アディ先生

できない教師が考える『できる教師になるためには、、、』をテーマに執筆しています。未熟な…

アディ先生

できない教師が考える『できる教師になるためには、、、』をテーマに執筆しています。未熟な私なりに様々な提案をしています。 小学校教員・体育と国語の専門・学級経営に興味あり。 Twitterもよければ覗いてください。 https://twitter.com/@YYT56864361

最近の記事

学級における心理的安全性を教師のリーダーシップから考える。

①はじめに  今回も心理的な安全性に焦点を置いて、「具体的に心理的安全性を育むのに必要な教師のマインド」という視点で記事を書いていこうと思います。  まず初めに皆さんに伝えておきたいのは、心理的安全性という言葉が世に出てきて注目を集めていますが、その言葉を有名にしたのにGoogleのある発表です。世界中から聡明な人材を集めているのに、優れた成果を挙げるチームとそうでないチームが生じるのはなぜだろうか。」このような問題を解明するために、2012年、Googleはプロジェクトを

    • リレーションとルールの確立から見る、教室における心理的安全性の高め方。

       今回は前回に引き続き、教室における心理的安全性の高め方について考えていきたいと思います。特に教室内における具体的方法について考えていければと思っています。よろしくお願いいたします ①心理的安全性を高める要素 教室内における心理的安全性はどのように高めていけばよいでしょうか。教室内における2つの機能から考えてみたいと思います。1つ目は「教室内におけるルールや規律の確立」です。そして2つ目は「集団のリレーションの確立」です。この2つの機能が上手く作用していないことには教室内

      • 学級経営で心理的安全性を高める必要について考える。

        今回は教室内での心理的安全性の高め方について考えていこうかなと思います。と言うのも、私は現在大学院にて学級経営を専門分野として研究しています。その中で、特に『心理的安全性』という部分がこれからの教室には必要不可欠だと感じています。教師の教室内における影響には限界があります。1人の教師が30〜40人いる中ではどれだけ教師が大きなパワーを持っていても、そのパワーには限界があるわけです。子供達のパワーがポジティブに派生することによって、子供達同士の関係の中で子どもが自己肯定感を高め

        • 学級経営において、支援型のリーダーシップについて考える重要性とは

          みなさんは、学級担任としてどのような「リーダーシップ」を発揮しているでしょうか。教師は少なからず誰しも「リーダーシップ」を発揮して子どもたちと関わっています。もちろん、それはその人の個性が大きく出る部分なのでリーダーシップの形は違えど、それぞれのリーダーシップを発揮しています。そのリーダーシップが大きな効果を発揮すると、学級はとても良い方向に向かいます。3月の終わりには「このクラスで良かった!」と子どもたちが口をそろえて言っているかもしれません。しかし、逆もまた然りです。リー

        学級における心理的安全性を教師のリーダーシップから考える。

          これからの理想の子どもについて考える

          ①私が育てたい理想の子ども  私が育てたい子どもの姿は「自分のことを発信する力を身につけている」子どもの姿である。これからの社会は未来の不透明さが大きな問題になっている。過去数年を見ただけでも、今後どのような変化が待ち受けているのか想像するのは容易ではない。それは大人以上に今を生きる子どもたちにとって大きな影響を受ける事象の1つであることは間違いない。では、そんな時代において今の子どもたちにはどんな資質・能力が必要になってくるのだろうか。 ②これから求められる力  その

          これからの理想の子どもについて考える

          現場から大学院に入学した小学校教師の話。

           今回のテーマは大学院での学びについてです。私は小学校教諭として10年間勤務し、11年目の現在は自治体の現職教員派遣制度を使用し、1年間教職大学院にて勉強をする道を選びました。まだ入学してから1週間という短い期間ですが、自分なりに現場との大きな違いを既にたくさん感じています。1年で現場復帰という形にはなりますが、現場に1番近しい存在として、今伝えられることがたくさんあると感じています。現場の先生方の参考になりような内容にしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ①

          現場から大学院に入学した小学校教師の話。

          学校・学級は集団ということ。仲間づくりの意識が、教職員・子どもを育てる。

           3月も終わりのこの時期。転勤される先生方を見送り、新年度のことでソワソワしている人もおられるのではないでしょうか。私自身、これから新しい1年に向けて不安と期待で胸をドキドキさせています。  今の勤務地に私と同時に入ってきた教頭先生が転勤されることになりました。教師生活10年間で、これほどまでに尊敬し、色々なことを学べた管理職の先生はいないというほど、教頭先生からはいろいろなことを学べました。特に「職員室の雰囲気づくり」という点では、教頭先生のおかげでたくさんのことが円滑に進

          学校・学級は集団ということ。仲間づくりの意識が、教職員・子どもを育てる。

          教員の春休みの過ごし方 自分にとってのベストな日々をすごすべし

           1年が終わり、春休みに突入している先生方も多いのではないでしょうか。子どもたちと円滑な1年を過ごすことができた方もいれば、大変な1年だったと感じる方もおられることかと思います。まずは1年間お疲れ様でしたということを伝えたいと感じます。どんな1年であったとて、曲がりなりにも子どもたちと向き合い、進んできたことは本当に価値のある時間だと感じています。その得られた糧を胸に、次の1年に向けて頑張っていきましょう。  そんな今回のテーマは「春休みの過ごし方」についてです。教師としてど

