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映画「レミングたち」の覚書 | #9 渡邉瑠菜

「レミングたち」でヘアメイクを担当してくれたのはヘアメイクアップアーティストの渡邉瑠菜さん。助監督の渡邉と混同してしまいがちなので、以下瑠菜さん表記です。

ヒーロー、3人目

2019年の春、とあるインディーズ映画に参加しました。「わたしのヒーロー」という育児と働き方をテーマにした作品です。そこでヘアメイクの1人として参加していたのが渡邉瑠菜さんです。撮影の全日程に参加されていたわけではないのですが、常に笑顔で楽しそうにしている姿が印象的でした。

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「わたしのヒーロー」撮影初日の集合写真、右下にいらっしゃいます。

というわけで、大門さん、大山さんに引き続き「わたしのヒーロー」から引っ張ってきた3人目です。引き抜きというかもはや吸収合併です。これだけ素敵な人らが集まったのは、ひとえに佐藤陽子監督の人柄の良さと作品への真摯さによるものだろうと思います。本当はもっと引き抜きたい人がいたのですが、今回の「レミングたち」の撮影の規模だとこれ以上増やせなかったのが残念です。

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撮影の合間のオフショット。ちなみに右に座っている方が引き抜きたかった1人、俳優・伊藤慶徳さん。彼もまた素晴らしい俳優なのですが、また別の機会に。

三度の飯より現場が好き

「レミングたち」の撮影は2019年12月に4日間、静岡県各地で行いました。瑠菜さんはレミングたちの撮影初日の前日まで、別の地方ロケ現場に参加していました。その現場を終えて、一旦東京に戻り、準備して、前日深夜に静岡県三島市の宿泊場所に到着し、翌日は早朝から支度を開始してくれました。4日とも早朝に起き、撮影終了後の夜はビールを飲んで、それでいて常にニッコニコで、もはや鉄人です。スタッフが少なすぎた今回の現場で、本来1人で行うものではないヘアメイクの仕事を1人で担当してくれて、そのうえ手が回っていなかった俳優さんらへのケアまでしっかりしてくれて、本当に頭が上がりません。

るなさん2

撮影現場というものが本当に好きだそうで、それに甘えるのは監督としては失格ではありますが、ヘアメイクのみならず衣装など色んなことを手伝ってくれて、お陰で相当に助けられました。仕事も早く、的確で、彼女もまた今回の現場で絶対に欠かすことができないスタッフの1人でした。

4日目の撮影を終えると、仕事道具の入ったトランクを転がして早々に次の現場に向かって行きました。恐るべきバイタリティ…。見習いたいです。

るなさん3

いずれ必ず、また現場でご一緒したいと思います。


次は、源ビンカンくんについて。


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