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茶席の掛け軸問題。禅語を学んでみようと思います。

ひとつ覚えると、ひとつ忘れる茶道ビギナーです。
ごきげんよろしゅうございます。

明日はお稽古なので、新しくあつらえた足袋を履いてサイズを確かめました。
メモしておいた作法を読み返して、入室→掛け軸拝見→お茶をいただく→道具拝見、のルーティンを

エアプレイ(素振り)

しておかないと…。
でも、袱紗さばきをすっかり忘れてしまった。
自然に手が動くまで、どれだけ稽古をすればいいのでしょうか。

ところで。
茶道ビギナーの私が、どうも居心地が悪くなるのが
「掛け軸拝見」
の時間です。
先生(主人)の説明を伺ったあと、なにか一言返すべき空気なのですが、なにを言えばいいんでしょうか…。

「いかがかしら?」

…。
ファッ?

「初めて拝見しました。新鮮です(^o^)/」

みたいな変な間ができてしまい、きまりが悪いです。
何を言えばいいのかよくわからないので、明日は

「なるほどですね( ´_ゝ`)」

と、答えてきます!
ここまでは余談として、真面目な話、せっかく踏み分け踏み入るお茶の道なら、すこし勉強をしようと思いたちました。
調べてみると、茶席の掛け軸は禅に由来するフレーズが多いようです。

渋い趣味

さっそく「茶席の禅語早わかり」有馬頼底 を購入。
文字数ごとに茶席になじみ深いフレーズがまとめられ、解説が加えられていて記憶に残りやすい編成です。

読み込んで覚えるというよりは、稽古の都度手にして復習に役立てようと思います。

前回のお稽古で拝見した掛け軸は、

松樹千年翠
不入時人意

に由来し、新春らしく小松引きが描かれていました。
松の葉の緑は千年の間変わらないのに、その不変の価値は人の注意を引くことはない、の意味だそうです。

移ろいやすいのは人の心も世の中も同じこと。
ひとときの花を愛で追いかけるよりも、
目立たずとも確かなもの、継続するものに目を向けるべし。

松の緑の祝意の裏に、そんな戒めが込められていると知ると、茶道を始めてよかった!と思います。
新しいことを知るのは、いつでも大きな喜びです。


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