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社員が引き抜かれました。の話

うちのエースが違う会社に行きたいので年内で辞めさせてほしいと言ってきた。

今日はその話について書く。

うちのエースとの出会い

うちのエースは現在33歳。
ここではK君としましょう。
出会いは5年前。
K君は名古屋の保温屋さんの社員で、東京オリンピックの工事で出張で東京に来ていた。
当時は同業他社で応援同士で仲良くさせてもらっていた。

そんな中、K君の会社が倒産してしまった。

その会社に勤めていた人達は、新しい会社を作った人や、業界自体を去ってしまった人など様々。
K君自身は、どうしようか悩みながら、個人事業で一人親方として保温業を続けることになった。

もちろんK君とは現場で一緒になることが多く、仲良くさせてもらっていた。
うちの従業員とも仲良かったのもあり、うちの会社が法人化するタイミングで、うちで一緒にやらないかと声をかけた。
1年くらいかけて口説き落とし、うちの正式な社員になった。

仕事が出来るK君

仕事が出来るK君はうち以外からも何社からも声がかかっていた。
それはうちに所属している間もそうだった。
この金額でうちに来ませんか?という話はしょっちゅうだった。
人気者ですね。
仕事が出来る若い人材はどこに行っても引っ張りだこです!

そんな中、その倒産した会社から新しく会社を立ち上げた会社の社長さんから、K君を二週間ほど出張で貸してくれないか?と連絡が来た。
K君も古巣のメンバーからの連絡で行きたそうにしていたので二週間ほど出張に行ってもらうことにした。
そこでその社長さんからまた一緒にやらないか?と声をかけられたのだとか。

K君の葛藤

出張から帰ってきたK君は終始悩んでいる様子だった。
せっかく入ったこの会社を辞めていいものだろうか?と言ったところか。

一方ヨッシーはというと、K君の出張時に、他の社員とミーティングをしていた。
それはK君を出張に行かせたが、きっと引き抜きに合うと思う。
その時にK君が行きたいのであれば背中を押してやりたいと思う。
と社員たちに話をした。

ヨッシーはどうする?

他の社員からは、せっかくの人材を失ってもいいんですか?
と言われた。

もちろん人材は失いたくない。
ただ本人の意思を尊重してやりたい。
これが僕自身の思いだ。

聞けば、金額はあちらの会社さんの方が上だった。
その金額を払える腕力は正直うちには無かった。
かなりの金額だった。
2、3人を使う親方と同じ金額くらいだろうか。
一人親方よりかは遥かに稼げる。

シンプルに会社の魅力に負けたのだ。
情けない。

うちでも業界では出ない金額で支払っていたが、それを遥かに超えてきた。
大切なことなのでもう一度言おう。
これは負けなのだ。

ホワイトな建設業を目指して奮闘してはいるが、よりホワイトな会社はごまんとあるのだ。

ここで考えなければいけない事は、
くそ!あの会社引き抜きやがって!
では無い。
どうやったら社員が他に移りたいと思わないような魅力ある会社作りができるかである。
矢印を他の会社に向けている時間など1秒も無いのだ。
自分の会社を魅力あるものにする為に、1秒でも多くの時間を割かなければいけない。

K君は年内で退職する。
それでもいい。彼が今よりもいい条件の会社に行けるならそれが一番だ。
その人の人生が豊かになる事に時間を使いたい
これが僕の考えだ。

あの時、ヨッシーさんの会社辞めなきゃ良かったなって思ってもらえるような魅力ある会社作りにこれからも頑張ります。


力が無いと誰も守れないなと、自分の未熟さを改めて痛感しました。
ここからリスタートです!
がんばれ俺!


ではまた!
本日もご安全に!


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