見出し画像

【まとめ】出雲・松江を2泊3日で巡る車の旅

 2019年の夏、家族旅行で島根に。島根県の人口は66.5万人、私の住む千葉県市川市が48.2万人、お隣の船橋市が62.3万人と、規模としてはちょっと大きな市レベルの人しか住んでおらずですけど、観光資源も自然も豊かでいいところでした。

 羽田から米子空港に、レンタカーで月山富田城、足立美術館、熊野大社を観光して玉造温泉の宿にというのが初日。2日目は出雲大社、日御碕神社を観てから松江の宿でのんびり。3日目は松江城、美保神社と巡り、境港の水木しげるロードをぶらぶらしてから帰りの飛行機にというルート。
 移動距離はそこそこありましたけど、交通手段が限られる地域なのでやはり車がベストだったと思います。


旅のきっかけ

 2014年3月に伊勢神宮にお参りしてから、いつかは出雲大社にも行ってみたいと思っていたんです。2019年に仕事の主務が変わり、普通に夏季休暇を取れるようになったので、ようやくその念願が叶いました。

 出雲大社近くには、出雲空港と米子空港という2つの空港があります。出雲大社に行くには出雲空港の方が近いんですけど、せっかくだから松江城も観たいし、足立美術館にも行きたいよなぁ。
 となると、出雲空港発着だと、出雲大社の観光は初日か最終日になって時間が制約されてしまう。であれば米子空港発着にして、2日目を出雲大社観光にたっぷり使えるようにしたんです。

 中国地方の日本海側に足を踏み入れるのは初めて。周回ドライブをすることになる宍道湖の景色、神の国と言われる出雲の神社巡り。心が踊る旅路になりそうだなと。


1日目:足立美術館の美しさ、温泉旅館のおもてなし

 初日は雨模様、足場の悪いであろう城跡に行くのはやめようか、どうしようか... いや、このエリアに来ることは一生ないかもしれないなと、濡れる覚悟でまずは月山富田城に。案の定、靴の中までずぶ濡れになりましたけど、戦国武将尼子氏とともに栄枯盛衰の歴史を辿ってきた月山富田城、その難攻不落ぶりをこの目で確かめることができたのは貴重な体験でした。

 足立美術館は、様々なところでNo.1といわれる庭園が圧巻。入館料2,300円は超タケーとは思ったものの、一度中に入ると納得できるだけの美しさです。ここで見た上村松園の美人画、これもまた素晴らしく、どこかで展示会をやっていたら是非行ってみたい。
 雨は熊野大社に着く頃には止み、雨上がりの神秘的な空気を感じながらの参拝。神の国に来たんだなと実感。

 玉造温泉は日本で最古と言われる温泉、現代の観光にもしっかりと対応し、お土産屋さんの決済手段はむしろ東京よりも進んでいるなという印象でした。料理は美味しく温泉もまた気持ち良し、さすがは老舗旅館という時間を過ごし、翌朝は温泉近辺を散歩。縄文時代の復元住居なんかもあって、この地の歴史の長さを実感してきました。


2日目:出雲大社はやっぱり凄い

 朝一に車で出雲に移動、まずは旧大社駅を観てから出雲大社に参拝。境内は広いものの、伊勢神宮のように距離を歩くということはないので、それほど時間はかからずでした。ここで観ておくべきは古代出雲歴史博物館、大社の歴史を学べるだけでなく、階段状神殿を想像して作った大規模な模型がいくつもあったり、無数の銅剣や銅鐸を飾った空間は古代ロマンたっぷりでしたよ。

 次に向かったのは、出雲大社から近いながらも見落としがちな日御碕神社。海岸線に森が迫る道路を進むと、朱と白の建造物が建ち並ぶ風景がいきなり現れるのに思わず声が漏れるんです。海からこの神社を見ると、きっと竜宮城のように見えるんだろうなと想像しながらの参拝でした。

 この後は、松江を目指して宍道湖の北湖畔をドライブ、松江までは1時間程度で到着です。
 夕食は宿の隣の海鮮居酒屋。美味な酒とともに宍道湖の味覚をたっぷりと、満足感の高い食事を楽しむことができました。


3日目:松江城の静かな迫力、境港の賑やかな商店街

 最終日のフライトは16:55とゆっくりめ。とは言っても、疲れもあるしこの日は松江〜境港の範囲での観光としました。
 まず向かったのは松江城、前日夕方の散歩で周囲をぐるっと一周していたので、城の規模と構造はなんとなく把握していました。鉄壁の防御を誇る月山富田城と比べるとこちらは平時のための平城だなという造りでしたけど、籠城に備えての天守閣内の井戸など、戦闘も意識した造りとなっているのが面白かったなと。こんなことを確認できるのも、建造当時からの天守が現存しているからですね。

 この後は島根半島東端の美保神社に。静かな港町に質素ながらも神秘的な空気感、前日に参拝した日御碕神社とは対象的な風景、これもまた良しです。
 境港ではコスパ抜群の回転寿司でランチ、ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪たちのブロンズ像が並ぶ水木しげるロードを散歩しましたけど、旅の締めくくりをのんびりと過ごすというのは、心にも余裕ができていいものなんだということを実感しました。


最後に

 以上、出雲・松江2泊3日の旅路のご紹介、最後までお読み頂きありがとうございました。
 ご参考までにと、3日間の旅程を地図でご紹介しておきます。3日間無理なく回れるルートなので、車を運転できる方にはオススメですよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?