「雉子鳴き道」からの…

我もまた雨上がりの朝飛び立たん撃たれぬように声をひそめて/とんだ一杯食わせ者

2日間オフィスにいると、息が詰まってくる
また放浪癖が…

大阪・吹田(すいた)の住宅街で見つけた看板。

雉子鳴き道って…?

そういえば、「雉も鳴かずば撃たれまい」って
聞いたことある。
スマホで調べてみる。
「雉も鳴かずば撃たれまい」には諸説あって
テレビなどでは長野県の民話が使われたらしい。
だが…。

 ものいわじ父は長柄の橋柱雉子も鳴かずば射られざらまし(吹田市)
 ものいわじ父は長柄の橋柱鳴かずばキジも射られざらまし(大阪市)

「雉子畷」という民話と共に、哀しい歌が紹介されていた。

昔、淀川に「長柄橋」と橋をかける工事が行なわれたのだが、大水などの災害で幾度も挫折。最後の手立てとして人柱を立てて工事をし、完成を祈るしかない、という事になった。
 吹田の垂水(上の写真のあたり)の長者、厳氏(いわじ)という人が「袴につぎの当たった人を人柱に」と進言した。
だが、実は、袴につぎが当たっていたのは、厳氏自身だったそうだ。



人柱伝説に感銘した後一条天皇が建てたと言われる、大願寺

諸説あるが、厳氏が何不自由なく暮らせた恩返しに、自ら人柱となった、といわれる。橋は完成した。
ところが、厳氏の娘は悲しみ、物言わぬ人となってしまった。
夫は懸命に努力するが心を開くことがなく、ついに里に帰ることに。


長柄人柱厳氏碑と由来看板

一行が垂水の近くまで戻ると、一羽の雉が鳴きながら飛んでいる。夫は弓矢で雉を射落とした。
その時娘がうたったのが
「ものいわじ父は長柄の橋柱鳴かずばキジも射られざらまし」
娘がうたった歌で気持ちが通じ合い、夫婦は仲良く暮らした…

大阪市淀川区、吹田市、他のところも行ったので
この日は2万歩近く歩いてました
マジで、羽根、欲しいかも。

長柄人柱厳氏碑の由来看板、大阪市ホームページなど
多数の資料を参考にさせていただきました。
にわか調べの為「諸説あり」の「諸説」が混じってしまっている
かもしれません。
ご教示いただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございます。


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