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世の中の正攻法が使えない私にとって「準備」は大事

私はずっと「アドリブ」が苦手だ。
大人数の場でみんなと盛り上がるのも苦手だ。
だけど少人数の場だとベラベラ話す。
俗に言う内向型のHSPだ。

一方で今の自分の仕事はプロマネ。
仕事で会議でファシリテートをするし、意見が食い違うところから合意形成に持っていく必要がある。
あと懇親会に参加して社内外の人と交流することもある。

世の中には会議で初めて見た資料に対して的確なコメントをしたり、何かわからないうちに先方と合意できる人が居る。
あと懇親会でたくさんの人脈を作って仕事に結びつける人も居る。

そんな人たちは「会議は出たとこ勝負で何とかなる」とか「アドリブ力が大事」とか「色んな場所に顔を出せば自然と仲良くなれるやろ」と言う。
だけどそれが自分にはできない。
いわば「正攻法」が通じないのだ。

今日は内向的でHSPな自分がどうやって仕事を進めるか、を考える上で参考になった本に関する記事。


内向性は自分自身の「性質」なんだ

今回読んだ本は「私は私を幸せにする方法を知ってるんだ」
作者自身が内向的でHSPとのこと。
この本を読んで私が感じたことは「自分の性質を知る」ことだった。

「ちょっとした頼みごとができない」「大きな音が苦手」「大人数の場で楽しめない自分を責める」。
この本にはHSPで内向的な人の「あるある」がたくさん描かれている。

ただ、「内向的だから」とか「HSPだから」と言ったところで世の中は自分に合わせてくれない。
オフィスをうろうろする私の顔を見ただけで「コピー機の場所はここだよ」と教えてくれる人はいない。
でもそれは他の性質でも一緒。

外向的な人だって「人と深い話ができない」という悩みがあるかもしれない。
鈍感すぎて人の気持ちに気付けないというのが悩みの人も居ると思う。
だけどその人たちの悩みにも世の中が合わせてくれるわけではない。

結局は「内向的でHSP」というのは自分を構成する性質であって、無理に変えるものではない。
大事なのは己の性質を理解したうえで自分に合った対策を考えること。
このメッセージこそ、私が本から得られたことだ。

内向的な私にはとにかく「情報」が必要だ

では内向的でHSPという性質を理解したうえで、どのように仕事を進めていくか。
プロマネの私にとって特に重要なのは会議だ。

出たとこ勝負で会議に臨むとてんやわんやになる。
そんな私が「私は私を幸せにする方法を知ってるんだ」の第9話「仕事について」を読んで重要だと感じたのは「準備」だ。
ここからは私が会議前に行っている準備を書いてみる。

1つ目は資料を事前に読んでおくこと。
資料は会議前に共有してもらい、あらかじめ確認しておく。
あらかじめ資料を確認できれば資料のポイントや結論、発表者の意見もわかるし、質問も考えられる。

そのうえで会議の目的と資料を比較する。
決裁者に何かを決めてもらうのか、他の部署に協力を依頼するのか、難しい課題に対してアイデアをみんなで考えたいのか。
資料は会議の目的とマッチしている内容か。
そして司会として発表者の助け舟となるコメントも考える。

2つ目は会議の参加者と事前に話すこと。
特に意見が異なる人がいる場合、それぞれと個別にやり取りをする。
1対1で話すとその人の意見を深堀りできるし、対立していたとしても着地点が見つかったりする。

しかも私は大人数が苦手だけど1対1で相手の話を深堀りするのは得意だ。
そのため、事前に直接話すという戦略は私に向いている。

私が会議前に行っている準備はこんな感じ。
とにかくぶっつけ本番を避けるために事前に資料または対話で情報を集める。

他の仕事でも同じ。
私にとってのポイントは「どれだけ準備するか」ということ。

正攻法が通じないなかで自分なりの対策を考えて実行する、そうすれば積極性を求められる世の中でも私はなんとか生き延びられる。

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