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【百年ニュース】1921(大正10)6月6日(月) 北海道屈指の豪商(初代)相馬哲平が死去。貴族院議員,函館貯蓄銀行頭取,百十三銀行頭取。越後国蒲原郡荒井浜(現胎内市)出身。28歳で箱館に移り,岩船屋春蔵宅で奉公。のち米穀商として独立し,1868(明治元)函館戦争に際し米の投機で巨額の富を得,金融業に進出。

北海道屈指の豪商(初代)相馬哲平が死去しました。享年は88歳でした。1833(天保4)年生まれ。越後国蒲原郡荒井浜(現胎内市)の出身です。木造和船を一艘だけ所有し回漕業を営んでいた相馬熊次郎の二男として生まれました哲平は、家計が豊かでなかったので、少年時代から「何か腕に芸を覚えよう」と考えていたとのことです。1861(文久元)年、28歳で北海道の箱館に移り,同郷出身者で既に函館で商売をしていた岩船屋春蔵に雇われ、住み込みの奉公で頭角を表します。

3年後の1864(文久3)年,相馬哲平は米穀商として独立。1868(明治元)の函館戦争での米の投機で成功し巨額の富を得ました。その資金を活かす形で金融業に進出。函館貯蓄銀行頭取,百十三銀行頭取などを務め、地域の発展に貢献した。1918(大正7)年には多額納税者として貴族院議員となりました。現在函館区公会堂の近くに1908(明治41)年に建築された哲平の私邸が残っており、「旧相馬邸」として公開されています。

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