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《歌えよクルヴァ》ヴィッセル神戸2023シーズン選手評価 IH、トップ下、FW編

みなさんこんにちはこんばんは、Jリーグ若手紹介です。

この記事は後編となっておりますので、まだの方は前回の記事を読んでいただけるとより一層楽しめると思います。

今回はインサイドハーフより前の選手編です。

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IH

5.山口 蛍

・「栄光を掴もうぜ俺たちの山口蛍」のチャントでお馴染み日本を代表するダイナモ。個人的な感想としては、今季はあまり調子が良くないように映りました。献身的なプレーは相変わらずなのですが、特に夏場は得意の大きな展開やミドルシュートの精度を欠いているような気がしました。が、やはりそこは山口蛍。夏以降調子を上げ、満身創痍の中、優勝の場面にはしっかりとピッチに立っていました。イニエスタ退団後は正式に発表されてないものの、キャプテンとして非常に頼れる存在でした。

18.井出 遥也

まず全員でイデハルに土下座しましょう。彼が後半戦に台頭しなければ我が軍の優勝は間違いなくありませんでした。加入当初は23歳ぐらいかなぁと思ってたらアラサー間近みたいな話題で持ちきりだったイデハル。僕はヴェルディ時代の2年を見てきましたが、上手いのに負傷しがちでほとんど居ない。的な印象だったので、本当にJ1でやれるのか?と懐疑的でした。そんなシーズン中盤に「献身的な働きをしないと出られない」とスタイルをチェンジ。この発想の転換がドンピシャ。天才的なプレーに黒子役の要素が合わさり、唯一無二のIHへと変貌を遂げました。初瀬が右に入るようになってからは得意の仕掛けも増え、得点に絡む場面が増加。来季のユニはイデハルさんで決まりです。

22.佐々木 大樹

今季とてつもない成長を見せ、今最も神戸のエースNo.13に最も相応しい男。4年前、パルメイラスから帰ってきた時、「あぁ、失敗だったかもな…」と誰もがそう思っていたでしょう。なかなか輝けるポジションが見つからず、時にはアンカーで起用されたこともありました。ですが今季は 、4-1-2-3のIHで今までの鬱憤を晴らすように大暴れ。強靭なフィジカルと巧みなボールキープは名だたる選手たちにも引けを取らず、課題であった得点も結果的には7ゴールをあげました。待望の個人チャント(これがなかなかきつい) もでき、試合後にはサポーターと一緒に歌い踊るシーンも。来季は是非13番を背負って戦いましょう。

31.中坂 勇哉

天才と騒がれた7年前はどこへやら…一昨年は28試合に出場したものの、今季のリーグ戦出場は0。カップ戦でも失点に絡むなど強みを出せず。攻撃のセンスは高いものがありますが、26歳というキャリアを考えると、もう一度輝ける場所を探した方が良いのではと思ってしまいます。一時は将来の主力に。と妄想していましたが、どうやらわくわくライオンとの別れは近づいているようです。

36.安達 秀都

どこか昭和のアイドル感が漂う、ユーストリオのMF担当。ルーキーイヤーの今季はルヴァン杯のA横浜FC戦で念願のプロデビュー。IHとして出場し、2列目から飛び出していくプレーや狭いエリアで前を向く技術は光るものがありました。大切に育てている途中なので長い目で見守っていきたいと思います。

64.フアン・マタ

世界を股に掛けてきたスペインの大スター。年齢も年齢ですし、全盛期のようなプレーは厳しいと覚悟していました。唯一の出場となったA広島戦は、神戸最大の武器である堅守速攻が停滞してしまう原因に。ヴェーチェイと同じくコンディションが整わなかったことが原因かと思われるので、来季は攻撃にアクセントを加えられる選手として活躍を期待しています。

WG

11.武藤 嘉紀

J1唯一の2桁ゴール2桁アシストを記録したスプリントモンスター。「筋肉が切れてもいい」と語っていましたが、サポーターは何回足が千切れると思ったことか。暑かろうが寒かろうが、毎試合のように攻守にハードワーク。いや、スーパーハードワークを見せてくれるよっちがいなければ優勝もなかったことでしょう。そして何より自己犠牲の精神が半端ない。いい意味でストライカーらしくなく、自分のゴールよりもチームの結果に結びつく方を最優先する姿勢は誰にも真似できません。彼の働きぶりに対する報酬は優勝では足りないほどです。ピッチ外では眩しいほどの陽キャぶりを発揮し、ビールかけの音頭も取りました。三木谷会長、ボーナスアップよろしくお願いします。

