形で1ゲーム目を取りました。
解説でも触れられていますが、ローナは後手で良い働きをしますね。

二本目

サイドボードでは、サリアを抜いて人体改造機や黒幕を入れます。あとは覚えてないですが、後手なので除去を増やしたはずです。

1ターン目、お互いにパス。お相手はデニックを展開し、こちらはセット。デニックで殴られ、トルーズが着地。
”待”ってたぜェ!!この”瞬間”をよォ!!

魂のカードが着地、よろしくよろしく!

Day3の高橋談義の伏線回収(!?)をキメます。

謀議で黒幕が誘発、後手分と合わせてカード2枚分のアドバンテージを得ます。返しにラフィーンを出し、32となった黒幕アタック、人体改造機を墓地に送っていい感じです。
しかし……

無情な行動

喉首狙いが黒幕を襲う!ボード負けしている盤面をなんとかしたいのですが引いてきたのは勅令でした。

勅令では42に触れず……PWもいませんしいいカードではなかったと思います

トルーズを落とせなかったのが厳しい。ローナとトルーズが並ぶとアドバンテージ差で負けてしまいます。除去が勅令でなければ……

普段はふんわりやっているサイドボーディングやサイドデッキ構築ですが、今回の大会で力不足を感じました。しかし、今回の経験がサイドボーディングに真剣に向き合うきっかけになったので、プレイヤーとしての成長につなげたい💪

もうダメだ、おしまいだぁ……!

この後シェオルをバウンスしたりして時間を稼いでいたのですが、ミスもしてしまい間に合わずでした。

ここで大田原を置いたのが敗着

大田原でバウンスし続け、ハンドに抱えていたセラの模範で大田原や墓地のカードを再利用できれば、まだリソース負けせずに食らいついていけたかもしれません。このデッキは土地は4枚あれば十分で、無意味な大田原のセットをしてしまいました。その後シェオルを立て合いますが、ローナの起動で喉首狙いを引かれ、GGとなりました。

三本目

二本目の敗北でカウントは1-1になり、お互いに後がなくなりました。サイドボーディングはアッパー寄りのレースプランです。土地を24枚にし、クリーチャーを大量に展開して攻め倒していきたい。

初手のドロー7枚のうち、土地は2枚でしたが、3色出ること、2マナのクリーチャーが2枚いること、そしてラフィーンも引いているため、ドブンを期待でき、土地が一旦止まっても盤面を作れます。

「土地を引けば勝たせてやるぜ~!?引けるかは計算してみな?」
などと嘯く手札と会話しつつ、キープします!
デッキを使い込むことでカードと会話できるようになるのです。なるもん!

デッキ53枚にある土地は22枚、2回のドローで引く確率は66%で、3枚引けば80%ちょっと、保険で2マナのカードが2枚あるのが頼もしい、良いハンドでした。

1ターン目はお互いパスし、2ターン目にお互いデニックが並びました。そして、引いてきたのは3枚目の土地でした!今回はツイていますね。

二本目の敗着となったセット大田原が今回は力強い

こうして3ターン目に着地したラフィーンに対しお相手は解答を引けず。
このまま殴りきり、GGとなりました。
強力なスペルの初手から土地を伸ばせたこと、先手ブンの押し付け、このデッキに対する慣れ、そしてバナナを食べたことでマッチを制することができたのだと思います。

対戦相手の眞白井エイドさんをご紹介します。

精力的にYoutube投稿を行っているVtuberさんです。
配信では週刊ふんわりパイオニア便りという大会結果まとめなどを行っています。
https://www.youtube.com/channel/UCF5YkKGR1X--8b86T5icBqw/featured
まじすと参加以前は白いVPWの重鎮といった印象でしたが、とても優しく、フレンドリーで素敵なお兄さんでした。

MtGの他にえぺなどもやっているようです。私は人を撃ったことがないためFPSゲームが苦手で、ボードゲームばかりやっているのですが、両方ともお上手なのは素晴らしいことだと思います。

次回は決勝戦

日曜日更新予定です。決勝、重寝累花さんとの試合をお届けします!
本放送で内容はわかると思いますが、私はこんなこと考えてたよって皆様にお伝えしたい!!

まじすとは暗黒金持ちぞんびさん主催のデスゲーム、という皮をかぶった最高の大会でしたので、皆様に楽しさが伝わっていると嬉しいです!

私も将来デスゲームを開きたいのでサポートや支援して下さる方がいると夢が膨らみます🐰

当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

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