見出し画像

介護施設の情報の集めかたをまとめてみた。(介護士向け)

こんにちは、youmeiです。

今回は介護施設の情報の集めかたについてです。


この記事は主に、介護士の転職向けに書いていきます。


きっかけとしては、

私自身が転職を何度もしている事(現在5施設目)と、

労働環境や人間関係が悪いところが多く、


転職をする際に1から施設を探すのは労力がいるため、まとめていこうと思いました。



介護業界自体が転職しやすいというのもありますが、

その背景には”いい施設が少ない”というのが挙げられます。


技量向上など前向きな転職以外で、職場を変えるというのは相当な労力が入ります。


その一助になればと、

私の試行錯誤をまとめてみました。


興味がある方はぜひご覧ください。



事前情報時点で、警戒した方がいい施設


①書類の更新が数年前
職員の勤続年数が短い
職員の離職人数が多い
家族経営かどうか
⑤零細企業
⑥ネット上の掲示板に乗っている
(2chなど)
⑦施設の口コミが悪い
(求人サイト)
⑧常に求人を出している

①,②,③は、重要事項説明書に

①,②,③は、重要事項説明書にのっています。

重要事項説明書に関しては、後述します。


これに加えて、介護の新規参入組や事業買収で参入した企業の施設もグレーです。

この場合は、企業HPの沿革や介護事業を始めた年数などで判断することができます。



④は、企業HPや役員名簿(社会福祉法人のみ)に

家族経営は、介護業界に限らずよくないです。

身内に甘いということは、改善も甘くなるということです。

甘い汁は身内のみと言ったところもあるかもしれません。


面接や実際に働いてみてよかったと思た施設はありませんでした。



⑤は零細は素人経営者が多いかも

介護のことを全く知らない経営者が、介護に参入すると悲惨です。

利用者の人権、感染対策、不正請求など杜撰です。


そのような施設の可能性が高く、キャリアの積み上げや今後のためにも避けた方が無難です。



⑥,⑦,⑧の調べかた

情報の調べかたとして

・施設の公式ホームページ
・介護事業所、生活関連情報検索を見る
・求人サイトの口コミを見る

があります。

他には、indeedの口コミや掲示板(2ch)などにも載っていることがあります。


検索欄に【施設名 2ch】と出ている場合は、

評判が悪い(ブラック)可能性が高いので注意です。


私自身も事前情報を得ずに転職した施設が2chに乗っており、

実際に働いて嫌な思いをした経緯があります。


2chに乗っていて実際に働いた施設の特徴は、

・処遇改善費をほとんど介護職員に還元しない
・雇用契約書と求人の内容が全く違う
・求人サイトの常連
・離職率が高い

でした。


過去にこちらに書いてました。
興味があればどうぞ。



杜撰な施設で起きた痛ましい事故

管理が杜撰な施設では、高齢者の命が危機に陥りやすいです。


巻き添えを受けないためにも、

しっかりとした施設を選ぶことをお勧めします。




情報収集の仕方


主な情報収集は以下のものになります。

・企業のHPの沿革や企業の歴史
・公的機関、施設が開示している情報
・重要事項説明書(主に有料老人ホーム)
・見学や実際に働いてみる


※”重要事項説明書”
”公的機関、施設が開示している情報”