14.汰木 康也

圧倒的女子サポ人気をほこる左WG。サポーターからすれば、前半戦と後半戦で評価がキッパリ別れる選手でしょう。4〜5月は手がつけられないほどの好調ぶりでしたが、後半戦はその好調ぶりが嘘のようにスタメンから外れることが多くなりました(公式には発表されてないが怪我だったらしい) とは言え、怪我さえなければ左WGのファーストチョイス。巧みなドリブルと精度の高いキックは今後も神戸の槍として機能してくれるでしょう。

20.新井 瑞希

夏にやって来たベビーフェイスドリブラー。ヴェルディと兼サポである中の人は泣いて喜びました。「あのキレキレドリブルが見れる!」と大きな期待を寄せていましたが、思うような結果は残せず。相手の逆を取るプレーは相変わらずのクオリティなのですが、得意のドリブルが“ゴールを脅かすドリブル”ではなく、“大迫に点を取らせるためのドリブル”になってしまったことが非常に残念。ビハインドや1点が欲しい場面で投入される場面が多く、ヴェルディ、横浜FCと違い、大迫というラフなボールでも得点に繋げてしまうFWがいることで抜き切っても彼にクロスを配給する役割になってしまいました。もっとエゴを押し出して自らフィニッシュに持ち込むプレーを出せれば来季は汰木とのライバル争いができるでしょう。

21.川崎 修平

Jリーガーをダメにするでお馴染みポルティモネンセよりやってきたガンバ産アタッカー。PSMの山雅戦で見た際、とても調子がよさそうだったのでこれは今季定位置掴むかなと思ってました。ルヴァンでの起用が主になり、いいプレーをしてもリーグ戦で使ってもらえないという彼にとってももどかしい一年を過ごしたと思います。ドリブルが武器の選手ですが、トップ下などの中央の位置でも輝けそうだなという印象だったので、京都戦のIH(トップ下気味)で使われた時は結構やれそうだったので、来季はウイングとトップ下の二刀流もありかなと思います。

26.ジェアン・パトリッキ

ビハインド、途中投入。この二つが揃っている時、彼はとてつもなく頼りになる存在です。なのになぜスタメン起用だとあんなにも存在感がないのか。ヘディングが強いのでCFで使われたりもしましたがパッとせず。クロスも中が揃い切っていない1段階早いタイミング上げてしまうので、味方に合わないという場面も多々ありました。とは言え途中から入ってくるには間違いなく厄介な選手。ヒーローインタビュー後に大樹らがセレッソ時代のチャントのダンスをしていましたが、それだけはやっちゃいかん。

38.浦 十藏

名前がカッコ良すぎる鳥栖アカデミー出身のスピードスター。WGの選手なのでドリブル上手いタイプかなと思いきや、ラインブレイクが上手いので大型の選手と2トップで組ませてみても面白いと思います。ルヴァン杯のH名古屋戦で、その得意の抜け出しから決定機を迎えるも枠の左へ。あれを決めていればリーグでのメンバー入りもあったのかなと思ったり思わなかったり。磨けば光りそうなので、芽を摘まずにこちらも大切に育ててほしい選手です。

CF

10.大迫 勇也

むやみやたらに言いたくないのですがもう言います。大迫半端ないって!!!!!!!!!!!どれだけ相手がどんな方向から来ようが絶対にボールを取られない。普通に反則だと思います。なぜJリーグにいるのか。とは言えここ2年は怪我などもあって期待に見合った活躍ができていなかったのが事実。だからこそ、個人三冠を獲得した今季の活躍にはサポーターの喜びもひとしおでしょう。ボックスストライカーのイメージが強かったのですが、ボールを預けてこそ輝く選手だなと再認識しました。大迫からスタートした攻撃を大迫で仕留めるといった形も多く見られましたし、巧みなプレスの掛け方や体を張ったキープなど、彼のチームへの貢献度はゴールだけではありません。大樹が今季大きく飛躍したのも彼の厳しい要求があってこそです。連覇へ向けて来年は30ゴールお願いします。

29.リンコン

そろそろお別れが近づいているような気がしてならない。我々の期待が大きすぎたのかもしれない。すごいポテンシャルを秘めているんでしょうけど、その才能を開花させる場所が神戸ではなかったような気がします。爆発的なスピードがあるわけでもない、かと言って強烈なフィジカルを持っているわけでもない。何か突出した能力があるわけでもなく、若さと外国籍選手ゆえの楽観的な性格なので、なかなか監督も使いづらいのでしょう。一昨年のH仙台戦で移籍後初ゴールを挙げた際、「どうだ俺が決めてやったぞ」と言わんばかりの太々しさは強烈にサポーターの記憶に残っていると思います。








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