          教員の春休みの過ごし方 自分にとってのベストな日々をすごすべし

          子どもとの信頼関係が全ての基盤である。そこを無くして、より良い学級は成しえない。

           先日、子どもたちの卒業式を終えました。自分にとって数年ぶりの6年生で苦難することも多かったのですが、最高の1日になりました。  いつも思うのですが、どの学年を担当していて「最後の日にその1年間の自分自身のふりかえりができる」ということです。今までやってきたこと、子どもたちと関わってきたことがどうであったのか。その総まとめの日が最後の日だということです。もちろん、全てが上手くいく1年間などあり得ません。教師自身も苦悩し、挫折し、紆余曲折しながら1年間を過ごしていくわけです。

          子どもとの信頼関係が全ての基盤である。そこを無くして、より良い学級は成しえない。

          学級の終わり方について考える。

          さて、そろそろ年度末が近づいてきました。1年間の学級の締めくくりもすぐそこです。今回は学級の終わらせ方について考えていきたいと思います。というのも、学級開きに関する情報は多々拝見するものの、学級の終わらせ方に関する情報はあまり見られません。確かに学級開きに比べると需要は低くなることは致し方ないことです。しかし、1年間を共に過ごしてきた子どもたちとの別れ方は、非常に大切な瞬間だと思うわけです。今回はその手段や意図について述べていこうと思います。 ①終業式・卒業式に意識すること

          学級の終わり方について考える。

          教師として成長を求めるのならば、環境を変えろ!未知の世界に飛び込め!

           今回のテーマは「教師としての成長」について考えていこうと思います。私は教師として成長を求めるのならば「環境を変える」ことは必須だと考えています。私自身の経験ですが、転勤を経験して自分の知見がより深まったと感じています。確かに大変なことはたくさんありました。前任校と違ったことも多く、最初は適応に苦難したものです。しかし、その転勤から数年経った今、本当に転勤を経験して良かったと感じています。私の場合、前任校は落ち着いた「教師として仕事がしやすい」職場でした。しかし転勤先の学校は

          教師として成長を求めるのならば、環境を変えろ!未知の世界に飛び込め!

          できる教師になりたければ「それは何のためにするのか」を常に意識せよ!

           今回のテーマはどちらかというと教師の意識的なところです。というのも最近私自身が感じていることの1つに「それって何のためにするのだろう?」と疑問を抱くことが多くなったからです。「今までもそうしていたから」「これが伝統だから」と一言で言ってしまえばそこで終わりなのですが、果たしてそれで本当に良いのでしょうか。何かを変えるのには勇気がいります。エネルギーがいります。その「変える」という判断基準の中で1番念頭に置くべきことは「そもそも何のためにそれをするのか」ということなのだと思い

          できる教師になりたければ「それは何のためにするのか」を常に意識せよ!

          学級の終わりまで残りわずか。子どもたちとできる3つのことを決める。

           さて、3学期もいよいよ残りわずかとなってきました。少し早いですがこの1年間を振り返ってどのような感想を抱くでしょうか。うまくいった1年と感じる人もいれば、大変さを感じた人もおられるかと思います。1年間の感想は人それぞれとしても、残りの1ヶ月の過ごし方は工夫がまだまだできるのが事実です。大がかりなことはする必要がありませんし、ここから大きく伸びていくことも現実的には難しいと感じます。しかし、できることはあるはずです。この1年、紆余曲折ありながらも歩んできた過程があるはずです。

          学級の終わりまで残りわずか。子どもたちとできる3つのことを決める。

          これからの学級経営では子どもの実態を踏まえた効果的なリーダーシップをとる。

           今回のテーマは「子どもの実態を踏まえた効果的なリーダーシップ」に関してです。今回私がこのようなテーマで執筆しようと思い至ったのには理由があります。初任校から2校目への転勤における出来事です。初任校は比較的落ち着いた学校で、日々の学級経営を充実させて過ごすことができていました。しかし、2校目の転勤を経験し、児童の実態が大きく異なることから「今までの学級経営が通用しない」という経験をしました。今まで通りの方法を実施しても、それで子どもが納得して行動することがなかったのです。そこ

          これからの学級経営では子どもの実態を踏まえた効果的なリーダーシップをとる。

          これからの学級経営は問いかけと伝達を使い分けよう!

           今回は学級経営をテーマに考えていきます。学級経営と言っても様々な方法や手段があります。特に私が考えるのは、一般的に言われる学級経営の方法は「勝者の理論」になっているケースがほとんどだということです。というのも、学級経営の難易度は子どもたちの実態によって大きく変わります。大変な学校に勤務している方と、比較的子どもたちが落ち着いた学校で勤務されている方では、同じ内容の学級経営に取り組んでも、もちろん違いが出てきます。一般的に学級経営の方法はうまくいっている人の「勝者の理論」にな

          これからの学級経営は問いかけと伝達を使い分けよう!

          熱中する道徳授業をつくる!対立を生む授業展開!

           さて、今回は道徳科に関する授業づくりについて考えていきたいと思います。みなさんは道徳の授業が得意でしょうか。それとも苦手といえるような教科でしょうか。胸を張って「得意な教科は道徳です」と言い切る先生は少ないように感じます。その1つの理由として私が考えるのは「指導書通りの授業内容」に問題があるからだと考えます。問題と言うと少し語弊があるかもしれませんが、私自身の実感としてよほど育っている学級でなければ指導書の内容から深みをもつ授業展開にもっていくことは難しいと感じています。こ

          熱中する道徳授業をつくる!対立を生む授業展開!