に関しては後述しています。


企業のHPの沿革や企業の歴史

企業のHPを見ることによって、

いつ頃介護業界へ進出したのか見ることができます。


介護事業がメインかサブかによって全く異なります。

また事業を1から始めたのか、事業買収して参入したのかがわかります。


ノウハウの有無や利益の優先度などが読み取れると思います。


また介護事業は

『大きければ質が高いとか、年数が長いから安心』

ということはありません。


介護業界の売り上げは一定のため、

施設長や経営者の考え方1つで変わってしまうと思っています。



事業を買収して参入した企業の場合、

特に問題がなければ売却する必要が無いわけですから、

何か問題や裏があるのかな?」と思ってしまいます。


そういったものを買収したわけですから、

何かしらの不具合がある可能性が高いわけです。


それが問題を引き継ぎ、

現場の負担等につながっている可能性があるわけです。





見学やボランティアをしてみる

見学やボランティアで、

実際の現場を見てみるといいかもしれません。


見学で見た方がいいのは、

・現場の雰囲気
・職員の服装や挨拶
・ニオイや汚れ
・整理整頓されているか
・業務の動線がどうか
・施設の平面図

だと思います。



あとはできるなら単発で働いてみるのもいいのかもしれません。



重要事項説明書を読む

重要事項説明書とは、

サービス内容や価格などの重要なことが書いてあるものです。


大体、【施設の名前+重要事項説明書】で検索すると出てきます。

また、この資料の作成は”義務”となっています。


この資料を探した時点で、

・更新日が1年以上経過している
・資料を公開していない。
・一部しか開示されていない

と言ったことがあれば注意です。


後ろめたさがなければ、開示しても問題ないはずです。

逆に潔白を証明するようなものですし。


何か問題があるので公開していません

と言っているようなものです。


さらに見て欲しいのは、

・常勤、非常勤の人数
・職員の保有資格
・退職者の人数
・施設長の保有資格
・従業員の勤続年数
・スタッフの配置など

となります。

ここら辺を見れば大体察せます。


また重要事項説明書を定期的に更新しないということは、
以下のようなことだそうです。

重要事項説明書は現状把握のための資料ですから、
厳密に言えば契約時点での最新データでなければなりません。

期間を区切って定期的に見直ししているところが多いようです。

しかし、中には1年近く、ひどいところは2年以上前というところもあります。契約の根幹となる資料の整備さえ、「きちんと情報を開示する気がない」「言われるまで、放っておく」といういい加減な事業者ですから、サービスの質、経営の質も、その程度だということがわかります。

重要事項説明書が半年以上のところはイエローカード、一年以上のところはレッドカードです。 (要約)

重要事項説明書① ~全体像を読み解く~
http://koujuu.net/?p=3653




興味がある方は、
こちらのサイトが参考になります。



今まで働いた施設の重要事項説明書を読んでみた。

①零細の有料老人ホーム

・重要事項説明書を公開していない←OUT
・複数のうち1つの施設が未認可で運営
・運営会社の名前が出てこない

ここは、先ほど軽く触れた零細企業です。

施設が認可されているか気になり調べたところ、1施設が認可されていませんでした💦


本当にやめて正解だったと思います。

あのまま続けていたら、何に巻き込まれるかわかったものではありませんし💦



②大手の有料老人ホーム

・更新日が2年前
・施設長の名前が違う
(異動後更新していない)

情報を公開していても、このようなことがありますし、

現場もかなり杜撰です。


ちなみに過去に常勤・非常勤合わせて15人辞めておりました。

問題のある施設の可能性が高いです。


事業所の体質は、重要事項説明書を読めば透けて見えるのでは?と思うようになりました。



公的機関・施設が開示している情報を集める


特別養護老人ホーム:社会福祉法人の現状等情報検索
(WAM NET)

社会福祉法人やNPOは情報の開示が義務付けられています。

特別養護老人ホームの経営状況や役員などが乗っています。


ここでみていただきたいのは、

①役員に家族、親類がいないこと(家族経営の有無)
②財務諸表:運営状況、経営が安定しているか

①は役員・評議員名簿
②は貸借対照表にのっています。

余裕があるなら、数年分のデータを参照してみるといいかもしれません。

また事業計画などの情報も見てみるといいかもしれません。



特養は経営が悪化しているところが増えているらしいので、

今後は尚更注意ですね。



介護事業所・生活関連情報検索
(厚生労働省)

国が提供している事業者リストです。


これに乗っていない場合は、無認可の可能性があります。

最低でもこのサイトに乗っている事業者を選んだ方がいいと思います。



老人保健施設施設 施設紹介サイト
(公益社団 全国介護老人保健施設協会)

通勤範囲で老健がどこにあるか調べたい場合はこちらがおすすめです。


公益社団法人 全国有料老人ホーム協会

在籍している施設を調べることができます。


重要事項説明書は国や県のだと調べづらいので、

こちらのがヒットする可能性も高いです。

またこちらに加入しているかどうかも、判断の指標になるかもしれません。


終わりに

いかがでしたでしょうか?

今まで私が実際に経験し、調べた結果をまとめてみました。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。


ここまでお読みいただきありがとうございました。



参考書籍・サイト

介護の仕事には未来がないと考えている人へ 市場価値の高い「介護のプロ」になる


高住経ネット



関連記事



関連マガジン


ご覧いただきありがとうございます! よろしければ、サポート・投げ銭をしていただけると嬉しいですm(_ _)m いただいたものは、勉強の書籍代や試行錯誤に使う費用や使わせていただきます。