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フィンランドの旅(2)

ヘルシンキ滞在2日目。

この街でホテルのひとり部屋に泊まろうとすると、1泊1万3000円〜1万8000円くらいはかかる。今回は予算も限られていたので、ドミトリーで我慢することにした。ユーロホステルは、市内でもいちばんの安宿で、1泊4300円だったのである。

宿のサウナ

そんな破格ながら、最上階にはサウナがついていた。さすがフィンランドである。フィンランド人の90%は、週に一度以上サウナへ入る習慣があると本で読んだ。

この宿のサウナは、夜は7.5ユーロかかるのだが、朝は宿泊者は無料で入れる。というわけで、朝風呂ならぬ朝サウナから一日をスタートさせることに。

4〜5人が入ればいっぱいになる簡素なサウナである。それでもロウリュはできる。

7時過ぎに行ったためか、誰もいなかったので、ひとりでロウリュをしまくり、たくさん汗が出て気持ち良かった。その後はシャワーを浴びて終了。寒い冬だから、朝から身体が温まるのは、とても良い。

7時半から、共用ラウンジで原稿。ここもひとりで使えた。夏は人でごった返すのだろうが、冬はかなり人が少ないみたいだ。

壁紙がフィンランドの森と湖

北欧の冬は日照時間が少なく、長く過ごしていると鬱蒼とした気持ちになりやすいというから、それを知っている人たちからしたら、「どうしてわざわざ冬にフィンランドへ?」と思うかもしれない。しかしぼくにとってはそんな暗い冬ですら非日常なわけだから、楽しめる。2018年の冬にデンマークとスウェーデンを訪ねたことがあった。そのときも日は短かったけど、街や風景は綺麗だったし、おかげで冬の北欧には良い印象が持てた。

今日は、マリメッコの本社へ行く。本社に併設されている店舗を眺め、社員食堂でランチを楽しむのだ。

本社へは、トラムと地下鉄を乗り継ぎ、駅から10分くらい歩いて着いた。中央駅からなら25分くらいで着く。

マリメッコ本社併設の店舗

日本でも買えるマリメッコだが、この店舗は、訪れる価値がある。というのは、格安で買えるアウトレット品が多くあるからだ。ヘルシンキ中心地の店舗もいくつか覗いたが、アウトレットはなかった。せっかくヘルシンキへ来たのなら、ここで買うことをお勧めする。

掘り出し物を探せ!
こちらは新作コーナーなので定価。イエローが素敵

食器、服、生地、カバン、ナプキン、雑貨など、いろいろなものがあった。眺めているだけでも楽しい。

生地もアウトレット価格のものがあった

ぼくは自分用のお土産に、マグカップを買った。マリメッコらしいデザインで、ブルーの色合いが素敵だった。

自分用に買ったブルーのマグカップ

定価23ユーロのところ、14ユーロで買えた。他のデザインであれば、9ユーロのマグもあった。でもせっかくなので好みのデザインのものを選んだ。コーヒーを淹れたらおいしく飲めそうだ。長く使いたい。

そして隣の社員食堂で、14.9ユーロのランチビュッフェを頼んだ。サラダや惣菜をビュッフェから好きな量取り、メインのプレートを日替わりの2種類から選ぶ。この日は、ビーフラザニアとファラフェル(中東風ひよこ豆のコロッケ)だった。後者はメニューに(VE)という表記があり、ヴェジタリアンメニューであることがわかる。

マリメッコ社員食堂のランチメニュー

ヨーロッパにはヴィーガンの人も多いから、おそらく2種類のうち片方はヴェジタリアンメニューにしているのだと思う。さらにスープやデザートのほか、コーヒーや紅茶もつく。食器やプレート、ナプキン、そして椅子のクッションなど、全部マリメッコだった。

マリメッコ尽くしのランチ
フィンランド風パンケーキやコーヒーもおいしかった

また地下鉄とトラム(6番線)に乗って中心部に戻ってきて、「デザインディストリクト」と呼ばれるエリアを少し散策。このあたりには、デザインに関係するミュージアム(デザイン博物館)やショップ、ギャラリー、カフェなどが集まっている。いくつか気になった店舗に入り、雑誌で見つけた「Papershop」というお店でオシャレなポストカードを買った。

紙専門店の「Papershop」

さて、ここからが今日のメイン。昨日、既に「コティハルユ・サウナ」で本場のサウナを満喫できたが、まだやれていないことがある。フィンランドでどうしてもやりたかったのが、サウナ後に、水風呂の代わりに海や湖で身体を冷やすことだった。

それを実現するため、ヘルシンキで人気のサウナ「Loÿly(ロウリュ)」を訪れた。6番線トラムの終点から徒歩4分のところにある。

トラムを降りたらすぐバルト海。カチカチに凍っている。その海に面して「Loÿly」は建っていた。ここは2016年にオープンしたため施設が新しい。スタイリッシュでおしゃれなサウナである。水着で外にいる人が見えて、テンションが高まる。屋外スペースからは、ハシゴで海に降りられるようだった。

外から見た「Loÿly(ロウリュ)」

人気かつ人数制限もあるため、事前にネットから予約しないと入りづらい。2時間で24ユーロ(約3900円)と高級だが、一度は試す価値は十分にあった。

水着に着替えて、サウナへGO!

ここは男女混合のため、水着を着用する。屋外スペースにも出られるので、サンダルがあると便利だ(とくに冬は必須。雪で足が冷たい)。暖炉を囲うようにして休憩スペースがあり、水は無料で飲める。

暖炉のある休憩スペース

サウナは全部で4種類で、それぞれ雰囲気が異なっていた。屋内に2つ、屋外に2つ。個人的には屋外の2つが良かった。ひとつはスモークサウナで、もうひとつは海に面した絶景サウナ。

十分に汗をかいて身体をほてらせたあと、屋外スペースに出た。

左後ろに見えているのが、絶景サウナ
凍りつくバルト海。冷たそうだ・・・

そしてハシゴを降りて、バルト海に浸かることができた。氷が張っているため、水温は氷点下近い。わずか数秒で痛みに襲われる冷たさだったけど、とにかく全身入ることができて、念願が叶った嬉しさがあった。

いざ、氷の張るバルト海へ
冷たい!痛い!でも最高!!
海と街を眺めながら外気浴

サウナ後は併設のレストランでフィンランドの生ビール(Lahden Erikois NEIPA)を飲み、おいしいサーモンのスープをすすった。最高の時間だった。

サウナ後のビールは最高
レモンのリゾットとサーモンのスープ。ディルがたくさん入っているのが特徴

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