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理想

友達のスマホが鳴って
友人が亡くなったという

昨日まで普通に過ごしていて
今朝冷たくなっていたと

ついさっきまで
逝くときは急であっさりなのが
理想だと君は話していた

現実を目のあたりにして
君の瞳はゆらいで
君の理想もゆらいでいる

明日の朝
目覚めるかどうかは分からない
だけど目覚めたときの準備は必要だ
その為に今日することはなんだろうと
君は天井を見つめる

君は焼酎抜きのお湯割りを注文した
僕はルイボスティーを呑み干し
乾いたカップの底を見つめていた

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