もう一つの京都の祭りは祇園祭
祇園祭は「スサノヲ」と「牛頭天王」の祭り
祇園祭に欠かせないのは山鉾と茅の輪(チマキ)であり、山鉾を引く京都の民は〝蘇民将来子孫也〟という文字を身に着ける。
“蘇民将来子孫也”とは「備後国風土記」逸文に残されている説話であり、それはつぎのような内容である。あるとき南海を旅していたスサノヲが宿を求めて巨旦将来を尋ねたところ、巨旦将来はみすぼらしいスサノヲを見て宿を貸さなかったという。その後、巨旦将来の弟の蘇民将来に宿を求めると、貧しい蘇民将来はそれでも粟殻の座と粟飯でも