あの時、無自覚の攻撃 2024.04.16 14:20

高校一年生の時、ラグビー部の集団に呼び出された。
一人が色々言ってきて、後ろに何人かいた。
忘れられない。

大人になって僕が少し目立ったら、そいつらからすごいね、応援してるねって
メッセージが来た。
うるせえと思った。全部無視してブロックした。
てめえらの、あの攻撃を僕はどうしても忘れられなかったのだ。
心が狭いといわれればそうである。
ただ、忘れられないのである。
なぜ、あんなことをして、後ろで関係ないフリして笑っていたのか。

そのうちの一人の店の良い噂を聞いた。
別の友人に話した。すごいらしいじゃんって。
「お前、あいつがオープンした時無視したじゃん。手のひら返すなよ」と言われた。
この友人は僕がラグビー部に呼び出された事を知らなかった。
僕からすると先に手のひらを返されている感覚があるのだ。
馬鹿にされ笑われていた感覚がずっと残り続けているのである。

なんか色々モヤっとした。
うまく言葉にできない。言葉にしたらだいぶ汚い言葉になっているだろう。

今、対面でしっかり話したら和解できると思うし、もっと仲良くなれると思う。
でもその機会がない。それもモヤっとする。
僕は彼を応援している。

ただ、思春期の恐怖や負の体験は拭い去れにくいものだという事を改めて感じた夜だった。
同時に、僕も誰かに嫌なことをしたのだろうなあともやりと思った。

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