見出し画像

台北ウルトラ24時間走(締めくくり)

自分の出た24時間走を午後1時に終えて表彰式、しばらくまだ続く48時間走の応援をしていましたが、あまりの寒さに耐えきれずとりあえずホテルに戻って着替えることに・・・。これだけ寒いってスタッフやサポートは大変だったろうなあと改めて感謝の気持ちでいっぱいに。

当日の夜は日本チーム希望者と関係者で打ち上げ!
みんなほとんど寝てない中で食べて飲んで本当に元気!(笑)

と、ここで前回書き忘れていたことや気づいたことなどを。

目標も走り方も人それぞれ

ある一定の距離を制限時間内に走る、距離ありきのレースと違って時間走は時間ありきのレース。その時間内でどれだけ距離を走れるかが試されるということはリタイアとか関門アウトとかはないということなのです。

目標を立てるなら自分で考えた目標でいい。もちろんなくてもいい。
国際レースや代表選考レースのようなものは別ですが、そうでなければ自分の今の力やコンディションに合わせて走ればいいのです。
今回私は途中でPB更新しようと決めましたが、スパルタスロンのエントリー基準突破を目標にしているランナーが多かったように思いました。(スパルタスロンのエントリー基準は24時間走の場合180km(男性)170km(女性))
またこの大会、48時間走だけですがある一定の距離を超えなおかつ上位3名までは賞金が出ることになってました!
これも大きなモチベーションになりますよね。24時間走にはありませんでしたが・・・(笑)

走り方もこれといったセオリーがあるわけでもなく、個人に合った走り方をすればいいと思います。それを探るのが難しくもあり面白くもあり。
前回綴った私のレース記はたまたま今回私がやってみた走り方であって、他の人に合うとは限らないし次回それが通用するかもわかりません。
私は座って休憩しましたがそういう休憩の仕方はしない人もいます。
止まれば全く進まないので、休憩は歩きながらするという人も。
歩くと睡魔に襲われるから歩かないという人もいるし、定期的に睡眠を取る人眠くなるまで取らない人、補給のタイミングも内容も本当にバラバラ。
だから走りながら他の人の方法を見るのも楽しいのです。こんな工夫してるんだとか勉強になることも多いです。

48時間、24時間、12時間などいろいろあります


コンディショニングでリセット

今回のレース、日本からコンディショニングのプロの方がいらっしゃってました。
まだ夜が明ける前、どうしても肩や背中が凝っていてこの方(Mさん)に診てもらったのです。以前から本は持っていて全く知らなかったわけではなかったですが、プロの方とお話して診てもらったのは初めて。
本来は応急処置の手段ではないということでしたが、整えていただき呼吸法を繰り返すと不思議なことに息が楽になり肩が動かしやすくなっていました!
実はウルトラだけでなくフルマラソンでも肩が痛くなってしまうことが多く、上半身の使い方というか下半身との連動がうまくいっていないよう。
この辺りなんとかしたいなあ・・・と思って今も試行錯誤しています。


ダメージは大きかった

24時間走る中で大きなトラブルも故障もなく一応元気に終了した私ですが、やっぱり時間走のダメージは予想よりも大きかったです・・・

まず当日の夜は脚全体がジンジンと痛んでなかなか熟睡できず。
筋肉痛とかではなく脚の奥の方が炎症を起こしているようなそんな感じ。
翌日は台北の街中をお散歩したりMRTに乗ったり、動いてほぐしてはいましたが多少軽くなったくらいでやはり奥の炎症は続行中・・・
これ、普通のウルトラではないダメージです。
今回だけでなく、他の24時間走でも同じだったので(他の大会はこれにプラスして猛烈な睡魔)時間走あるあるかもしれません。
でもはっきりした理由はわからないんですよね・・・アップダウンのほとんどない変化のないコースを走っているからなのか、ロードのように信号待ちで強制的に止まることがないからなのか。

同じ週の金曜にいつものように筋トレをしようとしましたが、あまりに内部に疲労が残っていて軽めのメニューに変更。これもあまりないことでびっくり。
もちろん走る方は10日以上お休みしました・・・
時間走の後はレースはもちろん大きなイベントの予定も入れない方が良さそうです。

龍山寺
夜市
牡蠣がたっぷりの麺線
MRT


やりがいと工夫のしがい

と、いろいろあった台北ウルトラ24時間走でしたが、自分を実験台にして走るのはやっぱり楽しい!と思いました。
風景や山あり谷ありのコースを楽しむ旅のようなウルトラとは違いますが、探究心をくすぐられるというか工夫のしがいがあって面白いです。
走らない人はもちろんのこと、走る人から見てもあまり理解されていない種目だと思いますが、もし挑戦してみようと思う人がいたらぜひ一度走ってみてほしいです。
24時間以外に6時間とか12時間とか、48時間に6日間(!)というのもありますよ(笑)

そんなわけで次の時間走は5月開催の弘前24時間走48時間走6日間走選手権で初48時間走にチャレンジすることになりました。
睡魔に弱い私が48時間走でどうなるのか・・・自分でも怖いですが(笑)またも人体実験でやってきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?